強姦罪と「抵抗」要件?

議論があったようなので、まとめてみました。
38
ystk @lawkus

これも違います。強盗の暴行脅迫は「反抗を抑圧するに足る程度」とされ強姦の暴行脅迫より強度とされているので,同意の有無が争点になるなら当然抵抗も問題になってきます。RT @natsu2007: @frroots 今現在も金銭目的の強盗は抵抗の有無を問題にされないのに

2012-09-12 22:45:25
ystk @lawkus

ただ,強盗においては同意の有無が深刻な争点になることなど通常はないので,実際上は抵抗が問題となってこないだけでしょう。RT @natsu2007: @frroots 今現在も金銭目的の強盗は抵抗の有無を問題にされないのに、強姦では口で「嫌」と言っただけでは抵抗とみなされない

2012-09-12 22:47:27
ystk @lawkus

そういうことだと思います。RT @frroots: @NATSU2007 「不文律として抵抗を重視」というより、被害者の意思への注目の仕方が偏っていたのだと思います。被害者の意思が抵抗の強さから計られてしまうようなケースは、そのひとつの表れかと。

2012-09-12 22:50:07
ナツ @NATSU2007

@lawkus @frroots 刑法223条における「暴行・脅迫」は、”被害者の反抗を抑圧する程度のものであることを要しないと解されている”と資料にはありますが、どうなのでしょうか?

2012-09-12 22:52:07
KOMIYA Tomone @frroots

@NATSU2007 223条は強要罪です。強盗罪よりも必要とされる「暴行又は脅迫」の程度は弱いと解されます。 @lawkus

2012-09-12 22:55:47
ナツ @NATSU2007

被害者が「やめてくれ、帰らせてくれ」と泣いたケースでは抵抗とみなされていません。つまり口での拒否だけでは駄目で、全身による抵抗が必要とされているということでは?RT @frroots: 「不文律として抵抗を重視」というより、被害者の意思への注目の仕方が偏っていたのだと思います。

2012-09-12 23:03:09
ナツ @NATSU2007

@frroots @lawkus 失礼しました。金銭目的の強要罪と強盗罪は別、ということですね。

2012-09-12 23:04:51
ystk @lawkus

@natsu2007 一般論として,強姦の立証には,和姦との区別という判断困難な問題があるのは理解いただけるかと思います。外形的事実を総合して性交合意の有無を判断しなければならないとき,「抵抗した」という事実が有罪方向に働くこと自体は誰も否定出来ないでしょう。 @frroots

2012-09-12 23:05:45
ナツ @NATSU2007

つまり金銭搾取は誰しも嫌に決まっているから強い抵抗など不要と判断されるからですよね。ところが性的搾取はそうではない。そこに文化的問題が潜んでいるという話です。RT @lawkus: 強盗においては同意の有無が深刻な争点になることなど通常はないので,実際上は抵抗が問題となってこない

2012-09-12 23:09:46
KOMIYA Tomone @frroots

@NATSU2007 その事案では「被害者は同意していなかった」ことは認定されたのです。にもかかわらず、一定程度の「暴行又は脅迫」がなかったことが構成要件を満たさないとみなされた。なので問題の本質は、暴行又は脅迫の程度問題が、被害者の意思と切り離されていることにあると思います。

2012-09-12 23:10:09
ナツ @NATSU2007

"暴力をふるわれて、あるいは脅迫されて金銭を強取された時、そこに同意があるとは通常考えられない。しかし、暴力をふるわれて、あるいは脅迫されて性交が行われた時、それでも相手には同意があるかもしれないと考える性文化の中で私たちは生きている" http://t.co/Pp8zGRDl

2012-09-12 23:15:16
ystk @lawkus

いやいや。。。和姦は日常的に行われているから争点になるだけの話ですよ。RT @natsu2007: つまり金銭搾取は誰しも嫌に決まっているから強い抵抗など不要と判断されるからですよね。ところが性的搾取はそうではない。そこに文化的問題が潜んでいるという話です。

2012-09-12 23:16:21
ナツ @NATSU2007

@frroots 「被害者は積極的な抵抗を示していない。このような場合は行為者としては被害者が本当に姦淫されるのを拒絶していないのではないかと思ったとしても強ち不合理とは言えない」と資料にはありますが、これが問題の本質ではないでしょうか。即ち、男性から見て抵抗に見えるか否か。

