ラノベもアニメも今が一番おもしろい?
ラノベもアニメも歴史上いまがいちばんおもしろいと思っている。オタク文化はいまが絶頂期、もしくは絶頂期へ至る上り坂の過程にある。昔のほうがおもしろかったというひとはおもしろい作品しか記憶していないだけじゃね?
2012-12-23 14:56:0820年前のラノベとか、いまから見ればいかにも素朴なシロモノが多いと思う。ラーメンみたいなもので、「ラノベに「過去の黄金時代」は存在しない」と考えたほうがいいんじゃないか。
2012-12-23 15:00:51まあ、もちろん全部のアニメやラノベがおもしろいとはいわないけれど、ヒットしているやつをチェックしてみるとやっぱりおもしろいよ。『SAO』も『IS』も『はがない』も『俺妹』もめちゃおもしろい。いまは素晴らしい時代だとしか思えない。
2012-12-23 15:09:03昔のほうがおもしろかったという見方はそれはそれでひとつの主観だから、否定はできないと思う。でも、冷静にプロットや構造を見れば平均的なレベルは上がっていると見る考え方のほうが説得力があるんじゃないか。もちろん、「昔の傑作」だけと比較するなら話は別だけれど。
2012-12-23 15:13:09@kaien 文章修行する時に集中して読み比べたので、文章スキルが上がっていることには同意です。アニメも特に映像面はものすごく上がっていると思います。ただ、目新しさを求めるために以前の設定に新しい設定を乗せるので、蛸壺化がおきていて、お客さんを選んでしまっている部分があるような。
2012-12-23 15:21:15@kaien なので、主観的には面白くないと感じる、取りこぼされた層が出てくるのではないでしょうか。ちなみに僕は取りこぼされてます。この人面白いと思った作家さんが、ラノベを書かなくなります(^^;;)
2012-12-23 15:23:27@kawasehiroshi その指摘は正しいと思います。ただ、そのタコツボ化はたとえば音楽でも起こっているわけで、時代的に以前のような「だれでも知っている大衆作品」が成立しづらくなっていると見るべきなのではないかと。良くも悪くも時代背景が変わっているのですね。
2012-12-23 15:23:49@kawasehiroshi いったん味が濃いものを味わってしまうと、味が薄いものに戻れなくなるような理屈で、ラノベも快楽指数が高いものを味わうと、以前のものには戻れなくなるのですね。学園ひとつ全部自分を好きな美少女(笑)とか、そういうものはやっぱりインパクトが強い。
2012-12-23 15:25:53@kawasehiroshi なので、その良し悪しは別として「薄味の良作」は流行らない。これを「悪貨が良貨を駆逐する」と捉えるひともいるかもしれません。でも、それをいうならラノベ全体が「良貨を駆逐した悪貨」だと見る人も大勢いるわけで、こういう流れは必然なんだろうなあ、と。
2012-12-23 15:27:48誤解を恐れずいうならば、エンターテインメントは常に「俗悪」に向かって進歩するのだと思う。ギリシャ悲劇やシェイクスピアが最大のエンターテインメントだった時代もあるわけだ。でもいまはそうじゃない。その現実を受け入れるものだけが流行作家でありつづけられる。
2012-12-23 15:30:53もちろん、流行作家の書くものだけが正しいとかおもしろいとかは思わないですよ。ぼくも「大好きだけれど、これは売れないだろうなあ」と思う作品はいくらでもある。でも「ひと昔の流行作品」が好きなひとは、その作品もさらに前の時代の名作を駆逐してきた「俗悪」なものだとは認識しておくべきでは。
2012-12-23 15:36:21@kaien ただ、作り手はそれだと困るんですよね。ビジネスとして成り立たないから。アニメが今それで苦しいわけでしょう。漫画もそっち系の雑誌でも、現状よしなんて言ってない。クラウドファンディングみたいな仕組みが普及すれば、それでもよくなるかもしれませんけど。
2012-12-23 15:51:17@kaien つまり、海燕さんが今絶頂と感じるのは、レベルの上がり具合を考えたらその通りで、こうなるのが必然というのもそう。ただ、つまらないと言う人を懐古厨めと切っちゃうと、需要の取りこぼしが見えなくなる。蛸壺はたくさん仕掛けないと漁獲高があがらないんじゃないかという意見でした。
2012-12-23 15:55:24@kawasehiroshi それに対するぼくの意見は、どうしても大きな漁獲量を望むなら「タコツボでありながら同時に王道」というものを仕掛けるしかない、というものですね。近年最も売れたラノベである『ソードアート・オンライン』がまさにそういう作品でした。
2012-12-23 16:08:03@kawasehiroshi 最新版の『ヱヴァンゲリヲン』もそうかもしれません。一方で果てしなく複雑化、メタ化、バロック化していながらなおかつ王道、大衆路線、というものしか大ヒットは望めない。いま大ヒットしている作品は蛸壺なだけじゃなくて王道路線も兼ね備えていると感じています。
2012-12-23 16:10:22@kawasehiroshi つまりはタコツボ化(ハイレベル化)と王道路線(大衆への訴求)のどちらか片方だけでは片手落ちで、どちらもないとダメということではないでしょうか。あるいは狭い層から徹底的にしぼりとる(AKB商法)。ぼくにはそれくらいしか思いつきません。
2012-12-23 16:12:52@kawasehiroshi 長くなりますが続けさせていただきますと、その意味では「いまは蛸壺に寄り過ぎでは?」という意見は傾聴に値する。ただ、いちいちヒット作を見ていければ、意外に王道だったりもするというのがぼくの実感ですね。ここらへんはどうしても主観の話になってしまいますが。
2012-12-23 16:15:27@kaien あとは「説明力」ですかね。あまり評価されないし話題にもなりませんけど、同じようなプロットでも、売れてる人はすぱっと世界観を飲み込ませることができてると思います。できないとテンプレ使うしかなくなる。ジブリが別物になってるのはここの力の差ではないかと。
2012-12-23 16:33:08@kawasehiroshi 目立つところばかり取り沙汰されるしじっさい目立つところがないと売れないんだけれど、ヒットしつづけている作品は地味なところでもよくできているんですよね。そうでなければあっというまに淘汰される。ほんとうにエンターテインメントって厳しい世界だと思います。
2012-12-23 16:35:27例えば純文学が太宰治の作品みたいなのばかりになって、その範囲内ではバリエーションが豊富になり技法が発達しそれなりの固定の読者層ができたような状況があったとして、それを「進歩」と言っていいのかなと。
2012-12-23 16:38:35