とある中学校で行われた「放射線学習会」のまとめ
- koduck_psyduck
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Q4:基準値超え食品の摂取→ただちに健康影響する?→答え:× 食品安全衛生基準は基本的に大きく安全側に見積もった値。誤って少量を食べ続けてしまったとしても、健康には大きく影響しない。
2012-09-20 11:29:16Q5:体内に入った放射能は蓄積され続けるか?事故当初摂取したセシウムは体内に残っているか?→答え:×新陳代謝により少しずつ排出される。(震災当時に体内に入ったものは既に出てしまっている)
2012-09-20 11:31:15Q6:小児期に放射線治療を受けた患者さんや被爆(原爆)生存者の子供はガンや奇形の発生率が高い?→答え:× どちらもデータがあり、発がんリスクや奇形を増加させない。
2012-09-20 11:34:38Q7:WBCは子供の方が測定しやすい?→答え:× WBCの検出限界は約200Bq/人位。子供は放射能強度が低く、検出しにくい。(排出しやすいから) 対策:同じ食生活をしている、放射性物質をため込みやすい保護者を検査する。
2012-09-20 11:37:49Q8:WBCは測定し間違うことはない?→答え:× セシウムを環境放射能と間違えることがありうる。遮蔽身体のある検出器で測定するのが好ましい。
2012-09-20 11:39:20では、最後に福島県内の汚染状況(警戒区域&計画的避難区域等を除く)と被ばくの状況についていただいた資料に書かれていたことを掲載します。
2012-09-20 12:00:53水道水:問題ありません。安心してお使いください。 地下水・河川水・湖沼水:基本的に問題ありませんが、土壌の混入には注意。
2012-09-20 12:03:06大気:問題ありません。降下物・粉じん・雨水ともに健康に影響ない放射能レベルに低下。→洗濯外干し問題なし。雨にぬれても大丈夫。
2012-09-20 12:04:13次に白河市における外部被ばくの状況→昨年8月~10月の3か月間の、白河市児童のガラスバッジによる計測結果:単位はmsv/3か月 0.1未満2.5%、0.1~0.19 38.8%、0.2~0.29 43.2%、 0.3~0.39 12.1%、 0.4~0.49 2.5% (続く)
2012-09-20 12:12:430.5以上0.9% これらは3か月の値なので、一年間の値(×4)で換算すると、モニタリングポストの推計値(年間1.5~6mSv)よりもかなり低い。そして、今年はもっと低くなっているはず。さらに、内部被ばくよりかなり高い。(筆者補:内部被ばくは予想よりかなり低い)
2012-09-20 12:15:22ちなみに、白河市内は旧市内の他に旧4村地域があり、それらの一番高い地域の外部被ばく線量は年間1msvである。(それでもモニタリングポストの推計値より低い)
2012-09-20 12:17:47さらに外部被ばく線量を下げるには、除染が有効である。線量が高い地域から除染しましょう。
2012-09-20 12:18:20最後に内部被ばくについて。 1、内部被ばくのリスクが低いことを示すデータがそろいつつある(が、油断禁物)(<0.1msv/y)
2012-09-20 12:19:582、きちんとデータをとり、それに基づいて議論しよう 3、食品検査体制は機能している→生産者・流通業者の努力のたまもの 4、土壌は汚染されている。食品検査やWBC検査は長期的に続ける必要がある。→家庭菜園で取れた基準値超えの野菜類は要検査&行政は住民に正確な情報を的確に。
2012-09-20 12:22:26放射線の身体への影響 1、自然放射線と人工放射線→どちらも身体には同じように作用し区別はできない。人類は地球上の低放射線下で生存してきた事実がある。
2012-09-20 12:24:522、外部被ばくと内部被ばく→外部被ばくも内部被ばくも身体への影響は同じである。被ばく線量は外部被ばく線量と内部被ばく線量の和である。
2012-09-20 12:25:563、放射線(α線・β線・γ線)の影響→放射性物質(原子核)が崩壊するときに放出され、大きなエネルギーをもつ。細胞と衝突して活性酸素やフリーラディカルを被ばく線量に比例した量だけ作る。活性酸素は細胞やDNAを傷つけるためがんの発生要因だが、活性酸素を発生する他の要因とは区別がない
2012-09-20 12:29:17今後、我々はどう行動するべきか?白河市の場合:汚染除去には少なくとも5年、場所によっては10年以上継続しなければいけない可能性。未曾有の困難にどのように対処すべきかを考え実行していかなくてはいけない。
2012-09-20 12:31:551、正確な情報と科学的解釈の取得・発信 2、健全な経済・社会活動の回復・雇用の誘致「勇気・夢・希望」が持てる社会づくり 3、環境浄化・エネルギー問題を担う人材育成 4、各人が施せるあらゆる手段を息長く続ける必要性
2012-09-20 12:33:47未来の子供たち・子孫たちのために、そして我々自身のために。平和で穏やかな日本・福島を「絶対に取り戻す」
2012-09-20 12:34:53資料の残りは説明いただかないとわからないグラフだったのですが時間がとれなかったので割愛しました。以上、昨日の説明会のまとめでした。震災以降継続的に調査をなさってこられた徳島大学の皆様にあらためてお礼を申し上げます。今後も息長い調査と支援をお願いいたします。もちろん私も頑張ります。
2012-09-20 12:37:15