丹生谷貴志ツイートまとめ(2013年1月)
仕事の必要に迫られてという不毛な理由でニーチェの飛ばし読み。そんな時に限って川端康成の『古都』なんかを読みたくなる。日本趣味とか静穏さに休みたいとかではないと思う。前も書いたか、『古都』は少女小説めいた結構にも関わらず川端さんが最後まで自分の小説と思っていなかった作品で・・・
2013-01-01 03:07:05MacBook用に「スパルタカマス」を買ってしまう。これは古くからのMacユーザーなら知っている伝説のお馬鹿マシン「スパルタカス」に憧れて半ば冗談で作られたものが製品化されたもの。前から気になってたんで、正月?ついでに決意。悪くないはずです。しかしスパルタカスという例の名前は・・
2013-01-01 16:02:42ローマ帝国「剣奴」の反乱はついに自分たちの理想の都市国家「アフロディシア」を建設することになった・・・ほとんどアニメのようなプロットですが・・・
2013-01-01 16:05:06ジョルジュ・ヴィユという男が書いた『西欧における剣奴』という大きな本がある。1967年にスペインで事故死した男の学位論文。おそらく研究としてはもはや古びた部分もあるのか、気になったまま読んでいない。フーコーの同世代、ヴェーヌの親友・・・
2013-01-01 16:17:18ここのところ妙なところ?でチェスタトンの名前を見る。例えばカンギレームの中、それ以上に、仏訳の『木曜日の男』の序文はまたもや?謎の男ピエール・クロソフスキが書いている。だから何だと言われても困りますが
2013-01-01 16:20:03・・・しかしともかく、クロソフスキの『ニーチェと悪循環』は未だ、最高のニーチェ論だと思っています・・・僕の「必要」にとって、という意味ですが。兼子正勝の労訳があることに感謝。兼子さん、元気かな?猫共々?
2013-01-01 16:24:46書棚のどこかにあるはずの『ニーチェと悪循環』の原書が見つからない・・・のはいつものことですが、フランス本国でももう古書店でしか見つからない。まあ、それでいいのですが。
2013-01-01 16:26:34自分のことなどどうでもいいのですが、ここ一週間完全に混乱状態で、目の前にあるカードを見失ったり、読んでいる小説の作者を忘れたり、さんざんです。ネジが狂ったようなもんで、補修開始です。
2013-01-09 16:44:35正月開けに書いていた原稿は予定では「3」までないと話しの切りがつかないのですが、締め切り時間切れで「2」で無理矢理切りをつけたので、どうも収まりの悪いものになってしまい、自己嫌悪、うまく行かないときは駄目なもんです。
2013-01-09 16:51:12ブラウン神父「悪魔が、それは恐ろしきもの、見てはならぬと言うものは、私らは断固見ねばならない、聞くに堪え難いと脅すなら聞き取らねばならない」。サタンは存在論上、超越論的だが超越ではない。従ってそれは知覚と注視の可能性内に存在し、それを知覚し「捕獲」することは思考の義務である
2013-01-13 00:11:20「十九世紀的無神論」は悪魔”主義”と矛盾しない。神は超越であり、サタンは超越論的であると定義されるなら、無神論は「超越」への否認であり「超越論的」なものの否認とイコールではない。カントの哲学はその意味で「悪魔主義的」である。ところで、「悪魔は神の休日である−−ニーチェ」とすれば?
2013-01-13 00:16:51・・・同意語?による戯れ。クノーの「人生の日曜日」はヘーゲルのオランダに関する不思議な「定義」から来る。ところでオランダはデカルトの「蟄居」の地でありスピノザの地でありボードレールの「旅への誘い」の地である。ところで、「サタンは神の休日である」、とすれば。
2013-01-13 00:24:22「中世の人々は善人についての科学を作ろうとしたのですが、現代の人々は悪人についての科学にしか興味がないようだ」・・・このブラウン神父の言葉はともあれフーコーの『狂気の歴史』や『監獄の誕生』を要約するわけだ。「人間学」とは「悪人の科学」の一種である?・・・
2013-01-15 13:10:33何かの加減でドメインとの接続が切れ、今は借用電波で動いてますので早口に。D・ボウイが新曲LP・・・田中さんは大興奮だろう。大島渚の『戦場のメリークリスマス』を思い出させてくれたことも・・・まあ、良いフィルムだったかは別の話。しかしともかくほんとの意味で「冒険的な」映画作家だった。
2013-01-18 21:23:45・・・しかし、”普通に撮る”ことを自分に禁じたのが災いしたところもある。実は真に「オーソドクス」な大監督になり得たかも知れない人だった。しつこいようですが『マックス・モナムール』をご覧下さい。
2013-01-18 21:26:16・・・それとともに、大島さんの数多くのフィルムに素敵な音楽をつけていた武満徹という「映画音楽」の天才・・・映画につけた音楽ではないが、何故か頭の中で『秋庭歌』だったかが、鳴り・・・いや、やはり『東京戦争占後秘話』の・・・
2013-01-18 21:34:27学生運動にしろヒッピー(!)にしろ或いは「マルモジ」の女子高生にしろ、まず「変な漢字」を生み出すのはどのような「文化的」刻印なのか・・・文字・・・マラルメ、バウハウス、等々或いは、文字の所有・・・デリダ・・・ああ・・・
2013-01-18 21:39:31「大きな物語から小さな物語へ」という「大きな物語」の言説の空虚さ。「現代のアホらしさの大部分は社会やら世界を個の健康状態やらを比喩にして語ることから来る」と言ったのはチェスタトンだが「曰く社会は病んでいる、世界は年老いている等々」。今や「社会や世界は神経症疾患」の比喩で語られる
2013-01-20 17:37:02・・・実際、「半病人」ほど自分の病気を語ることが好きな者は少ない。世界は病気だと決めれば、それについての語りは延々に続く。「半病人の勧進帳」!
2013-01-20 17:43:32あい変わらずつまらない確認。例えばチェスタトン著作集を邦訳で今揃えようとするととんでもない代金になる。まあ、iPadとかの「iBooks」を利用すると今は大分無料で入手出来るから困りませんが、大学の英文学者が翻訳をやらなくなったのは「英語立国日本」の政策に則ってるんでしょうかね
2013-01-21 13:58:35数十年ぶりに『伊豆の踊り子』再読。やはりとても奇妙な作品。僕は子供の頃、この小説の流れ旅芸人ではありませんがそれに近い人たちの間近で育ったので、そこを取り巻く独特の、昏い抵抗感のある「雪崩感」が親しいので、だから、何だということもないのですが。川端さんの「少女小説」の準備・・・
2013-01-21 16:01:42持っている全集は完全版ではないので川端さんの文字通りの少女小説が収められていない。探しまわる。何の「準備」というわけでもないのですが。
2013-01-21 16:08:54