「チェルノブイリの雲の下で〜第十章 反原発運動の分断策〜第十二章 食物をめぐるたたかい」を中心に

田代ヤネス和温著(出版:技術と人間)「チェルノブイリの雲の下で」から、主に「第十章 反原発運動の分断策」の引用をまとめました。 関連先行まとめ 読書録まとめ http://togetter.com/li/234104 引用まとめ http://togetter.com/li/301960 続きを読む
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CAVU @cavu311

「私たちは『原発に反対してたたかうのか、それとも一箱の汚染されていない粉ミルクを獲得するためにたたかうのか?」私たち『ベクレル派』と呼ばれる者の主張をこのように図式化する人もいる。もちろん誤解に基づく単純化のしすぎである。」 #チ雲

2013-01-09 05:18:26

プチメモ・感想

CAVU @cavu311

「ベクレル派」の主張や立場などの引用はまた後ほど。なお、「チェルノブイリの雲の下で」では、彼らは「放射能過剰忌避派」という書かれ方ではありません。「放射能過剰忌避派」=「ベクレル派」という誘導は、反原発派内部のベクレル派と「政治派」(後述)を分断するために推進派側が使いそう。

2013-01-09 05:28:46
CAVU @cavu311

このTwと違い、「チェルノブイリの雲の下で」読書後の私の理解は、暴力も辞さない「武闘派=鉄球派」と、非暴力不服従のデモや政治行動を重視する「政治派」と、同じく非暴力不服従で「日常の放射線防護」から脱原発を考える「ベクレル派」の三つ。 http://t.co/UgoaCFjv

2013-01-09 05:58:40
CAVU @cavu311

oO(1986年夏以降の西ドイツにおける反原発運動においては、暴力を否定しなかった「武闘派=鉄球派」ではなく、非暴力不服従によるデモや政治運動を重視した「政治派」が主流となりつつあったが、同じく非暴力派で放射線防護を重視したとされる「ベクレル派」も登場した。)

2013-01-10 04:37:32

ベクレル派の主張

CAVU @cavu311

「原発推進派はありとあらゆる放射線防護対策に反対している。データの偽造、事実の隠蔽、そしてウソまたウソの公式発表に私たちは直面している。彼らは『緊急の健康障害はない』と言うが、裏を返せば、眼に見える形で障害が現れるのは、五年、十年先のことだ、と言っているのと同じではないか」#チ雲

2013-01-10 04:31:22
CAVU @cavu311

「放射能の危険については、私たちもまたなるべく早く忘れてしまいたい。あまり危険ではないと、チェルノブイリは大した事はなかったのだと思いたい気もちは山々だ。しかし、そうすることは真の危険であり、まちがいである。」 #チ雲

2013-01-10 04:32:04
CAVU @cavu311

ベクレル派の主張「原子力施設に反対するたたかいは、原発現地でのたたかい、電力会社に対するたたかい、伝統的な反原発グループのたたかいのほかに、チェルノブイリの汚染をきっかけに作られた新しいグループの中にもある。」 #チ雲

2013-01-10 04:38:25
CAVU @cavu311

ベクレル派の主張:「子どもたちのために汚染されていない牛乳を要求するとか、汚染値の発表を迫るとか、遊園地の砂場の汚染された砂の入れ替えを要求するなどがそれである。」 #チ雲

2013-01-10 04:38:53
CAVU @cavu311

Bq派の主張「アパートの管理人、町角の八百屋の主人夫婦、郵便配達人、この人たちを私はブロクドルフに連れて行くことなんかできっこない。けれどもかれらは住んでいるところで、また働いているところで原発に反対し、チェルノブイリの放射能の危険を防ぐために、行動する気もちを持っている」#チ雲

