ラダック・ラマユル寺の密教舞踊と来訪神儀礼

僕、佐藤剛裕が、慶応大学アジア基層文化研究所のサイトに掲載されていた、ラダック・ラマユル寺の密教舞踊カブギェ・チャムの1992年の映像を紹介したところ、リンジン・アンモさんが2010年に撮影した写真をアップしてくれて、映像作家の秋谷謙太郎氏ともいろいろ面白いやりとりがあったので、保存しておきます。 来訪神ラマゾギをレポートした山本高樹さんのブログ Days in Ladakh へのリンクも必見です!
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たぬ @rigzen_angmo

1枚目の写真の、ダオの後ろに見えてるのがストールマ(供物)。ふと思ったけどストルマ、も西部方言かな…さっきの文章にはトルマ、って書いてあるし

2012-10-12 02:37:04
佐藤剛裕 @goyou

@rigzen_angmo @yama_taka なるほど、ラマユル寺はカブギェということは、カギェ・デシェ・ドゥパという八大憤怒尊成就法のテルマが元ですね。この図版でも手尊の左右に四体づつ描かれた憤怒尊が剣・弓などをてにしています。→ http://t.co/R4mkZi8a

2012-10-12 02:41:28
佐藤剛裕 @goyou

それにしても、ルービン美術館でもカギェ・デシェ・ドゥパとカルリンシトの憤怒尊とを混同している。 http://t.co/gIdqmTZa

2012-10-12 02:41:49
たぬ @rigzen_angmo

すごく面白そうな匂いがします…(クンクン RT @yama_taka: @rigzen_angmo 黒帽の僧侶はシャナクといって、どの宗派のチャムにも出てくる重要な役目。あのたっぷりとした袖は、内側にランダルマ王を暗殺するための武器が隠されていたんだ、ってアチュクが言ってた。

2012-10-12 02:43:50
たぬ @rigzen_angmo

深すぎて完全に話についていけてない感がすごいですが、あと少しなので写真上げてしまいます…

2012-10-12 02:49:35
たぬ @rigzen_angmo

ダオが破壊され、僧が去ったあと、どうにもコミカルな翁媼的な人たちが出てきた。舞ではなくコミカルで大げさな動きをして、場内に笑いが起こる。 http://t.co/YWPPaIpG http://t.co/7OQk5LYp

2012-10-12 02:54:19
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たぬ @rigzen_angmo

終わりにまた上層界の方々が舞って、この日のチャムは終わり。 http://t.co/XEfPIq07

2012-10-12 02:59:28
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秋谷謙太郎 @Akiya_Kentar

@rigzen_angmo おぶぎゃる・すきょっれ(だったっけ?)面白かったです。ありがとう^^

2012-10-12 03:05:56
たぬ @rigzen_angmo

3日連続の最終日はゴンパの最上部で短い踊り。(これまた意味は全く分かりませんでしたが… http://t.co/BF3SgcU9 http://t.co/98XEofIX http://t.co/Mf0xA6a5

2012-10-12 03:07:54
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たぬ @rigzen_angmo

@Akiya_Kentar こちらこそ長々とお付き合いいただきありがとうございます…!とぅくじぇーちぇ…!

2012-10-12 03:08:41
秋谷謙太郎 @Akiya_Kentar

@rigzen_angmo うぉお、なつかしいw RT @rigzen_angmo こちらこそ長々とお付き合いいただきありがとうございます…!とぅくじぇーちぇ…!

2012-10-12 03:10:02
たぬ @rigzen_angmo

写真はこれで終わりです。あ、さっきまで自分でもすっかり忘れてましたが、わたし3日間のうち、2日目、3日目しか見れなかったので1日目の写真はありません。

2012-10-12 03:10:10
たぬ @rigzen_angmo

トータル2時間かかった…?(気のせいと思いたい… おつきあいいただいた方ありがとうございました…! とぅくじぇーちぇ、つぁんまーぎゃらにったんれ(*‘ω‘*)ノシ

2012-10-12 03:18:29
佐藤剛裕 @goyou

@Akiya_Kentar @rigzen_angmo @yama_taka ダウォ(リンガ)を葬る主尊は寺によってヤマーンタカ(閻魔)だったり、マハーカーラ(大黒)だったり、ラマユルのようにカギェ(八大憤怒尊)だったりする密教儀礼なんですけれども

2012-10-12 03:22:44
佐藤剛裕 @goyou

@Akiya_Kentar @rigzen_angmo @yama_taka この儀式全体では、山高さんがおっしゃるように、シャナク(黒帽)つまりハルン・ペルギ・イェシェが仏敵であるランダルマ王を暗殺したという古代王朝分裂の伝承に基づいた王殺し儀礼でもあって

2012-10-12 03:22:46
佐藤剛裕 @goyou

@akiya_kentar @rigzen_angmo @yama_taka また、もっと古い層では、まるで脇役かのようにその土地の山の神が登場して祀られたり、道化かのように翁媼があらわれる来訪神儀礼でもあって、ものすごく多層的な構造をした舞踊劇なんですよね。

2012-10-12 03:24:04
佐藤剛裕 @goyou

@rigzen_angmo 沢山の貴重な写真、どうもありがとう。すごく勉強になりました。

2012-10-12 03:24:46
佐藤剛裕 @goyou

@rigzen_angmo ちなみに、一日目というのは、おそらく衣裳を着けないで赤い僧衣のまま全演目を演じるゲネプロじゃないかな?チベット語だとマルチャムっていいます。

2012-10-12 03:35:15
秋谷謙太郎 @Akiya_Kentar

さすがの解説、有り難うございます。本邦の古い神楽など連想させる多層性ですね。 RT @goyou また、もっと古い層では、まるで脇役かのようにその土地の山の神が登場して祀られたり、道化かのように翁媼があらわれる来訪神儀礼でもあって、ものすごく多層的な構造をした舞踊劇なんですよね。

2012-10-12 03:45:41
秋谷謙太郎 @Akiya_Kentar

マト・ナグランにも興味があるzzz

2012-10-12 03:47:43
佐藤剛裕 @goyou

@Akiya_Kentar 日本の神楽とは、かなり深いところまで共通の要素があるとおもうんですよ。実は、もう早く帰国して神楽のフィールドワークしたいとおもっているところなのです。

2012-10-12 03:53:57
秋谷謙太郎 @Akiya_Kentar

@goyou 実は、ぼくもラダックでチャムを観てから、日本に戻って神楽を観始めたんです。心のなかではチャムはラダックの神楽と呼んでいました。もう一つ、ケーララ州のテイヤムにも、そんな気配を感じました。三上さん経由とかで、どこかで会うかもしれませんね。

2012-10-12 03:57:29
佐藤剛裕 @goyou

@Akiya_Kentar そうですね!どこかでバッタリお会いしたら呑み交わしましょう!

2012-10-12 03:58:32
秋谷謙太郎 @Akiya_Kentar

@goyou あ、お酒呑めるんですね、よかったw。ぜひ!

2012-10-12 03:59:13