海岸林復旧において

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moriokahiguma @moriokahiguma

おはようございます。困ったものです。私自身は生態学が専門では無いのですが地域の歴史を反映してできた里山的二次林を「間違った森」と罵倒したり、氷河期以降人間利用の影響で一度も照葉樹林化したことがない所でさえ「潜在植生としての照葉樹林」が正しいとの給うのは 続@ke_1sato

2012-11-06 06:53:13
moriokahiguma @moriokahiguma

承前 やや極端に言えば、もはや科学ではなく、自らの「原生的自然であるはずの潜在植生が最も尊く、それは日本では照葉樹であるという価値観」の押し付けにすぎません。実際には日本は広くすべてが照葉樹ではないし、歴史を反映した二次林にも別な意味の尊さがあります。 続@ke_1sato

2012-11-06 06:56:56
moriokahiguma @moriokahiguma

承前 ましてや地域ごとの自然と人間の応答の歴史である二次的自然景観である森林を「まちがっている」などと評価するのは失礼千万と僕は思います。もちろん杉・檜至上主義の時代=「森林造成をすべて人間がコントロールできるとの思いこみ」に対して「潜在植生」概念を用いて 続@ke_1sato

2012-11-06 07:00:55
moriokahiguma @moriokahiguma

承前 批判されたことは大きな功績であり、この時点では素晴らしい科学者だったと思うのです。ただそれが行き過ぎて人為がすべてダメという極論から「照葉樹至上主義」に至る所で評価できなくなります。続@ke_1sato

2012-11-06 07:03:45
moriokahiguma @moriokahiguma

承前 島の上に多くの人間が暮らしてきた日本の自然の多くは多かれ少なかれ、そこにおける人の暮らしとの応答の中で形成されています。もちろん人為の影響の極めて少ない原生的自然も存在し、それはそれで貴重ですが、それ以外の自然に価値がないなどということはあり得ません 続@ke_1sato

2012-11-06 07:06:10
moriokahiguma @moriokahiguma

承前「正しい自然の在り方」を明確に示してくれるのは解りやすくみえます。しかし場所的普遍性を持った「どこでも正しい自然」は存在しません。そこにある自然は地域ごとの自然条件、そこに暮らす人の営みの変化、自然と人の双方の歴史に基づいてできた「歴史的存在」です 続@ke_1sato

2012-11-06 07:14:57
moriokahiguma @moriokahiguma

承前 問われるべきは「人間と自然の間にある関係が持続可能なものであるか否か」であって人為の有無という0か1かのデジタルな問ではありません。このあたり放射性物質のリスクの問題と似ているのかもしれません。単純な二分法的思考では問題が解決しないのだと思うのです。 続@ke_1sato

2012-11-06 07:10:49
moriokahiguma @moriokahiguma

承前 どうかそういったことを踏まえた海岸林復旧が行われてほしいと心から思います。朝から長々と申し訳ありませんでした@ke_1sato

2012-11-06 07:16:47