神津恭介長編マラソン(2)
@ashibetaku 五作目の『白妖鬼』は松下研三の恋愛パートの部分だけが面白かったです。トリックが穴だらけなのですが、密かに酸による死体を溶解するトリックを『眼の壁』以前に使っていたという事実が、興味深かったです。あと柳原緑風が実名でしれっと登場していたりします。
2012-10-22 01:43:49@ashibetaku 今回の『白魔の歌』は、高木彬光作品を読み慣れた人ならば、一発でわかるトリックなのが……。本筋の幹がか細く、余計な贅肉をつけまくって、一応のカタチにはしました、という感じでした。つまらないわけではないのですが……、手放しで褒めもできない、ごく普通の作品です
2012-10-22 01:47:16『白魔の歌』 結局、この作品も探偵という存在が、事件に関与しまくっているのが難点なのである。 神津恭介という人物が、あまりにも事件の主要素に関わりすぎているのよねぇ〜。
2012-10-22 01:51:04やっぱネタバレはよくないと、自問自答。『白魔の歌』、これも後期クイーン問題とかに興味をお持ちの方は、読んでおいて損はない一作だと思いますよ( ´ ▽ ` )ノ
2012-10-22 02:10:01神津恭介長編マラソン其の12『火車と死者』読破。 まさに読破。疲れた。すごく消耗しているよ。今までの神津長編の中で一番ツラかった。
2012-10-24 01:18:34『火車と死者』 1959年の前半に発行されているみたいなの。『人蟻』連載中くらいかしら。『白昼の死角』がこの年の五月くらいからの連載だから、まさに高木彬光が、探偵作家から面白エンタメ作家へと変貌しようと胎動をし始めた頃の小説なんだよね。
2012-10-24 01:25:28従来の探偵小説的な道具だてを用意して、興味をひくような謎の提示もある、掴みはOKなんだよ〜『火車と死者』 火車伝説の話から、殺人被害者の片腕だけの発見、現場に残った動物の死体。そして、急展開での誘拐事件。 これだけ書くと、何かすごく面白そうだなぁ
2012-10-24 01:34:33しかし小説冒頭から出ずっぱりの神津恭介は冴えない。というか、ワトソン役が『火車と死者』には不在であり、神津自身が事件の進行を観察しているのだが、ややこしくなっている事態の解説者以外何者でもないのだ。(中盤から東洋新聞の真鍋記者が無理から投入される……\(´Д` ) あちゃー)
2012-10-24 01:39:54『火車と死者』 火車にまつわる、鴉、猫、狐の死骸が犯行現場とおぼしき場所に添えられて奇っ怪さに彩りを与えてるわけだが、いいぞー、いいぞー、……えっ、これ、たまたまそうなってしまったってのが真相なのΣ(゚д゚lll)
2012-10-24 01:43:10『火車と死者』 こういうプロットじゃないのかしら〜、と解体してみるとそこそこの意図は見えてくるのだが、『魔弾の射手』同様で肉付けがアマい 魔弾の場合は作家技量が足りなかった、という一言で済ませそうだが、この作品に関しては、明らかに探偵小説への情熱の欠如と言い切っても問題ないだろう
2012-10-24 01:48:18