猜疑と不和が地脈を濁し、澱みに確たる姿と道標を齎した 世を歪めしは奇跡なり、奇跡これ摂理の埒外なり 否まれよ、万物の理に背きしものども 我らは大意、故に摂理。奇跡を啖い、世を糾すものなり
2012-07-07 14:52:17「マギカ前史」周辺考察
生みはじめた呪いと云うのはそれ自体が重力場を持ちはじめたようなものだな。重力場と云うよりはシュバルツシルト半径の拡張と云った方がふさわしい気もする
2012-07-19 12:14:50本当にもっと、どうしようもない結末があって。ヒトの姿のまま、生きるでも死ぬでもないままに呪いを撒き散らし、或いはそれでも溢すまいと抱え込んで人知れず何処かに消えるか。それを、否、と叫んだ。力を手にしたからには逃れられないのなら、せめてその手にかけることを躊躇うことのない——異形に
2012-07-22 04:41:20あとは未来の後輩任せ……てのも無責任な気はするんだけど、そこに至るまでがどれほど苛烈だったか、と考えればそれくらいは仕方なかったのかも知れない。それまでは恐らく、死することも朽ちることも叶わず魔女と呼ばれ怖れ逐われ弾圧されながらも呪いを溢すまいと必死だったのだろうから。
2012-07-19 03:18:31この絶望と呪いごと、アレに喰われるぐらいなら。せめて、同族を狩るこの因果だけでも救えないのか。そう願った少女が、いつかに居たのだろう。それは、ある意味では救済に違いなかった。
2012-07-22 04:48:43「彼女たらしめていたもの」が喪われた瞬間、彼女の魂を構成してきた要素は相転移を起こす。それが放出するエネルギーは契約時のそれよりも更に大きく、事ここに至って彼等は最大の供給源を見出すことになる。一人当りの回収量が増えれば総契約数は減らせる、これは……種としては福音ではないのか?
2012-07-19 03:34:48ただ彼女が想像できなかったとすれば、それは残された肉体の帰趨。確かに魂は、その自我は崩れ落ちる前に無に還るだろう、だが残った肉体はどうなる、いや、そこに滞留したままのイドは。
2012-07-19 02:45:27魂をさらに個たらしめるものと衝動に分かち、個はいずこかの形而上存在へと。残された衝動は具象化した呪いとなり、それを打倒できれば呪いの受け皿である核を回収出来る——彼女の祈りは、最悪の皮肉でもって叶えられた。
2012-07-22 04:55:22だから、あとには魔女が残された。そして皮肉なことに、その瞬間に発するエネルギーは今までのどんな事象で発したものより膨大であったのだ。
2012-07-19 03:26:56自我の軛から解き放たれたイドが、その方向性に引きずられてあり様を変質させる。最早ヒトのカタチすら喪い、心象そのものを具現化させる。そのままでは世界の修正力と軋轢を生むため、位相をわずかにずらした結界を張ってやり過ごすようになる。その際の拠りどころがジェムの芯、個の抜け殻。
2012-07-19 02:51:13自我の解放(昇華?)で安全装置とも云うべきジェム外殻が爆ぜ飛び中枢フレームだけになり、空になったフレーム核に陰圧が生じる、呪いに汚染された残滓が吸い寄せられて爆縮、異なる存在として新生する……と云ったところか。
2012-07-19 02:59:56魔女、と呼ばれるイドの怪物はいかなる経緯で発生したか。これが発生する時に今までにないレベルの反エントロピー的エネルギーを放出する現象だったのが悲劇の端緒なのだろうな。
2012-07-17 18:17:26もしこの現象がそれまで発生させてきたエネルギーを帳消しにするようなものだったなら、彼等はその回避に死力を尽くすことを余儀なくされたであろうから。だが、実際にはそうでなかった。むしろ、その瞬間にこそ最大のゲインが得られたこと、これこそが悲劇だった。
2012-07-17 18:22:14@H926 するとつまり魔法の行使自体が反エントロピー的なエネルギーを生むと? 但しそれは術者の精神にある同質のエネルギーを放出しているに過ぎず、その歪みが閾値を突破すればイドが具現化する……?
2012-07-17 18:12:13