#SJで妄想　　＃EH_PARTY

noco @nocohyuk

26.その日は二日酔いの怠さから家でゆっくり過ごした。夕飯を食べ、お風呂も済ませた頃、携帯が短く震えた。開くとヒョクからのメール。“ヌナ、返事遅くなってごめん‼僕の事は忘れてないみたいだから良かった（笑）”最後に書かれた一言。 #SJで妄想 #EH_PARTY

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27.“来週、よろしくお願いします。絶対今よりキレイにします‼”ヒョクの誠実さが窺わせられ、少しキュンとした。それから一週間は仕事もバタバタしてたのもあり、あっという間に過ぎて気づけば月曜の朝を迎えていた。 #SJで妄想 #EH_PARTY

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28.今日か…。そういえば髪型とか決めてなかったけど大丈夫かな？何となく美容室に行く日はオシャレをしたい。少し丈が長めのニットにクロップドパンツ。ジャケット風のコートを羽織り足元はブーティーにした。今はカッコいいイメージが気分だった。 #SJで妄想 #EH_PARTY

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29.仕事はいつも通りに終わり、ヒョクの美容室へ少し緊張しながら向かった。途中で美味しそうなドーナツ屋さんを見つけて差し入れに買った。「確かこの辺…。」キョロキョロしながら歩いていると『ヌナー‼』道の先に手をぶんぶん振るヒョクが見えた。 #SJで妄想 #EH_PARTY

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30.少し駆け足でヒョクの元へ向かった。『久しぶり…でもないか（笑）なんか前とイメージ違うね？』「そう？この前はパーティだったしね。ヒョクもちょっとイメージ変わったかも。」やっぱり美容師さんだけあってオシャレ。しかも私の好みにどんぴしゃ（笑） #SJで妄想 #EH_PARTY

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31.緩めのTシャツにゆったりしたカーディガン。細身のパンツにスニーカー。何気ない格好でもオシャレに着こなす感じ。そしてニット帽に黒縁メガネ‼もう、これ本当にツボ‼『ん？いつもこんな感じだよ？僕も前はスーツだったもんね！さ、寒いから中入って‼』 #SJで妄想 #EH_PARTY

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32.外観は木造のオシャレな一軒家のようなお店。ヒョクが扉を開けてくれて『どうぞ。いらっしゃいませ。』と、中へ促してくれた。『ちょうどお店も終わった所だから。』店内は木の温もりに包まれて優しい雰囲気。『コートとお持ち物、お預かりしますね。』 #SJで妄想 #EH_PARTY

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33.「あ、コレ。良かったらお店の方たちで。」買ってきたドーナツを手渡すと『何か気を遣わせてごめんね？ありがと。おーい。キュヒョナー！』［何ですか、ヒョクさん？］キュヒョナと呼ばれた背が高くかわいい男の子がバックルームから出てきた。 #SJで妄想 #EH_PARTY

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34.［あ、いらっしゃいませ。ヒョクさんが女の人を営業後に連れてくるなんて珍しいですね？］『うっさい！コレ、頂いたからみんなで。』［ありがとうございます。頂戴いたします。］私にペコっとお辞儀をし立ち去る彼に『ったく、キュヒョナの奴…余計な事…』#SJで妄想 #EH_PARTY

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35.コートとバッグを預かってもらうと『じゃあ、こちらへ。』セット面に通されるとお店の電話が鳴った。『ちょっと待ってて。』ヒョクが電話を取りに行った。置いてある雑誌に手を伸ばしパラパラとめくっていると、ふわっと髪を触られた。 #SJで妄想 #EH_PARTY

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36.顔を上げ鏡越しにその姿を確認すると〈ドーナツ持ってきてくれたの君？〉白に近い金髪のその人は男性なのに美しく思わず見惚れてしまった。〈ねぇ、ヒョクの彼女なの？〉「あ、いえ。そんなんじゃ…」〈ふぅーん。なら僕に髪切らせて？かわいくするよ？〉 #SJで妄想 #EH_PARTY

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37.顔が横に並び鏡越しに目が合うとドキドキしてしまった。『ちょっと、ミンさん‼何やってるんですか⁈』ヒョクが電話から帰ってきた。〈ん？彼女、僕に切らせてよ？いい雰囲気持ってる。〉『いくらミンさんだからってダメっす。彼女は僕がカットします。』 #SJで妄想 #EH_PARTY

