中二病でも恋がしたい!感想

今年いちばん面白く見たアニメについての感想です。
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へなへなQ @Braumaz

中二病でも恋がしたい!の感想。 作品の好き嫌いは「他人の生を引き受けるためには、現実に抗う意思の力が必要」というテーマを受け入れられるか否かで分かれそう。

2012-12-24 16:33:52
へなへなQ @Braumaz

『女の子は白馬の王子様を待っているんだ!君にはそれができる!だって自分のことダークフレイムマスターって言ってたじゃん!』とハーレムフラグをヘシ折り ながら詰めよる女子たちは、やはり怖い訳で……そういう母性と、六花は普通に可愛い女の子にすぎない、温かい凡庸さを受け入れられるか。

2012-12-24 16:37:23
へなへなQ @Braumaz

最終話後半の展開はご都合すぎるし、現実に抗う意思の力は結局温かい凡庸さへ回収されてしまうし、手紙のシーンで、中二病とは何ぞやについては究極的には根拠がない、と作り手が示唆するのも無責任に見えるかも。

2012-12-24 16:38:24
へなへなQ @Braumaz

でもラストの「小さな恋のメロディ」の引用は素晴らしすぎる。 我々は温かく凡庸な現実に甘えつつ身勝手にファンタジーも信じてしまう…でもそうじゃなきゃ!という熱さに感動しました。だからこそのラスト展開。 描かれる恋愛像は古典的だけど、それは今も転がってるだろうし、愛おしい。

2012-12-24 16:40:47
へなへなQ @Braumaz

中二病はシナリオからキャラから京都にいるスタッフの意向が反映されている訳で、 そこはかとなく漂う『関西系の香り(作品としてはじゃりン子チエに近い。六花の髪型も似てるし)』に自分が共感してるだけかもしれないけど。

2012-12-24 16:41:44
へなへなQ @Braumaz

という訳で、六花と同じ年齢のときに父親を亡くしている嫁と、子供たちと、これから仲良くすき焼きを食べることにして、中二病でも恋がしたい!の感想を終えることにします。

2012-12-24 16:42:44
へなへなQ @Braumaz

あと中二病を語るにおいて凸守は外せない。勇太と六花の物語を中心にしつつ、脇に凸守を置いたのは秀逸。 11話ラストが感動的なのは、凸守が詰められて泣かされるから可愛そうなんじゃなくて、あそこまで言ってしまう優しさと、それでも勇太に託さなければいけない断絶の切なさがあるから。

2012-12-24 16:52:39
へなへなQ @Braumaz

作品のなかで凸守が一番現実的なキャラで、くだらない現実が退屈だからモリサマーやら六花の中二病的世界観を楽しんでる。だから六花と凸守との間には断絶があるし、蚊帳の外に置かれる悲しみがあるんだよな。

2012-12-24 16:55:28
へなへなQ @Braumaz

同じ土手を描くのでも(記憶朧げだが)フリクリは生活から独立した第三空間、中二病は彼岸に不可視境界線が拡がっている。これはもう作り手の地元感を含めた捉え方の違いという他ないかも…

2012-12-24 18:23:29
へなへなQ @Braumaz

@ohyatsu フリクリの街並みは僕も関東郊外かと思いますが、世界観やキャラの心象は、鶴巻監督の考えが色濃く反映されていると思ってます。新潟は雪でコミュニケーションが遮断され内省的になりがち。中二病の関西は否応なく家族がいる世界。どちらが良いというより環境の差のような。

2012-12-24 19:34:49
へなへなQ @Braumaz

だから六花の家族から分断される心の痛みって重いんだよな。凸守は現実がくだらないから中二病世界観を消費してる点で観客に一番近い存在だけど、六花から分断される心の痛みは本物で、凸守を経由して六花の心の痛みへと誘導する演出はとても良かった。

2012-12-24 19:43:39
へなへなQ @Braumaz

でも六花が凸守ではなく、くみん先輩に邪王真眼を託すのは、彼女が不可視境界線の彼岸で幸福な家族を生きているからだと思う。くみん先輩のルックスが六花に似せてデザインされたのは、物語上の意図があったからか!と思ったけど、種明かしをされた後くみん先輩への気持ちが冷める悲しさはある。

2012-12-24 20:25:19