2013-01-10 04:39:23
CAVU @cavu311

*ブロクドルフ: ブロクドルフ原発(加圧水型軽水炉、1986年10月運転開始)がある街。1986年以前から原発反対のデモが行われていた街であるが、1986年初夏の大規模反原発抗議行動において、反原発武闘派と警察が激しい乱闘をくり広げた。 #チ雲

2013-01-10 04:42:53
CAVU @cavu311

ベクレル派の主張: 「もし反原発運動がこの機会を逃すなら、77%に達した原発推進反対の世論の中で、反対運動は小さなエリートだけのものになってしまうであろう。」 #チ雲

2013-01-10 04:43:58
CAVU @cavu311

Bq派「なすべきことは、長期的な水、土壌、食糧などの測定。妊婦や子どもたちのための無汚染食料の供給。食品に放射能に関する品質表示をさせること。ECの食品在庫の放出。遊園地、屋外プール、公園などの除染。さらなる汚染を減らすために原発の放射能排出量を縮小すること、などである」#チ雲

2013-01-10 04:44:41
CAVU @cavu311

ベクレル派の主張「こうした要求は、職場や居住地域や社会教育の場でいくらでも提起できる。そしてそのこと自体、日常的な抵抗運動になる。」 #チ雲

2013-01-10 04:45:32
CAVU @cavu311

ベクレル派の主張「これはチェルノブイリが西ドイツにもたらした被害を通じて、原子力施設が私たちの日常生活と将来に危険を投げかけ、ガン、遺伝的障害、死におびえた生活しか許さないということを、人々に示す道でもある。」 #チ雲

2013-01-10 04:45:50
CAVU @cavu311

1986年の西ドイツ反原発運動、こうしたベクレル派の主張、行動に対して、主流派であった「政治派」(の一部?)からは疑問や批判がなされた。続いて、それら「政治派」から「ベクレル派」への具体的な見解について。 #チ雲

2013-01-10 04:48:48

政治派からベクレル派への批判 (共に反原発非暴力派)

CAVU @cavu311

政治派からベクレル派への批判 「『個人レベルでの放射線防護対策は、いくらしても役に立たない。シャワーを浴びて何になる?』たった一つの放射能でもガンを発生させられるというのに。いまはただ反原発運動の行動力を再生させるのに全力を集中するべきである。」 #チ雲

2013-01-10 04:49:35
CAVU @cavu311

政治派からベクレル派への批判 「無力感のなかで個人的な対応を模索するのではなく、啓蒙活動や討議を通じて、敏感になっている市民層を抗議行動や反対運動に参加させるよう勇気づけねばならない。われわれの目的は原発の即時停止しかあり得ない。」 #チ雲

2013-01-10 04:50:19
CAVU @cavu311

政治派からベクレル派への批判 「『放射線防護対策』というのは放射能の真の危険をごまかす手段にすぎない。なぜならそれは放射能の危険に対して、あたかも自衛が可能であるかのような印象を与えるからだ。」 #チ雲

2013-01-10 04:51:15
CAVU @cavu311

政治派からベクレル派への批判 「たとえば放射能が土壌に浸みこみ、食物連鎖に入ってくれば、それを防ぐ手だては見つからない。われわれは空気中の放射能だって、呼吸しないわけにはいかないのだ。」 #チ雲

2013-01-10 04:51:37
CAVU @cavu311

政治派からベクレル派への批判 「チェルノブイリを無かったことにするわけにはいかない。私たちはその放射能とともに生きなければならないのだ。だからわれわれにとって唯一可能な予防対策は、さらなる放射能の汚染を防ぐことしかない。」 #チ雲

2013-01-10 04:52:48
CAVU @cavu311

政治派からベクレル派への批判 「政治家や原発推進派に対する要求は、未来に向けたものしかあり得ない。すなわちすべての原発を停止させることである。これが最後の、そしてもっとも有効な放射能に対する予防措置である--。」 #チ雲

2013-01-10 04:53:22

第十一章 生命にたちむかって、からも関連部分を一部引用

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