名古屋文芸創作 同時多発詩ツイート企画まとめ4(最終)
- k_escargot
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体温が怖い!腹話術師に言葉を盗まれた!右丈聾唖になる!月が虫歯に見える! うしろの正面誰も居ない!ほら!いちばんみにくいえがお!(剥離) #文芸空白
2012-10-29 19:24:27@agi698032 左半身蕁麻疹!振戦;不随意のリズミカル運動の発作がとまらないよおぉっ!まえの背面に誰か居る!皆がメロスの如く走って来るのでセリヌンティウスはもうこりごり!(讃美歌を歌いながら皮膚科へ)(剥離) #文芸空白
2012-10-29 19:40:32湯気の立つ紅茶に指を浸けて「ねぇ、君も入れてよ」と。赤く爛れて行く皮膚は粘膜のようで「これで遮るものはないね」そう笑いながら口をつけたカップからは君の味がした(剥離) #文芸空白
2012-10-29 19:06:12S)傷 んででしまう O)右半身が剥離し走り去って行くのを目撃する。 P)老婆をあやして乳を飲ませる 皮膚を干す屋上 私に羽根が生える頃、この病院は爆発します。(剥離) #文芸空白
2012-10-29 19:23:02なにも抗わず口を開け 涎を垂らし頷く午后 この鱗が剥離して白い生き物に変わるのを待望して居るのだ いつか いつか /独善とした解釈擁護そんな粗末な顔 剥ぎとってしまえ ねぇ 早くして底辺/ この鱗が剥離して白い生き物に変るのを今か今かと待っている (剥離) #文芸空白
2012-10-29 20:18:36依存していた君から 離れなきゃならないね ずっと一緒だったのに ずっと一緒に痛くて 君を殺しちゃった 離れなきゃならないね 少しの間だけだよ ばいばいこの世の中 (剥離) #文芸空白
2012-10-29 20:51:35末の弟が成人した ので庇護対象を失った私は徐々に子どもに還っていく 頭を撫でてくれる手は最初から知らない 「おかあさん、おとうさん。私はこんなにも、大きくなりました。さようなら」(剥離) #文芸空白
2012-10-29 20:48:26ひび割れて ぼろぼろ落ちていった 握っても 二度と固まらなかった 何かを守るように 包んでいたのに 崩れてゆく 壊れてゆく 守りが無くなって 皆そうしてきたように 裸で傷付いてゆく 何かを守るために (剥離)#文芸空白
2012-10-29 20:55:20言の葉は葉と言う程に多く軽く飛んでいくのでしょうか。飛んだ先では言霊となり君を苦しめるのでしょうか。繁る言の葉は飛ばずとも、飛び交う言の葉は留まらずとも。常に一定数は生まれてしまうのでしょう?(剥離) #文芸空白
2012-10-29 21:04:51いつの間にか身体中が破れてしまって見るに耐えないほどぼろぼろでした 私には元々何か足りないので二つの青い蝶を縫い付けました (剥離) #文芸空白
2012-10-29 22:21:11けがされること、けがるること。 皮膚一枚をぬいで、窓にかける。 蝉の抜け殻はどこにもない。 風に飛ばされてしまったのか、それとも土に還ったのか。 壁はくり抜かれ、よけいな光が差し込んでくるから。 私の皮膚は白く透け、わたしは少女をやめたのだ。 (剥離)#文芸空白
2012-10-30 01:05:41月に血管が走っている。 ひどく きたないものの様な気がして 目を逸らしたのは ぽかりと浮かびやがった、淫らなあな。 吸い込んで吐き出すことのない貪欲な (カテーテル(突きさして(つき(うごかされました) そんなに自由にしないでください。 あなただけのじゃない。(剥離)#文芸空白
