「独立国家の作り方」のつくりかた

「どくりつこっかのつくりかた」って「どくりつこっか」と「つくりかた」が音で似ているということを利用したキャッチーなコピーだよなと思った。それについてちょっとだけ考えた。
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uccelliさんは最近Gorgeという音楽にはまっているらしいhttp://togetter.com/li/264271

坂口恭平 @zhtsss

というわけでよろしくです。今日はこれくらいで終わります。ではまた明日。最後の曲は、新政府のテーマソングの一つです。El lenguaje del Cielo - Spinetta http://t.co/ctG26w3i 僕はほとんどのアイデアを音楽の構成から作ってます。じゃね 

2012-11-19 23:27:54
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Shigekazu Ishihara @shigekzishihara

@yaoki_dokidoki ああ,それいいすね. わりとオールドスクールなリズムの取り方とも思うけど(決してけなしていない)

2012-11-19 23:29:45
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

ここで問題と思うのが、A「すぐに」B「いつも」という対比だ。3音という点は守られているが、頭韻も脚韻もない。意味を尊重してのことなのだろうか? 椎名林檎が?

2012-11-19 23:30:11
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

他の誰でなく、様式美を重んじるところの椎名林檎が、そんな「意味」ごときで形式を揺らがせてしまうの?という疑問が生じる。

2012-11-19 23:31:36
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

おなじく、A「とりたがる」B「いやがるの」も、Bの「の」という余計な付加音が、完全な脚韻を妨げてしまっている。もう電池がない。

2012-11-19 23:33:02
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

率直に考えれば、ここにはおそらく必然的に「アンバランスさ」が仕込まれているのではないか。

2012-11-19 23:34:20
Shigekazu Ishihara @shigekzishihara

@yaoki_dokidoki それに一票(必然的に「アンバランスさ」が仕込まれているのではないか

2012-11-19 23:38:14
U-Rythmix_records @URythmix

テトの名前が……!? RT @shigekzishihara: @yaoki_dokidoki マジレスすると,母音と子音でおもしろリズムをつくるってのは,商品のネーミングにはよくあります.日産マーチ.重音テト.日本大学経済学部.京都大原三千院.

2012-11-19 23:53:12
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

さっきのつづきをやっておこう。

2012-11-20 00:41:20
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

次の例として、くるり「ばらの花」を挙げた。「あめふりの/あさで/きょうも/あえないや/なんとなく」で始まる歌だ。

2012-11-20 01:20:24
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

Aライン「あめふりの/あさで/きょうも/あえないや」とBライン「あえないや/なんとなく」という対比を考えることができる。

2012-11-20 01:21:24
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

すなわち、Aラインは「あ」の音で組織化され、Bラインは「な」の音で組織化されている。

2012-11-20 01:22:15
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

AとBをつなく働きをしているのが、「あえないや」というフレーズだ。

2012-11-20 01:22:42
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

ところが、「きょうも」というフレーズだけは、「あ」のラインにも「な」のラインにも所属していない。ここにも「アンバランスさ」が仕込まれている。

2012-11-20 01:23:44
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

アンバランスさが生じる理由は多数考えられるけれども、いずれにせよ意図的にバランスが作られているように見えるフレーズにおいて「アンバランスさ」がみられるという例は、一考に値するし、単純なテクニックとしてその理由を知らずとも利用する価値は十分にあると思う。

2012-11-20 01:26:39
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

主題にかえって、「独立国家の作り方」もまたA「くり…か」B「くりか」というレイヤーとA「くりつ…か」B「つくりか」というレイヤーでバランスがつくられているが、「ど+くりつ」や「つくりか+た」という「アンバランスさ」が仕込まれているという点で共通していると思うのです

2012-11-20 01:33:07
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

そしてそれはテクニカルによいことだと思う。おしまい。

2012-11-20 01:33:37
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

「「独立国家の作り方」のつくりかた」というタイトルには、どのような方法かという「つくりかた」のレベルと、「どくりつこっかのつくりかた」っていう音が「つくりかた」という音のパラフレーズだよねというレベルのふたつを同時に示している。

2012-11-20 01:48:09
shikakuhankaku @shikakuhankakuP

やおきさんの着眼点と議論は、正直、私にはレベル的についていけないところがあって、言葉を仕事的にも趣味的にも扱っている身としてはもう少し関心と知識を持つべきなんだろうけど、いまいちよくわからないというのが偽らざる間奏だったりする

2012-11-20 01:49:18
shikakuhankaku @shikakuhankakuP

独立国家の作り方、と聞いて、私が思うのは言葉の音や並びや印象ではなく、概念としてその言葉の伝える意味なのよね。そもそも独立国家をどのように定義するつもりなのか、それともこれは壮大なレトリックでしかないのか、とか。そういう意味ではいろんなことを思い浮かべるいいタイトルだとは思うわ

2012-11-20 01:53:22
tieckP(ティークP) @tieckP

「国立国家の括り方」みたいに重いのも好きです。

2012-11-20 01:55:36
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@shikakuhankakuP 「言葉の意味」と「音の並びの気持ちよさ」の関係がどうなってるのかは考えなきゃいけないポイントでしょうねー。私もどちらかというと聴いてる時は意味のことしか考えてないけど、口ずさむときの心地よさは無意識に感じてるかも、とか

2012-11-20 01:56:15
jabrafcu @ja_bra_af_cu

やおきさんの理論の一番弱いとこはたぶん、分析にあたってどの要素をどう切り出すかがかなり分析者の意図に左右されるってとこかなー。分析して得られた押韻と表現内容のつながりの整合性が高ければ説得力も高くなるのだけど

2012-11-20 01:59:47