
あるまとめについて、tonkyo_hanageさんとマキノさんの会話 と関連ツイート
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uchida_kawasaki
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「「LSS 調査から出した甲状腺癌のリスクはチェルノブイリのそれに対して過小評価である」は本当か?ちょっと考えてみた」をトゥギャりました。 http://t.co/8W6mGGew
2013-01-04 15:54:44まとめの中に出てくる Cardis et al 2005 へのリンク

それ以前の問題として Imaizumi et al. 論文って LSS サンプルそのものとは違うよね?サブサンプルをこの著者達が放影研とは別に調べたものだから。
2013-01-04 18:08:45
まあだから、 2 倍間違えた上に LSS とは違うものをもってきてそれがチェルノブイリのデータと信頼区間の範囲内だからといって、 LSS についてなにかいったことにならないのではないかと思うのでした。
2013-01-04 18:08:47
@tonkyo_hanage 検討ありがとうございます。この比較では DDREF についてはどのように考慮していますか?あと、Imaizumi et al. は「LSSサンプルについての調査」ではあっても、期間、サンプルも制限されていて LSS調査そのものではないように思います。
2013-01-04 18:29:38
えーと、論文ちゃんと読むと、甲状腺がんのほとんどは調査期間「以前」に手術 したものなのか。それで数が妙に多いのね。つまり、甲状腺がんについては 調査期間のものではなくて 2003 年までの全体であると。
2013-01-04 20:30:54
つまり、 https://t.co/gBTCguOP 「 JAMA の方は被爆後約 50 数年時点でのオッズ比増加を見ていて」 は間違い。
2013-01-04 20:30:56
というわけで、 Imaizumi et al. 論文の価値は甲状腺がん以外の甲状腺 疾患について追加調査をしたことで、甲状腺がんについては Preston et al. 2007 とかの LSS 調査に比べてデータが良くなっているわけではない。
2013-01-04 20:30:58
なので、甲状腺がんについては Preston et al. 2007 の 30 歳被曝、 70 歳 時点で ERR が 0.57/Gy という数字を使って議論するのが適切であろう。 10 歳被曝にしても ERR は倍にはならないくらい。
2013-01-04 20:31:02
@jun_makino んと、これはLSS調査の中のサブコホートの集団(AHSコホート)を用いたNested case control studyですね。著者も放影研ですし、放影研の公式見解としてよいと思います。コホートではなく症例対象研究にした理由はまとめに記した通りです。
2013-01-04 20:50:57
↓え?だからこそ累積の発症者をカウントしているからLSSコホート研究のERRと同じ結果になるということになるんだけどな。大丈夫かいな。
2013-01-04 20:54:52
↓いや、コホートでポアソン回帰の人年の分母が大きくなってしまうので推定値の誤差範囲が大きくなってしまうわけで。「データがよい、悪い」ではなくてリスク増加の見積もりの幅を狭める効果がある、ということなんだけどな。
2013-01-04 20:57:33
↓あれ、Prestonらの研究は年齢、性別ごとに全部層別化しちゃって個別に出しているから(他のがんとの比較という意味ではこっちの方が同じ土俵での比較だからいいけど)、当然誤差範囲(というかポアソン回帰の最尤推定値)も精度悪くなるんだけどな。
2013-01-04 21:10:22
そういう問題があるから、(甲状腺癌も含めて)罹患率や有病率の低い甲状腺疾患を同じ土俵で比較しようという意味で症例対象研究にした、というところが実情ではないかなと。
2013-01-04 21:12:57
大事なのは(層別化する前の)サンプルの総数ではなく、モデル推定に使うデータの(症例の)サンプルサイズなんだけど、それを完全に見落としているように思われ。
2013-01-04 21:15:50
@jun_makino あと、この研究ではLSS研究みたいに層別化していないので、そもそもDDREFは研究デザイン上考慮できないと思います。そもそもDDREFはリスク管理のための結果の解釈法であって、論文で考慮すべき因子ではないかと。
2013-01-04 21:43:06
@tonkyo_hanage あなたの考えとしては DDREF は考慮しないで比較するべきだ、ということですね?了解です。
2013-01-04 21:48:54
@jun_makino そうですね。少なくともチェルノブイリでのヨウ素の影響を考える上では線量率は所謂医療被曝とかセシウムによる被曝などに比較するとかなり高いレベルであると考えられますよね。それを同じDDREFで一緒くたにするのも若干無理があるのではないかと思います。
2013-01-04 22:00:42
まとめを更新しました。牧野先生からコメントいただきましたのでやり取りを含め追加いたしました。 「「LSS 調査から出した甲状腺癌のリスクはチェルノブイリのそれに対して過小評価である」は本当か?ちょっと考えてみた」 http://t.co/8W6mGGew
2013-01-04 22:15:24