セバスティアン・コンラッド「グローバル・ヒストリー・ワークショップ」(10/6@東大)

河野至恩 / Shion Kono @shionkono

歴史学者ではないが面白かった。最近の比較文学研究における「世界文学」論と対比すると面白いと思う。 .@Cristoforou さんの「セバスティアン・コンラッド「グローバル・ヒストリー・ワークショップ」(10/6@東.. http://t.co/O1sKfpPh

髭将軍 @higegeschichte

material culture を媒介にして文明間の相互作用や位置付けを説明するなら世界システム論もありますよね、という質問に対してはintegrated theory を提供できるんだ、といっていたが、このintegrated のニュアンスはよくわからんかった。

とりん（・と・） @trinh_JP

ぬぬ、ぐろーばるひすとりーが integrated theoryを提供するだと？そんなもんがないところが魅力だと思ってたのに…

髭将軍 @higegeschichte

ランケがworld historyでも ghでもなく universal history 書いてますよね、という話から、歴史学はランケが作ったと言われますが、みたいな話になったときに、it's myth. とぶったぎっていてビール吹きそうになった。これは同意するところがある。

髭将軍 @higegeschichte

The Quest for the Lost Nation: Writing History in Germany and Japan in the A... http://t.co/NMIZSbVQ conradさんの単著（英訳版）。WW2後の日独比較戦後史学史。

髭将軍 @higegeschichte

とにかくコンラッドさんがおそろしくfascinatingな人であった。研究をきちんと拝見するのが最大の返礼であろう。

河野至恩 / Shion Kono @shionkono

世界文学もグローバル・ヒストリーも、単に旧来の学問分野がグローバル化に適応するなかで浮上した概念、というような単純なストーリーではなく、それぞれの置かれた文脈（教育とか各国の学問分野の編成とか）における戦略的な含意がある点で似ているのではと思った。

Toshio Ohnuki @t_ohnuki

ここが重要だと思う。 RT @kunisakamoto コアな一国史研究に身を置いたことがないので、national historiesからの脱却というスローガンの輝きをうまく認識できていない...壊されるものの強固さを実感していないから、壊そうとする運動の意義が小さく見える。

Toshio Ohnuki @t_ohnuki

確かにドイツ人の研究領域と視野は驚くほど狭いのだけど（科学史の人には理解し難いレヴェルで）、それでもそもそも「コアな一国史」なるものの叙述が今メインに据えられて研究されているわけではないと思う。GHのNH批判は、ありもしない存在をぶっ叩いて己の存在意義を高めている側面がある。

Toshio Ohnuki @t_ohnuki

一方、ドイツ人お得意のミクロな研究はそれ自体悪いことでは全くない。だって、それに依拠しないとGH書けないでしょう？役割分担をしているだけなので、互いに批判するのはおかしい。

Toshio Ohnuki @t_ohnuki

教育上の戦略なんだという話は面白かった。しかしそれはドイツでの話。世界システム論などのマクロな視点、あるいは前近代の「もの」や「ひと」に着目した視点などは日本では以前から高校世界史で展開されてきた（少なくとも優秀な高校では）。

Toshio Ohnuki @t_ohnuki

だってそういう勉強しないと論述書けないもんね。おそらくそういう背景があって、日本ではGHは決して目新しいものではないのではないかなー。