神津恭介短編マラソン(2)

高木彬光の「神津恭介もの」短編作品を刊行順に読んでいこう、というお玉さんの試みの第2弾です。第2部では、『首を買う女』『鼠の贄』『恐ろしき馬鹿』『血塗られた薔薇』『鎖』『湖上に散りぬ』『モデル殺人事件』『出獄』『紫の恐怖』『私は殺される』『天誅』『罪なき罪人』の12作分を収録しています。
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『紫の恐怖』 人死にトリックは単なる機械トリックでした。しかも、完成度の低いトリックなのよ♪ あかん。これはダメだ!

2012-11-06 23:33:38
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

カーの『赤後家の殺人』は、これ、オカルトなのかしら? という疑念を読者に感じさせることができるよう、舞台設計と雰囲気作りに従事しているステキ小説なのだが…… ううっ、高木彬光、金かえせー\(´Д` )

2012-11-06 23:38:14
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『紫の恐怖』 謎なのが、二件の殺人を行った犯人が、どうして事件調査にやって来た神津恭介たちも殺そうと思ったのか、というところだ。 旧家の力で過去の事件に警察を介入させてないんだから、わざわざ殺人を重ねて事件発覚の機会を増やすことないのにね( ´ ▽ ` )ノ

2012-11-06 23:43:12
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

神津恭介短編マラソン其の22『私は殺される』 近日、死刑を執行される男がいる。だが、彼は無実を訴えていた。また彼の無実を信じる女性もいた。一通の脅迫状から起こった殺人事件。神津恭介はその事件を洗い直していく。

2012-11-07 00:01:02
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『私は殺される』 トリックを用いた小説としては、あまり見るべきところはありません。ごくごく普通の読み物、そんな感じでした。だが見所は、いつもの神津恭介を讃える文体ではなく、少し抑えた文体になっているというところ。あと、法律と冤罪を題材に取り組んでいるというところだ。

2012-11-07 00:05:07
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『私は殺される』 発表されたのは1952年。昭和27年だ。未だ社会波推理小説は欠片もなかった時代だ。 高木彬光はそんな現実に近い材料にどんなファンタジーを見出していたのだろう。 ここで蒔いた種籾が、ステキな果実を実らせるのは十年のちのお話。

2012-11-07 00:13:16
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『私は殺される』 あっ、だけど、単調な筋道で、イマイチ見せ場も決まってないので、やっぱり完成度は低いのよ。 あまり人には進められませんわ

2012-11-07 00:14:48
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

えへへ。神津恭介短編マラソン其の22『天誅』 東洋新聞社に殺人予告の投書が送られてくる。真鍋記者はその対象となる男の家に行く。男は妻と妾を養っている。やがて、予告時間。毒の入ったお茶により、妻が真鍋たちの前で生き絶える。器に毒をいれる機会は、誰も持ちあわせていなかったのだ。

2012-11-07 02:23:02
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『天誅』 これは神津恭介、何もしてないよね……。毒殺に関しては先に可能性を思いついただけで、警察が真相を解き明かしているわけだし……、第二の事件に関しては、本当に何もしてないよ。

2012-11-07 02:27:24
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『天誅』 トリックの投下量は少なめだが、推敲と成熟に時間が割けたのだろう、とても上手く纏まっている感じですなー( ´ ▽ ` )ノ

2012-11-07 02:29:34
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、明日は其の24からだ。 ちなみに現在進行はその31までだよ( ´ ▽ ` )ノ

2012-11-07 02:31:39
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ほう。神津恭介短編マラソン其の24。『罪なき罪人』 逮捕された男は、無実を訴えていた。彼の妻が殺されたその時間には、別の女性の部屋でお酒を飲んでいた、と。場所も女性の姓名も不明な証言であり、捜査陣はその内容を信用していなかったのが、公判当日、その証言をもった女性が法定に現れたのだ

2012-11-07 23:38:30
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『罪なき罪人』 光文社高木彬光コレクション『人形はなぜ殺される』に併録。このクオリティの作品が、どうして漏れ続けていたか、本当に謎なのである。 このプロット、うまいなぁ。そして、定番のもう少し枚数をかけて書いたら、もっと良くなるのに……。勿体無いなぁ〜

2012-11-07 23:45:01
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『罪なき罪人』 角川文庫と春陽堂文庫では読めないのですぞΣ(゚д゚lll)

2012-11-07 23:46:13
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『罪なき罪人』 『モデル殺人事件』でも使われたトリックなのだれども、トリックの再利用時には捻りを加えるのが、神津短編の妙。その後、長編『悪魔の嘲笑』でも同トリックを更に捻って使用していますね。

2012-11-07 23:49:10
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『罪なき罪人』 この頃(1953年)の短編には東洋新聞社の真鍋記者がワトソン役として、よく使われています。 捻くれものの松下研三と違って、善意のある熱血漢という性格は短編の進行にはもってこいなのだったろう。 しかし、真鍋記者はモテモテである。うらやまし〜

2012-11-07 23:52:34