武士道と、ナマポ叩きと表現規制

「自分自身も貧乏なのに生活保護・非正規雇用など立場の弱い人を叩いて福祉切り捨て自己責任論をぶちまける」心性というのは、どちらかというと「武士は食わねど高楊枝」というのが相応しい気がする。この「武士道」の本質は「世間体」なのか「名誉」なのか「滅私奉公」なのか?
2013-01-03 23:10:10
2ちゃんあたりのコメントには「俺は月×万円で貯金までしているのに、×万円生活保護もらって苦しいとか、何を言っているのか」みたいなのがあるわけだが、この「ナマポ叩き」の論点は何か?「努力」とそれに対する「承認欲求」その裏返しとして「努力の欠如に対する非難」なのだろうか?
2013-01-03 23:13:54
「月×万円で貯金までしている」彼らは、世間的に経済的には評価されていない人々ということになるが、そのような彼らが、自分自身の「努力」を認めてもらうためには、また自分自身を評価するためには、「月×万の生活保護ではやっていけない」人々の「努力」不足を叩かないといけないということか。
2013-01-03 23:17:32
「我々のもっている汚れの概念を検討すれば、汚れとは体系的秩序から排除されたあらゆる要素を包含する一種の全体的要約ともいうべきものである…靴は本来汚いものではないが、それを食卓の上に置くことは汚いことなのだ。」(メアリ・ダグラス『汚穢と禁忌』)
2013-01-03 23:54:46
「…汚れとは、我々の正常な分類図式から拒否された剰余ともいうべき範疇のように思われる。…時が経ち経験が豊富になるにつれて、我々はますますそういった分類法に力を注ぐことになる。そこに保守的偏向が生まれてくる。我々はますます自信をもつようになる。(メアリ・ダグラス『汚穢と禁忌』)
2013-01-03 23:58:18
「ある共同体において標準化された公的な価値という意味での文化は、多くの個人の経験を調整したものである。…それは権威をもっている-なぜならば、他の人々がそれを認めている以上、誰もがそれを認めざるを得ないからである。」(メアリ・ダグラス『汚穢と禁忌』)
2013-01-04 00:01:53
「…奇形児が生まれたような場合には、人間と動物の境界線が脅かされることになるだろう。しかし、もしこの奇形児がある特別な種類の事象だと分類されれば、もとの範疇は回復される、そこで、ヌエル族は奇形児を、たまたま人間から生まれたカバの子供として取り扱う。」(『汚穢と禁忌』)
2013-01-04 00:04:53
「…このように分類すれば、それにふさわしい処理は明らかであろう。彼等は奇形児を、本来の棲家である川にやさしく入れてやるのである。」(メアリ・ダグラス『汚穢と禁忌』)
2013-01-04 00:07:15
「もし不浄とは場違いのものであるということができるとすれば、我々は秩序の観念を通して不浄の問題にとり組まなければならないのである。不浄もしくは汚物とは、ある体系を維持するためにはそこに包含してはならないものの謂いである。」(メアリ・ダグラス『汚穢と禁忌』)
2013-01-04 00:11:00
「恥」じゃないですか? @wagu108 「自分自身も貧乏なのに生活保護・非正規雇用など立場の弱い人を叩いて福祉切り捨て自己責任論をぶちまける」心性は、どちらかというと「武士は食わねど高楊枝」というのが相応しい気がする。この「武士道」の本質は「世間体」か「名誉」か「滅私奉公」か?
2013-01-04 01:47:56
「自己責任論」は元来、日本の精神的土壌の大水脈の一つで新自由主義で強化されたかと。 @wagu108 まさにそうですね @ 「恥」じゃないですか? @「自分も貧乏だが生活保護・非正規雇用など弱者を叩き福祉切り捨て自己責任論をぶちまける」心性は武士は食わねど高楊枝」というのが適当
2013-01-04 09:09:11
武士道というと義・勇・仁・礼・信・名誉・忠義らしいですが、どうも仁(弱者に対する思いやり?)あたりがすっぽ抜けてた感じがありますね @shuhsann 「自己責任論」は元来、日本の精神的土壌の大水脈の一つで新自由主義で強化されたかと。
2013-01-04 19:23:15
人権問題だ、と言ってもさ、新自由主義支持するような人たちは「それ金になるの? ならなきゃ無視だよ無視」と言ってオシマイの気がする。それ美味しいの? でなく、それ金になるの? で動いていると思えば大抵のことは理不尽でなく合理的。金銭合理主義。 #jinken #人権
2013-01-04 19:44:26
金が儲かり、結果格差が広がってもいいように「人権」が設定されるのだろうけど、でも「金儲け」が至上というわけでは必ずしもないのだろうなあ…。プロテスタンティズムなのか、「武士道」なのか、まあ一種厳格な(偏った?)倫理感があるような気がする。
2013-01-04 19:59:28
@wagu108 レス多謝です。武士道と言っても、時代によって変遷があり、戦国時代は何でもアリ、江戸時代に軍人階級である武士は恒久平和でアイデンティティ喪失、慌てて構築したのが『死ぬことに見出したり』みたいな話です。しかし、彼ら武士の実態は家産官僚、つまりサラリーマンでした。(続
2013-01-04 20:40:08
@wagu108 承前)武士道は儒教を土台にしています。仁は儒教で最も本質的に何なのか議論の多い概念です。「愛」らしいが、何の愛なのか分からないw。武士道から離れて僕が着目するのは天明の大飢饉に対照的な対処をした二人の農学者、二宮尊徳と大原幽学です。その最後も対照的でした。(続)
2013-01-04 20:46:32
@wagu108 (承前)二宮の対処は農民が個々に今で言う能力開発で対応せよ、というものでした。大原は農民達のコミュニティを作り、相互扶助で対応しようとしました。しかし幕府から一揆を計画していると疑われ自決に追い込まれます。今も二宮は小学校に銅像が建ち、中曽根が賞賛します。(続
2013-01-04 20:53:37
@wagu108 大原の最後を考えるにつけ、250年に及ぶパクス・トクガワーナは、「恥」の文化で、自己責任を内面化させ、別の選択肢は圧殺してきたと思います。体制維持に便利ですから。それは今も生き続け、生活保護削減などで何故か貧困層が絶賛するという倒錯した光景を現出させている→
2013-01-04 21:00:12
@wagu108 連投ご容赦ください。いつも注目すべきツイートをしているwaguさんとお話しできて嬉しかったです。また機会があればよろしくお願いします。ちなみに経営学者のP・ドラッカーも「日本人は弱い立場の人に冷たい文化があるのではないか」 と指摘しています。
2013-01-04 21:03:40
@shuhsann 大変興味深いお話でした。ありがとうございます。最近は減ったと聞く二宮金次郎の像ですが、復活しそうなご時世になったみたいですね。
2013-01-04 21:23:36
二宮像復活に向けては論点が多いか>「努力を尊ぶ姿勢は受け継ぎたいが、子どもが働く姿を勧めることはできない」「児童の教育方針にそぐわない」「歩いて本を読むのは危険」二宮金次郎像:勤勉精神いまは昔、各地で撤去相次ぐ http://t.co/EhMkmDF1
2013-01-04 21:32:13