数学パラダイス(関数問題)

12が解けてません.25は無いみたいです. 他の問題も解けてるつもりでも間違ってるかも.
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|f((n+1)/m)-f(n/m)|≦1/m^2.
x=n/mとすると|f(x)-f(0)|≦n/m^2=x/m→0 (m→∞)であるからf(x)=a(任意定数).

神聖数学密教信仰者 @mathutopian

第二十七問:f:ℤ+→ℝの関数fで,∀k,m,n∈ℤ+においてf(km)+f(kn)-f(k)f(mn)≥1が成り立つものを求めよ.(出典:mathlinksより) #数学パラダイス

2012-10-16 14:38:15

k=m=n=1を代入してf(1)(2-f(1))≧1よりf(1)=1.
m=1,k=nを代入してf(n)+f(n^2)-{f(n)}^2≧1,k=1,m=nを代入して2f(n)-f(n^2)≧1.
辺々加えて整理すると(f(n)-2)(f(n)-1)≦0より1≦f(n)≦2.
あるjに対しf(j)=1+aとおく.f(j^2)≧{f(j)}^2-f(j)+1=1+a+a^2.
これより,f(j^(2^i))≧1+a+ia^2がいえる(帰納法を使えばよい)ので,
十分大きなjをとればa>0のときf(j^(2^i))>2とでき不適.したがってa=0.
これよりf(n)=1 となるが,このとき確かに成り立つ.

神聖数学密教信仰者 @mathutopian

第二十八問:f:ℤ+∪{0}→ℤ+∪{0}の関数fで,∀n,m∈ℤ+∪{0}においてn3^f(m)|f(n)3^yが成り立つものを求めよ.(出典:mathlinksより) #数学パラダイス

2012-10-18 02:38:08

(yがmの誤記である場合) n3^f(m)|f(n)3^m.
n=0を代入して0|f(0)3^mよりf(0)=0.m=0を代入してn|f(n).
f(n)=0は条件を満たす.
ここで,f(k)>0なるkが存在するとして,3^j|f(k)かつ3^(j+1)\not|f(k)となるようjをとると3^j≦f(k).
m=n=kを代入してk3^f(k)|f(k)3^kであり,3の指数を比較してf(k)≦k+j.
これらより3^j≦k+jであるが,3^j>2jよりj<kつまりf(k)<2k.ここでk|f(k)よりf(k)=k.
従ってf(n)=0,nであり,f(n)=0 (恒等的に0)もこれに含まれる.
f(n)=0,n のとき,確かに成り立つ.

(yがnの誤記である場合) n3^f(m)|f(n)3^n.
m=n=1を代入して3^f(1)|3f(1)であるから,f(1)=1.n=1を代入して3^f(m)|3.よってf(m)=0,1.
f(n)=0のとき,n3^f(m)|0は成り立つ.
f(n)=1のとき,n3^f(m)|3^nなので,nが3以外の素因数を持つと不適.n=3^iと書けるとき,i>nよりこれは成り立つ.
従って,f(n)=0,1 (ただし,1はn=3^iと書ける時に限る).

神聖数学密教信仰者 @mathutopian

第二十九問:f:ℤ+→ℤ+の単射の関数fで,∀n∈ℤ+においてf(f(n))≤(n+f(n))/2が成り立つものを求めよ.(出典:mathlinksより) #数学パラダイス

2012-10-18 18:38:21

f_1(n)=f(n),f_{m+1}n=f(f_m(n))と定義する.
元の式のnにf_m(n)を代入してf_{m+2}(n)≦max{f_m(n),f_{m+1}(n)} (等号成立はf_m(n)=f_{m+1}(n))であるから,
帰納的にf_m(n)≦max{n,f(n)}が言え,鳩の巣原理よりk<lかつf_k(n)=f_l(n)なるk,lが存在する.
単射なのでf_{l-k}(n)=nだが,f_{l-k}(n)≦max{n,f(n)}の等号が成立する条件を考えるとf(n)=n.

神聖数学密教信仰者 @mathutopian

第三十問:f:ℝ→ℝの関数fで,∀x,y∈ℝにおいてf(x+y)+f(x-y)=2f(x)cosyが成り立つものを求めよ.(出典:mathlinksより) #数学パラダイス

2012-10-17 05:37:57

x=0を代入してf(y)+f(-y)=2f(0)cos(y).
-4f(x)=2f(x)(cosπ-1)={f(x+π)-f(x)}-{f(x)-f(x-π)}={f(x+π)+f(-x)-2f(0)cos(x)}-{f(x)+f(π-x)-2f(0)cos(x-π)}=2f(π/2)(cos((2x+π)/2)-cos((2x-π)/2))-4f(0)cos(x)=-4(f(π/2)sin(x)+f(0)cos(x))
これより,f(x)=f(π/2)sin(x)+f(0)cos(x).
よってf(x)=Asin(x)+Bcos(x) (A,B:定数)と書けるが,これは任意のA,Bについて元の式を満たす.