2012-09-12 23:23:09
KOMIYA Tomone @frroots

@NATSU2007 それは町野の解釈ですね。先ほどの事案では「不同意」自体は認定されていたわけなので、その解釈の妥当性には若干疑問があります。ただその解釈の文言自体に「抵抗してないなら同意してるとみなされてもしかたない部分がある」という偏った考えが表れていることには同意します。

2012-09-12 23:28:00
ナツ @NATSU2007

@frroots 被害者の不同意は認定されていたはずなのに、一定程度の「暴行又は脅迫」が伴わなければ強姦と判定されない(和姦になってしまう)というわけですね。ということは「暴行又は脅迫の伴わない不同意」は、事実上、不同意とみなされていないことを意味しないでしょうか。

2012-09-12 23:38:38
ナツ @NATSU2007

@lawkus @frroots 和姦か強姦かの境界を判断するにあたっての文化的慣習や社会通念を問題にしています。例えば「嫌よ嫌よも好きのうち」に代表される、売女以外の女は「同意があっても」少々抵抗するのが当然(女の嗜み)といった通念が性犯罪の裁判にも反映されてはいないかという事

2012-09-12 23:43:15
KOMIYA Tomone @frroots

@NATSU2007 「事実上不同意とみなされない」のではなく、「不同意」を認定しながら(判決文では「和姦であるとは到底言えない」とまで言われてます)、「暴行又は脅迫」の「程度」が足りないがゆえに構成要件が満たされない=強姦罪が成立しない、という事案なのです。

2012-09-12 23:47:25
KOMIYA Tomone @frroots

@NATSU2007 なので先ほどの事案の問題は、「和姦だとみなされてしまう」ことにあるのではなく、「暴行又は脅迫」の「程度」の理解が、被害者の意思の理解と切り離されていることだというのが私の考えです。もちろんこの事案とは別に、町野の「解説」はそれはそれで問題と思います。

2012-09-12 23:49:09
ナツ @NATSU2007

@frroots なるほど…。私は、なぜそのような「切り離し」が起きているのかを考えた時、単なる官僚的法律運用によるものではなく、町野の「解説」のような通念が司法の場をも支配しているためではないか、と思っています。被害者の意志より男性視点による判断が優先されている、と。

2012-09-13 00:00:42
ystk @lawkus

それはさすがに邪推かと。そもそも強度の抵抗を裁判所が要求してるという事実認識が誤りだからおかしな方向に行くのでは。RT @natsu2007: @frroots …売女以外の女は「同意があっても」少々抵抗するのが当然(女の嗜み)といった通念が性犯罪の裁判にも反映されてはいないか…

2012-09-13 00:01:13
ystk @lawkus

@natsu2007 大体,@frroots さんが挙げてくれたS53年の広島高判だって,強度の抵抗がないから強姦ではないという論理では全くないですよ。そこはよく読んでくださいとしか。私はこれ強姦だろと思うので結論には賛成しないですけど。

2012-09-13 00:09:09
KOMIYA Tomone @frroots

@NATSU2007 被害者の意思が重視されていないのはそのとおりです。ただ現在ではそういう解説はされなくなっていると思いますし、司法の世界も、私たちの社会と同じく、一枚岩ではないことには注意も必要かと思います。中で頑張っている人たちを応援できなくなっては困りますし…。

2012-09-13 00:12:27
ナツ @NATSU2007

@lawkus @frroots 「暴行又は脅迫が足りな」ければ不同意でも強姦とはみなされないのは、「加害者を怖れる必要はなかったのに被害者は逃げなかった・抵抗しなかった」という判断があるということですよね。結局「不同意」程度では加害者からも司法からも被害者は意志を無視される。

2012-09-13 00:16:10
ystk @lawkus

暴行脅迫が足りないと強姦にならないのは法律にそう書いてあるからで立法の問題です。RT @natsu2007: @frroots 「暴行又は脅迫が足りな」ければ不同意でも強姦とはみなされないのは、「加害者を怖れる必要はなかったのに被害者は逃げなかった・抵抗しなかった」という判断が…

2012-09-13 00:21:25
ナツ @NATSU2007

「中で頑張っている人」の存在が少しずつ司法の場に変化をもたらしてきたことには同意します。強姦罪の非親告罪化の流れもその一つだと思いますし。その事と、いまだに偏見・通念が被害者を苦しめていることは別です。RT @frroots: 中で頑張っている人たちを応援できなくなっては困ります

2012-09-13 00:21:26