ルシウス@テルマエ・ロマエの素性ははたして?
- nirvanaheim
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乗馬といえば、『テルマエロマエ』の主人公ルシウスが、鞍なしで太腿のみで馬に乗る技術を身につけていることが判明したシーンがあって、あれは凄かったな。鞍ありと鞍なしとでは、乗馬の難易度が大きく変わる。
2012-10-18 13:53:05鐙は一世紀当時には中央アジアの草原遊牧民でもまだ一般的でなくローマになかったのも至極当然ではあるのですが、ルシウスはどうも正規の訓練を受けた軍人めいた空気を発していることもあり、ただのプレブスというよりは技師だけどエクィテスか準ずる存在でちゃんと馬の訓練もしているのでは疑惑が……
2012-10-18 14:05:14ルシウスがエクィテス階級だとしたら、元老院と対立する皇帝にホイホイ重用されて周囲にも大きな疑問を持たれないのも自然に思えるんですよね。
2012-10-18 14:07:14(*エクィテス階級というのは通常「騎士階級」と訳されますが、何故騎士階級なのかと言えば、武装を自弁する市民軍の中で、馬を軍用に持ち来たって騎兵を構成したからです。公馬が至急されたりもしたのですが、いずれにせよ馬を持ったり乗馬訓練したりできるのは富裕層。この状況は基本変わりません)
2012-10-26 02:30:53(*ですから、軍事的な階級としては段々と形骸化してゆくのですが、エクィテスは富裕層と対応し続けました。また伝統貴族=パトリキが拠る元老院の議員とその子孫に大型船保有を禁じる法の制定以降は、パトリキ:土地所有者・資本家・政界人/エクィテス:商家・財界人という分離傾向が生まれました)
2012-10-26 02:37:44(*つまり、まずルシウスはある程度の財を持ち、乗馬の訓練を積み、また正規の軍人としての経験を持っていそうですので上流とは呼べる階級にいそうです。なら皇帝がホイホイ取立てても、身分社会的論理から問題視はされないだろうと。で、元老院階級に近いと取立てづらいだろうと。なのでエクィテス)
2012-10-26 02:43:27(*あと、現代的には「下層民出身でもいいだろう。身分差別か」「実力主義で下層民を一気に取立てる皇帝、大いにアリだ」みたいな視点もあるでしょうが、「そういう物語じゃないんで」「物語の軸がぶれる」みたいなことはあるのでは、と思います。あと、手がかりを探し推論することこそが楽しいので)
2012-10-26 02:52:11@nirvanaheim 古代ローマについてはあまり詳しくないのですが、古代ローマ軍は野戦陣地に宿舎を建てたり櫓を建てたりして、陣地形成が非常に得意だったと聞いております。ルシウスもそういう仕事に就いていて、その過程で馬の乗り方も教わったのではないでしょうか。
2012-10-18 14:09:12≫@arther456 そういった任務を果たしていた可能性はあるかとは思いますが、それはそうときちんと武器の使い方を会得しているようですので、従軍技師とかがちょろっと習ったとかではないようなんですよね。
2012-10-18 14:40:53エクイテスつーてもあれって五賢帝の時代とかじゃなかったっけ?しっかり読んでないからアレだけど、一世紀ならもう形骸化してそうだな。私兵上がりかも
2012-10-18 14:58:19五賢帝時代だからこそ、ですよ。内乱の前1世紀は遠くなり、常備軍制に移り、後の帝位抗争の時代も過ぎさらに丸二世代後。私兵上がりの時代ではない。 ≫@toki_reatle:エクイテスつーてもあれって五賢帝の時代とかじゃなかったっけ?┉一世紀ならもう形骸化してそうだな。私兵上がりかも
2012-10-18 15:40:41まあローマ軍といえば土木工事というのはありますし、軍団の駐屯先で技術者経験をちゃんと積んでからローマに帰り技師たる父の跡を継いだ、と見るのは大分筋がよさそう。
2012-10-18 14:43:57ルシウスの戦闘技術と言えば、現代の大都市大会級のフェンシング地方チャンピオンと同等に戦える水準の重装歩兵的な槍と盾の技術を持ち、当時はもう弓兵が東方の同盟軍でまかなわれていたところな一方でちゃんと弓を射られるし、馬も大分軽やかに扱え、また山賊に囲まれても堂々たる態度でいられる……
2012-10-18 14:48:32あと確か自宅もマンションでなくてそれなりの大きさの一戸建てでしかも大通りに面してそうじゃありませんでしたっけルシウス。
2012-10-18 14:50:03「ローマの古きよき尚武の気風」へのこだわりといい、「名族の一支流であって、商業で経済力を誇ってるわけではないけれど、専門技術によって『プロフェッション』を果たすことで名族社会の端くれという位置を保っている」ような一家なのでは。>テルマエ・ルシウス
2012-10-18 14:56:22まあそのプロフェッション(西欧近世以来の言い方としては、聖職者、医者、弁護士に代表される「貴族が就いてもいい名誉ある職業」「貴族社会に混ざれる職業」)が風呂技師というのはどうなのかという話もあるかもしれないし実際よく分からないですがw、テルマエローマくらいに風呂が重要なら……!
2012-10-18 14:58:45テルマエのwikipe項読んだら、ルシウスはアテネで最新の建築技術を習得しているとか書いてあった。あー、ありましたねそんな話。父親も技師だった以上は商家の息子が一念発起してとかそういう話ではないだろうし、やはり代々の名族なのでしょうねー。
2012-10-18 15:15:45浴場技師という言い方である意味誤魔化されていますが、「大工さん」的存在よりも、建築家、それもデザイナーに近いんですよね。本人としては質実剛健、町浴場大事、と思っているんでしょうが、実際作中での動き方、他人からの期待のされ方はそっち。トレンドリーダーとしてデザイナーズ浴場造ってる。
2012-10-18 15:20:46