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38.〈ヒョク、そんなにムキにならなくても。ふふっ。じゃあ、気が向いたら僕にも切らせてね？僕、ソンミンっていいます。またね。〉「はい…」完全にソンミンさんのペースにやられた。［じゃあ、ヒョクさん、鍵お願いしますね！］『あれ？キュヒョナ練習は？』 #SJで妄想 #EH_PARTY

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39.［今日はミンさんに飲みに連れてってもらいます。］〈そうなの？キュヒョナ？〉［お邪魔でしょうしね（笑）］『そ、そんなんじゃないって‼』〈キュヒョナもたまには気が利くね？オーナーには内緒にしてあげる。じゃ、ごゆっくり。〉二人は店を出て行った。 #SJで妄想 #EH_PARTY

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40.『な、なんかあの二人勘違いしてるね？』「うん…。」冷やかされると意識しちゃう…。『さて。気を取り直して…』ヒョクの表情がスッと変わった。『今日はどんなイメージにしたい？』私の髪を触りながら問いかけるヒョクはすっかり美容師の顔になっていた。 #SJで妄想 #EH_PARTY

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41.「実は、何も決めてきてなくて…。」『うん、全然大丈夫だよ？今日の服の雰囲気だと…ちょっとクールな感じがいい？』「うん。あんまり可愛らしいのは苦手かな。」『ストレートよりは動きがある方が好き？』ヒョクは丁寧にカウンセリングをしてくれた。 #SJで妄想 #EH_PARTY

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42.『じゃあ、長さはあんまり変えないけど柔らかい質感をカットで出していくね。巻いた時も動きが出るように少しだけレイヤー入れよっか。』「…はい。お任せします。」何だろ？ヒョクのまた違った一面を見て…私、ドキドキ…してる…？ #SJで妄想 #EH_PARTY

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43.『シャンプーしますね。』ヒョクのシャンプーは程よい指の圧力が気持ちよく、さっきまでドキドキも少し和らいだ。再びセット面へ戻り『分け目はこの辺りで大丈夫？』コームで優しく髪を梳かす。『ベースだけ先に切るね。』濡れた髪にハサミが入った。 #SJで妄想 #EH_PARTY

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44.『カタチ整えるくらいだから…』そう言うとあっという間に切り終えた様で『乾かしてからが本番。』ドライヤーで髪を乾かす。目を瞑っていると『眠くなっちゃった？』「ううん。髪の毛触られると気持ち良くて…。」本当に気持ち良くて自然と口角も上がった。#SJで妄想 #EH_PARTY

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45.ドライヤーの音でかき消されるくらい小さな声で『ヌナかわいい…。』って聞こえたけど、聞こえないふりをして目を瞑ったままでいた。本当はヒョクがどんな顔をしてたか見たかったけど…。乾かし終わるとブロックに分けて丁寧にまたハサミが入れられた。 #SJで妄想 #EH_PARTY

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46.会話はほんの少し。鏡ごしに長さや動きをチェックするヒョクの真剣な表情に目が釘付けになった。私の視線に気づいたのか『ん？』と鏡の中で目が合うから「ヒョク、かっこいいね。」思ったままにそう伝えると耳まで真っ赤にしてハサミを動かす手を止めた。 #SJで妄想 #EH_PARTY

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47.『もう…集中したのに、ヌナのバカ…。』「だって、本当の事だよ？」『ありがと…。』小さな声でそう言うと、一度目を閉じ気持ちを切り替えたようだった。またハサミを動かすヒョクはやっぱりカッコ良く、でも彼の邪魔にならない様に控えめにその姿を見た。#SJで妄想 #EH_PARTY

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48.そして少しずつカタチになっていくヘアスタイル。『最後に前髪…どれくらいがいい？』「ヒョクに任せる。可愛くしてくれるって言ってたから。」ふふっと笑うと『うん。可愛くするよ？』真面目な顔でそんな事言うから、またドキドキしちゃうじゃん…。#SJで妄想 #EH_PARTY

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49.前髪も切り終え、フェイスブラシで顔についた髪の毛を取ってもらう。『ちょっとごめんね？』唇のグロスの上についた髪の毛をヒョクが指で取ってくれた。唇に少し触れた指…。美容師さんはこんな事、普通の事なんだよね…。#SJで妄想 #EH_PARTY

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50.「ヒョクってモテるでしょ？」口が勝手に動いていた。『えー？モテないよー。何で？』「美容師さんって、勘違いされちゃうんじゃない？」『え？何で？』ヒョクは本当に分からないみたい。「唇の髪の毛取ってくれるとか、普通はドキドキするよ？」 #SJで妄想 #EH_PARTY