科学報道にまつわる色んな意見
例えば、昨日の黒猫亭氏の一連のツイート見てると、「科学業界 vs メディア業界 vs 一般社会」という図式で考えてるように思った。けど、これを「科学業界 vs (メディア業界=一般社会)」という風に考える人はそれなりに多いのだろう。
2012-11-07 07:06:40あとまぁ「凡人論」に戻ると。「代わりがいる凡人」が果たして大事にされるのか?というと、その記者がいなくなってもいいんだから「大事にされなくても仕方ない」って面はあるよね。その場合、科学者にとって「代わりがない」のは、記者個人ではなく、新聞社などのメディアの運営本体なわけで。
2012-11-07 07:16:15メディア業界というのが、そもそも「メディア業界=一般社会」という考えを浸透させる性質のものだから、そこはまぁ仕方ないというか、現実もメディア側の思惑通りに進んでるというか、そういう感じなんだろうと思う。けどまぁ、本当にそれでいいんかな?という思いもあるのね。
2012-11-07 07:10:23まぁ科学者にしても、「『本当に』代わりがいない」と言えるだけの人がどれだけいるかというと…さっきからこう、自分に痛恨の一撃が刺さってきてるけど…。でもまぁ、どの科学者も、ある意味で「代わりのいない人=その研究の第一人者」になるのを目指してるわけで。
2012-11-07 07:21:57例えば、僕とか「いくらでも代わりのいる凡研究者」でいる以上は、大事にされなくても仕方ないわけだけど、世の中には「代わりのいない研究者」もいる。それが「代わりのいる記者」によってすり減らされるのは、社会全体にとっての損失じゃないかな(と、科学者側からの「科学者を大事にせよ」発言にw
2012-11-07 07:30:40@MasakiHoso さんのまとめへの反応 その2
[欹耳袋]Togetter -「http://t.co/OXSdj4eU」 http://t.co/OXSdj4eU は本編の細さんツイートもさることながら,それに続いて伸び続けているコメント欄がとても興味深い.
2012-11-09 05:29:43[欹耳袋](承前)科学研究の成果を一般に伝える上で,研究機関・大学からのプレスリリースや新聞記者による報道,あるいは科学コミュニケーションのもつ機能と意義はまちがいなくあると思う.科学者側の積極的かつ前向きな協力が必要だろう.細さんの意見には基本的に同意する.
2012-11-09 05:34:21[欹耳袋](承前)その一方で,新聞記者や科学コミュニケーターを通しての研究成果の伝達は,伝言ゲームでメッセージがしだいに変形あるいは変色されていくのと同じく,最初の科学者の意図とは異なる方向に向いてしまうことも事実としてある(ワタクシも経験ずみ).
2012-11-09 05:36:28[欹耳袋](承前)いわば,元の研究者のメッセージ(研究成果)に,さまざまな色や偏光あるいは歪みのあるガラスを何重にも被せていく伝言ゲーム.そういうことを丸呑みした上で科学者が協力していくスタンスを維持できるかどうか.
2012-11-09 05:39:22[欹耳袋](承前)新聞記者や科学コミュニケーターが被せる「ガラス」を歪みのない無色透明にするわけにはきっといかないだろう.そうなれば,彼らの存在意義はまったくなくなってしまうだろうから.
2012-11-09 05:40:52[欹耳袋](承前)個人的には,科学研究の成果を一般に伝える行為に中間介在する人たちがいるのはとてもありがたいので,機会があれば協力することにやぶさかではない.その協力が何かしらの向上につながれば動機づけにもなるだろう.
2012-11-09 05:44:08[欹耳袋](承前)科学研究の伝言ゲームに介在する人たちは,自分が意識的あるいは無意識的に被せようとしている「ガラス」についてもっと自覚的であってほしいと思う.その上で,被せたガラスの隅っこにちゃんと責任所在を明示する記名をしておくように.
2012-11-09 05:47:40[欹耳袋](承前)自分の研究成果に何重もの「介在ガラス」を被せてほしくない研究者は,誰にもわかりやすい研究紹介(プレスリリース,一般向けの本,紹介記事)を自ら率先して書くこと.相手に何かを求めるのなら,自分もじっとしていないで動かないと.
2012-11-09 05:50:42