2012-10-30 01:11:38溶かされた僕が、滑り落ちると きっと呼吸困難になるだろう。 脈動が、曖昧になって 乳房の内側から 飛び出した指が 喉仏を掴むから。 それでもきみは 涼しい顔で。 季節外れの薔薇が咲いたよ。 本棚の向こう。 月に透けて とても綺麗だ。 きみの 話じゃない。 (剥離)#文芸空白
2012-10-30 01:28:53@fateful13 次に生まれるときこそはきちんとひとつの入れ物に二人で生まれてこよう 肌に触れ体温をわけてあげることはできないけれどからだの中にいつもわたしによく似た君がいてあたたかい きっともうひとりにしたりしない 君はセックスがしたいと言うだろうけれど(剥離) #文芸空白
2012-10-30 16:02:11微かに覚えている 森林の奥 踵が痛い細道で 吹き抜ける風と期待に 身を捩り 無心に目指した先に 焦げ付きそうな光を顔面に浴びて 見えないままで瞼を刺激したこの地獄に堕ちてきた 戻れはしない 母胎からの…剥離 #詩 #twpoem #文芸空白 #文芸
2012-10-30 01:30:31@_eerie_ 二人の体温に境目は要らないから わたしの中で泥のように眠ればいい 同じ夢を見ればといい 今度はふたつがきちんと収まる容器を探そう(剥離) #文芸空白
2012-10-30 18:46:25ぺりぺり。はがすことは大抵きもちがいい。冷蔵庫のシールや値札や買ったままだった液晶保護シールや、かさぶたや。 血がにじむ。そこだけ色が違う。(剥離) #文芸空白
2012-10-30 02:34:52最後までいってもつながれないまま眠るぼくらの横には君のケイタイが充電器に繋がってる。 これってなにかの仕返し?どうせすぐ魔法は解けるし、道化に戻るよ。この煙草吸ったらね。くだらないね。 (剥離) #文芸空白
2012-10-30 02:40:38薄く、薄く切断されるのは 遠く、遠く引き伸ばされた 今日の月。 虫籠の歌は死に絶えたよ。 瞑らせた夢もいつしか行き過ぎて 山羊の瞳にクラインの壺を盗んだ。 サバクに住みたかった。 柘榴の赫を知らずにすむから。 風がたましひを吸い込んで されこうべがさみしいね。(剥離)#文芸空白
2012-10-30 03:14:07黄色いかさぶた 緑のかさぶた 紫のかさぶた 白いかさぶた 赤いかさぶただけが剥がれない 少し剥がして覗いてみたら とてもちいさな赤い花が咲いてた ぼくはそっとかさぶたを戻した (剥離) #文芸空白
2012-10-30 06:00:42痛みを忘れそうになると自転車の隙間に頭を突っ込んでペダルを回す どこかしらひっ掛かり、予想のできない素敵な痛みが得られるから 昨日は車輪に髪が引き千切られて、おとといはタイヤが頬に擦過傷を作った 今日は戻ってきたペダルが眼孔に当たり ああ網膜が(剥離) #文芸空白
2012-10-30 12:49:20ひきはがすために しゃぼんでぬめらせるようにことばをさしこんだ ひきはがれたら すてる あたしじゃないひとがそれをひろっておいかけてくる から めをみた すてきですこれはとてもいい欠落です ひとはそれをあたしだとおもっている それははじめからあたしではない (剥離) #文芸空白
2012-10-30 14:21:42僕の言葉はすべて嘘です、あなたを騙すためについた嘘です、このことは僕しか知らなかったけれども、あかすよ、ちゃんと知って欲しいのだ、ところで、僕は嘘つきです、僕の言葉であなたの名前をなぞる時、あなたの名前が嘘になる、あなたは嘘ですか、だったら、一緒に消えましょうか(剥離)#文芸空白
2012-10-30 14:36:19望まぬ斜陽に当たり前に輝く稲穂 対する眼球は光を採ることもせず落ち込みただの空洞になっていた 家路を失い暫くあてもなくさまよった この星の空気に触れて知るはずも無い街のことを愛おしんだ(剥離) #文芸空白
2012-10-30 15:13:44