神津恭介長編マラソン(1)

高木彬光の「神津恭介もの」長編作品を刊行順に読んでいこう、というお玉さんの試みをまとめました。第1部では、『刺青殺人事件』『呪縛の家』『魔弾の射手』『わが一高時代の犯罪』『白妖鬼』『輓歌』の6作分を収録しています。
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

というか、神津恭介。 謎の女性の名前を当てたことに関しては百歩譲ってだが、まぁ許そう。すごい偶然だけど、事前知識の有無、たまたま知っていた内容を関連付けた、で当てれないことはないからね。 しかし、「 乳房のない胸」はどうやって予想したのだ。何故、その考えに至ったかの説明がないゾ

2012-10-16 01:49:38
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『白妖鬼』 角川文庫版で読んだのだが、作者の高木彬光があまりの不出来なので、ある時期から封印していた作品みたいなのだ。 文庫落ちの時、加筆と訂正を行ったはずなのだが……、うーむ、本格探偵小説としてはツメが甘すぎるよ〜。 第四の殺人まわりは、すごくいいんだけど、第二の殺人が……

2012-10-16 01:54:18
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『白妖鬼』 ただストーリーと並行して展開されていく、松下研三の恋の顛末のエピソードはメチャクチャ面白いんよね。 もう、松下研三ってダメ人間なんだけど、ダメな故の一途な想いが、行動の端々に滲み出てくるんだよ。 皮肉なユーモア。 オレ、松下研三はすごく好きだ

2012-10-16 02:00:43
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

神津恭介。『白妖鬼』事件(1950年)の時点で、齢31歳。 どうやらこの段階では、童貞みたいだΣ(゚д゚lll)

2012-10-16 02:03:38
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『白妖鬼』 第二の殺人の真相が、あまりにも酷すぎるので(犯人はどうして指紋が残っていることを知ったのだろうか? 第二の事件のカモフラージュとしても、第一の事件で舌を切りとるのはデメリットのほうが多いのでは……)、評価は高くはできないが、神津×松下にグッとくる方には必読の一冊ですよ

2012-10-16 02:11:07
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて神津恭介長編マラソン、其の6。『輓歌』だ。 今度は神津恭介自身の物語だよ( ´ ▽ ` )ノ きゃらもえ〜 ……、人形まであと二冊!

2012-10-16 02:13:33
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ちなみに『輓歌』は、ハルキ文庫で読んでます〜。『わが一高時代の犯罪』とセットになっていて、なおかつ小森健太朗の傑作解説が載っているので、高木彬光ファンにはマストの一冊ですよ( ´ ▽ ` )ノ

2012-10-16 02:17:34
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さてと、神津恭介長編マラソン其の4と其の6。『わが一高時代の犯罪』『輓歌』読了。分量としては中編クラスの短い内容なんだよ。舞台は戦前、神津恭介と松下研三の学生時代を描いた内容となっているよ。

2012-10-17 00:38:45
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

今回の再読で、私の中の評価を大きく上げたのが『わが一高時代の犯罪』 初見のときは、作者自身の過去話にちょっと犯罪を絡めたのね〜♪、そんな印象でしたがら、ところがどっこい、一見隙だらけに見えて、まったく隙のない巧みな構成と、物語の重圧さにははなはだ脱帽だ。

2012-10-17 00:42:29
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『わが一高時代の犯罪』 この物語の傷は、ただ一つで、砂時計の扱い。 何故、人間消失のとき砂時計が用いられたのか? その解答とその裏に潜む意図は大変面白味に溢れているのだが、砂時計って、そんなに音をたてるものなのでしょうか? とそこがちょっと疑問です。

2012-10-17 00:47:19
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『わが一高時代の犯罪』 このお話はまさしく神津恭介自身のお話であり、たぶん、神津恭介シリーズの中では一番、彼の個性が窺い知れる内容となっている。 特に作中の、お酒が飲めない神津恭介が何故かお酒が飲んでいた、という謎は、同シリーズを体験すればするほど、グッとくること間違いなしの謎だ

2012-10-17 00:52:52
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『わが一高時代の犯罪』 後期クイーン問題とかをマジメに考えてらっしゃる方とかは、この作品をどういう位置付けで考えているのか? それは、チョー気になるなぁ〜( ´ ▽ ` )ノ

2012-10-17 00:56:39
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

古き良き青春の郷愁。 そんな感情をあますところ書いておきながら、時代を背景とした犯罪構図を作り出し、本格のテクニックでテーマを炙り出して行く。 それぞれにバランスがよい、奇跡の完成度だよ。『わが一高時代の犯罪』 うっひゃ〜、自分の中の高木彬光ランキング、順位変動ありだネ。

2012-10-17 01:00:53
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

だけど、こんな大傑作を自ら汚しちゃうのが高木彬光のお茶目なところ。 長編其の6。『輓歌』 いやいや、一高時代の犯罪のラストの余韻をちゃぶ台返しする、この内容。フラテンも、青髭も、再利用されているけど、魅力は半減だよ〜。

2012-10-17 01:03:29
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

高木彬光『輓歌』 神津恭介が学生時代に惚れた女のお話なのだが……、ヒロインがね〜、魅力がないんだよ〜。どうして、神津恭介みたいな変人が心奪われたのか、エピソードによる補強がないんだよね〜

2012-10-17 01:05:30
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『輓歌』 殺された男は何故か半裸で、花嫁衣装を今にも着ようとしていた……。 という謎があるのだが、うーん、お粗末だなぁ……。 これ、最後のどんでん返しをしたいだけだよねぇ。 神津恭介の恋も……、うーむ、ラストは上手く落としているが、過程が盛り上がりに欠けるよなぁ〜

2012-10-17 01:13:06
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『輓歌』 冒頭の神津恭介博士号パーティーは、荊木歓喜が登場することで、あまりにも有名だよね( ´ ▽ ` )ノ まぁ、それ以上に、パーティー会場で前作『白妖鬼』登場の村田宮子が、松下研三と楽しくおしゃべりしているシーンにはほっこりするよ。

2012-10-17 01:17:38
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『輓歌』褒めるところが、もう無いぞΣ(゚д゚lll) うーん、 うーん

2012-10-17 01:19:04
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『輓歌』 本当に神津恭介の過去のお話なだけで、わが一高〜にあった一高の雰囲気とか、時代がもたらす悲劇とか、全く無いんだよねぇ。 一高時代が、シリーズ4作目の長編ということもスゴイけど、矢継ぎ早に、不出来な続編を書くこともスゴイよなぁ〜

2012-10-17 01:22:17