安東量子さん視察メモ(ノルウェー)
パソコンにつないで、スペクトル見えます。国内で出回っているものと扱いは同じと思います。RT @yard_1957: (それにしても7~80万なら個人でも買えそうな値段.町内会で共同で使ってもいいし.スペクトル見えるのかな.問題はメンテナンスか。。。)
2012-10-03 00:06:30キャンベラ社の食品計測器のレポート結果。計測したのはムース。ムースはセシウムが蓄積しにくいので、検出値は低い。本体価格が25万~30万クローネ。ソフトが30万クローネとのこと。現在の円高レートで1クローネ13円~14円。 http://t.co/HmCDV1VK
2012-10-03 00:09:59ノルウェーで購入した場合は、(ノルウェーは物価が高いので)他のヨーロッパ諸国で購入するより高い価格だ、とのこと。安いですね、というと、キャンベラ社は、世界シェアが高いので、量産化で価格が抑えられているのでは、とのコメント。
2012-10-03 00:11:23見学したのは、Valdres Lab as 。日本でいう保健所。食品検査と水質検査をする。2004年に大きな組織改革があり、現在は、民間施設。2004年にまでは、国の施設だった。放射能計測は、測定前後に毎回、較正用線源で計測する。 http://t.co/mkrc6wA0
2012-10-03 00:17:06較正用線源は、2000年にLabの人が自分で作ったトナカイの胃の残留物。 (見た目、植物繊維であるようだった) 1125Bq/kg。物理的半減期は、パソコンのソフトが自動計算する。測定前後に毎回かならずこれで確認する。 http://t.co/mwnbGL2w
2012-10-03 00:20:20今日の朝、食品安全の試験場(もと自治体運営、のち民間企業化)で見たキャンベラ社の食品計測器。 http://t.co/wh2jzVjp
2012-10-03 00:21:45最近獲ったムース(ヘラジカ)の肉を食品計測器にかけて放射能を測定するAnna-marie(アンナ・マリー)さん。 http://t.co/pPO0engV
2012-10-03 00:24:33ノルウェーの現在の食品規制値は600Bq/kg。(流通規制)200ml検体で1%程度の誤差で計測できるとのこと。(ただし、100Bq以下では、誤差はもっと大きくなる。)国の基準では、10%の誤差まで認められている。
2012-10-03 00:28:58ノルウェーの放射能対策については、今回、案内してくれたアストリッドさんの発表スライドを山下さんが翻訳してくださったものがあるので、こちらをご覧ください。https://t.co/mxRW84TH
2012-10-03 00:30:19肉の検体は200g。結果はセシウム137が1kgあたり26Bq(誤差±4.4Bq)、カリウム40が104Bq(誤差27Bq)。ノルウェーでは全く心配なく食されるレベル。昨日、夕食に出たムース(ヘラジカ)の肉は同程度だろう。 http://t.co/UwXT8cdr
2012-10-03 00:32:31現在は、民営化されているValdres Lab だが、1986年当時は国の施設で、全国に70以上同じような施設があったとのこと。日本では、保健所に対応する施設。
2012-10-03 00:32:341986年事故後は、この保健所に該当する機関を通して、国の放射能対策が統一的にとられて、既存の組織を使うということで、非常に効率的に対策を周知することができたとのこと。
2012-10-03 00:33:30現在、食品への放射能対策を統合的に行っている国の機関は、食品検査庁。生産から食品検査にいたるまでの放射能対策を一つの機関で統一的に行うことができるようになっている。
2012-10-03 00:36:31ノルウェーの食品基準値(流通品)は、一般の食品が1kgあたり600Bq、消費量の少ないものは3000Bq。(現在)
2012-10-03 00:37:381986年のチェルノブイリ事故後は、「情報と行政のクライシス」と位置づけられる。ノルウェーでは、遙か遠くにある見えない原発から放射能が降ってきた、という恐怖感が大きかった、とのこと。
2012-10-03 00:38:42Valdresは、山を利用するライフスタイルを送っている人が多い。狩猟、釣りが盛んで、放牧も行われる。また、ノルウェーでは、キノコ取りなども日常的に行われるとのこと。そういう意味で、影響は非常に大きかった。
2012-10-03 00:40:06放射能汚染後、最初に大きな関心となったのは、「人間への悪影響があるのか」という健康面での影響。次いで、大きな問題になったのは、「放牧、観光(産業)への影響」であるとのこと。
2012-10-03 00:41:12放牧への影響は、現在も対策がとられているように大きなものであったけれど、一方、観光については、産業そのものへの打撃というほど大きなものではなかった。アメリカ人リゾート客などは非常に大きな反応を示したが、全般的な落ち込みはない、とのこと。
2012-10-03 00:42:38Anna-marieさんが2000年4月1日に作成した較正用線源。トナカイの胃の内容物を乾燥させて作ったもの。先ほどの測定器を使用する前後にこれを計って測定器の状態を確認。理論的半減期通りに誤差なく線量が減少しているらしい。 http://t.co/iExiXx0C
2012-10-03 00:42:50ただ、数年間は、Valdresは安全なのか、という問い合わせは絶えなかった、ごく最近でも、安全ですか、という問い合わせはあったらしい。
2012-10-03 00:43:24放牧において問題になるのは、放牧地は施肥せず、耕起もしないため、セシウムが固定され、それを家畜が摂取することにより、食物連鎖すること。
2012-10-03 00:45:08Valdres地方では、ノルウェー平均より、体内摂取が10倍多いとのこと。そのことによる、Valdres出身の人への差別などはないのか、と聞くと、聞いたことがない。また、他地域でValdres産品を忌避することもない、とのこと。
2012-10-03 00:46:44その理由を尋ねてみたが、現在の国の規制値に対する信頼性があるからだろう、と。規制値を越える商品は流通させない、という対策をとることによって、逆に、規制値内の食品は許容できるようになっているようだ。
2012-10-03 00:48:31写真の順番が前後しますが、検体のムース(ヘラジカ)を刻むAnna-marieさん。(このおばちゃんのノルウェー語は分かりやすい) http://t.co/sRVqE2ii
2012-10-03 00:49:10ノルウェーでも、1986年4月チェルノブイリ事故後は、ただちに対策がとれたわけではない。政府は、まず、Osloなどの都市部に観測所を設置したが、汚染が強いValdresなどの地方へは、設置しなかった。
2012-10-03 00:50:06