神津恭介長編マラソン(1)
高木彬光『呪縛の家』 第二の事件の二重殺人もタイムシートを作って、容疑者たちの動きを丹念に追っていくと、超絶不可能犯罪状況となるのに……、あゝ、本当にサラリと流しちゃっているのよ。極上の材料を用意しているのに、調理法が……、勿体無いゾ!
2012-10-13 23:59:54ただ『呪縛の家』 犯人の犯罪動機が異常すぎて、数々のマイナスを霞ませてしまう! 最終幕が法廷のシーンで終わる本格探偵小説は、かなり珍しい。冒頭陳述で高らかに犯罪動機を叫ぶ犯人! か、かっこいいΣ(゚д゚lll)
2012-10-14 00:06:00『呪縛の家』は、本当に勿体無い作品、謎の掘り下げと、登場人物たちのエピソードによる個性抽出が足りてなさすぎる。 第二の事件は、よくよく考えなくても、驚異的なことをしているのに……。 刺青をあんなに改稿かけたのだから、呪縛もゼッタイ加筆修正すべきだったよ、高木彬光〜
2012-10-14 00:10:02『呪縛の家』を読み切ったので、今、神津恭介長編第三作『魔弾の射手』を読んでます。 高木彬光の悪癖ともいえる「伏線の回収忘れ」が、そろそろ登場してくるよ〜( ´ ▽ ` )ノ
2012-10-14 00:14:54高木彬光『魔弾の射手』読了。神津恭介長編マラソン、17分の3完了( ´ ▽ ` )ノ だけど、感想はまた長くなりそうなので、明日へ持ち越し〜。 其の4『わが一高時代の犯罪』へ。というか、一高時代って、神津恭介の第四長編だったのねΣ(゚д゚lll) はやっ
2012-10-14 03:39:40正確には『地獄の舞姫』が中絶しているので、第5長編になるのか? けど、分量少ないので、中編といってもいいような気が……
2012-10-14 03:43:51『わが一高時代の犯罪』 わぁ、読み返すの十年ぶりくらいだよぉ〜。明日、電車の中で読〜もう。 読み切ったらいけないので、第5長編『白妖鬼』もカバンにいれておこう( ´ ▽ ` )ノ
2012-10-14 03:50:26高木彬光『わが一高時代の犯罪』読了。分量的には中編ともいえますね。ムダの少ない引き締まった構成が、とってもGOODです。電車車中なので、感想は夜にでも。 神津恭介長編マラソン、其の5。『白妖鬼』へ……
2012-10-14 13:33:24神津恭介長編マラソン其の3 『魔弾の射手』( ´ ▽ ` )ノ カーの『黒死荘の殺人』(新訳オメデトー)に出てきた、あの凶器がまんま使用されているよ、ということで有名な本作なのですよ〜
2012-10-14 22:54:46雪の平原で発見された死体。胸には短刀と思われる刺し傷。しかし、死体が倒れている周りには靴の跡は無く、凶器は見当たらないΣ(゚д゚lll) うっひゃ〜、まんまだよ。まんま〜
2012-10-14 22:59:15まぁ、殺人鬼の名前が「魔弾の射手」という段階で、現代の読者にはバレバレだよねぇ〜。 『黒死荘の殺人』のトリックは超有名だからね( ´ ▽ ` )ノ
2012-10-14 23:03:07さて、『魔弾の射手』のいいところを一点。一番目の殺人は、いわゆる顔のない殺人なんですよ。死体の顔が無くなっているんですよ。 この死体のバリエーションは、作品が書かれた1950年の段階では、かなり尖っているんよねぇ。
2012-10-14 23:09:11『魔弾の射手』の顔のない死体のトリックは、後に横溝正史が『悪魔の手◯唄』(ネタバレなので伏字にした)でまんまいただいちゃってます〜( ´ ▽ ` )ノ
2012-10-14 23:13:31奇妙な武器を使う「魔弾の射手」という殺し屋を跳梁させておいて、別の真犯人がいるよ〜、というのが作品のキモなのですが、あまりにあまりなんですよー。容疑者をキチンとタイムテーブル管理すれば、すぐ真犯人がわかるそんなレベル。
2012-10-14 23:18:59『魔弾の射手』の第三の殺人が、奇妙な武器ではなく、何故か短刀で執行されているのですよ。 それは何故なのか? ここを上手く処理できたら、読み応えあるのに……、し、しょうもない。それは理屈になってないよ、高木彬光。
2012-10-14 23:22:00あと『魔弾の射手』には愛すべきワトソン役、松下研三の出番が少なめなのも、楽しくないなぁ。 ただ、クズっぷりは相変わらずで、神津恭介の事件をモデルに書いた小説が大変好評なので、医大の研究生を辞めていたりしますΣ(゚д゚lll) しごとしろよ〜
2012-10-14 23:25:32さて、トリック流用だが、安易にパクリとは言いたく無いんよね。 『黒死荘の殺人』に関しては凶器の正体が、即犯人確定への決定事項となっているが、『魔弾の射手』に関しては、別にそれはバレても問題はないレベルなんだ〜。雪の平原の殺人も、それほど掘り下げられているわけではないのだ。
2012-10-14 23:38:29あと「魔弾の射手と同じ奇妙な凶器を依頼人からもらったので、とりあえず、依頼人を撃ってみた」という犯人の行動は、意味不明すぎると思います。
2012-10-14 23:47:04以上、高木彬光『魔弾の射手』の感想でした〜( ´ ▽ ` )ノ 長編3作目にして、構成がかなり甘くなってますなぁ。 ただ神津恭介とは切っても切り離すことのできない音楽というキーワードは、この作品から登場してくるのよねぇ
2012-10-14 23:51:02神津恭介長編マラソン、其の4『わが一高時代の犯罪』は、その6『輓歌』と一緒にやりますよ〜。(ともに神津恭介が学生時代の過去話なので) 『白妖鬼』読まねば〜
2012-10-15 12:47:55高木彬光『白妖鬼』読了( ´ ▽ ` )ノ 神津恭介長編マラソン、17分の5完了。 …… …… あと、12冊、あるのね……
2012-10-16 01:35:53『白妖鬼』 前作、一高時代が神津恭介という人物に重きを置いた作品だとすると、今作は愛すべきワトソン役、松下研三という人物を描くことに大きな比重が締められている。神津恭介が松下研三をどう思っているかを語るシーンは、かなりグッときて、ステキだ。
2012-10-16 01:40:07高木彬光『白妖鬼』 メインの犯罪や殺人事件は、正直、どうでもいい……なぁ。第二の事件のトリック、『呪縛の家』の焼き直しだし、たぶんちょっとした科学捜査と被害者の家宅捜査をしたら、一発でバレちゃうよ〜。これはヒドい。
2012-10-16 01:43:54