ラノベ系新人賞に求められるのは「分かり易く独特なコンセプト」と「台詞回しのセンス」

「神曲奏界ポリフォニカ」の榊一郎さんがシナリオの書き方について語っています。 キネノベだけでなくシナリオ公募全般に当てはまるそうです。 後半ではご自身のラノベのプロットアイデア出しの方法を語っています。 榊一郎さんはキネティックノベル大賞で審査員を務めています。 続きを読む
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榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

でもって、その「差」を示した上で、なおかつ、流行ものと掛け離れたものでない――つまりは読者がそのまま手に採りやすい作品に仕上がっていれば、それは、「よくありそうな話で手にとりやすいけど何か違う」という小説になる訳で。

2010-08-25 23:16:30
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

ぽん、とはっちゃけて売れちゃう新人さんの小説とはそういうものじゃないかな、と思う訳です。私は。

2010-08-25 23:16:54
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

どうにも抽象的で申し訳ないのですが。まあ、これも単に「面白いってなんだよ!?」「今は○○ものが来るのか!?」とかそういう処で悩んでるより、一歩下がって、あるいは一歩進んで別の見方でお話考えると、それはそれで面白いだろうとか。そういう提案。

2010-08-25 23:18:29
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

色々暴走気味なので元に戻しますが。どんな些細な事からでもオリジナリティは出せます。そしてその「些細な事をひねってオリジナリティを、そしてエンターテイメントを作れる能力が俺にはあるんだせー」という主張こそが、私のお薦めする、「ラノベ系新人賞を獲る方法」の一つ。

2010-08-25 23:53:46
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

勿論、これに一定の文章力や、構成力、キャラクターの魅力とか、その辺が無いとダメではあるんですけどね。「抜きんでて自分を選考委員にアピールする」という意味では、こういう方法もあり、って事で。

2010-08-25 23:55:02
よしぞー(webライター/お仕事募集中・お気軽に) @yosizo777

@ichiro_sakaki はじめまして。不躾ながら質問したいのですが、>その趣味なり専攻なりで獲得した独自の考え方を、小説の中に組み込む事。という部分。一般的にという意味で、顰蹙を買うもの、感じが悪い考え方、稚拙と思われそうな場合、書かん方が得でしょうか。

2010-08-26 15:26:50
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

@yosizo777 なんざんしょ。即答出来るとは限りませんが――それでよろしければ。

2010-08-26 15:29:05
よしぞー(webライター/お仕事募集中・お気軽に) @yosizo777

@ichiro_sakaki その趣味なり専攻なりで獲得した独自の考え方、に限らず、極論を言うと「人を殺してもいい」と書きたいが、とか「何言ってる。甘いよ」と言われそう、とか。考えると表現が甘くなったり削ったり。面白くなると思えば素直に書けばいいのか。ご意見お聞かせ頂ければなと。

2010-08-26 15:54:29
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

@yosizo777 何というか。面白さの落としどころが自分で見えていれば、とことん書いちゃっても面白いとは思います。例えばほら、漫画の「ヘルシング」みたいに。「私は戦争が好きだ!」とか大上段に振りかぶって演説してもそれが「芸」として成立していれば「小説としては」アリかなあと。

2010-08-26 15:57:24
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

私に言える事は――というか、私がここで呟いているのは、あくまで「商業小説家としてデビューする為に、応募作を仕上げる」事を前提にしているので、最終的には「面白いと選考委員に思わせたら勝ち」なんですね。

2010-08-26 15:59:04
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

ところが、例えば、そうだな、極論ですが「人間なんてがんがん殺せばいいじゃん。女子供とか殺しやすいよねー」とか主人公に言わせ続けたとして。そしてそういう主人公が全然報いも何も受けずにハッピーエンドな小説があったとして。

2010-08-26 16:00:00
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

それを今の日本の主流たる価値観を持った人々(つまりは将来のお客さん)が受け入れるかどうかなのです。問題は。どう考えてもそれを受け入れては貰えない、と思えばやめた方が安全でしょう。だってそんなの売れないもの。

2010-08-26 16:01:03
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

明らかに売れないと分かっているものを受賞させるほど、選考委員も編集部も暇ではありません。でも世の中には悪漢小説とか、ピカレスクロマンとか言われるものもあって、「悪」には悪の魅力があったりします。

2010-08-26 16:01:53
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

なので、その「悪の魅力」「悪の美学」みたいなので、読者を魅了させる自信があれば、むしろそれはオーソドックスな価値観に対する強烈なアドバンテージとして作用します。

2010-08-26 16:02:40
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

分かり易い言い方をすれば「泥棒」は悪い事ですよね。法律もそう決めてるし、学校でもそう教えるし、大多数の日本人が「それは悪い事」と認識し、泥棒に対して否定的な気持ちを抱いています。

2010-08-26 16:04:43
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

けど、アニメの「ルパン三世」あるいは同様に、怪盗もの、あるいは「オーシャンズ11」(でしたっけ?)みたいな美術品強盗、そういうのを主人公に据えて、エンターテイメントとして成立させるだけの計算が成り立っていれば、それは徹底してやったほうが「味」になると思いマス。

2010-08-26 16:06:09
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

なかなか難しいとは思いますけどね。強烈なキャラクター性がどうしても必要になりますし。こんな感じで回答になってますでしょか?

2010-08-26 16:06:57
ふーらいぼー @Whoraibow

@ichiro_sakaki あれですか。「まじっく快斗」より「名探偵コナン」の方がうけるのは、やはり正義は勝つ! みたいなところがあるためなんですかね。昔だとキャッツアイなんかもそうでしたが、怪盗ものってあまり記憶にありませんね。あー、セイントテールなんかもそうでしたか

2010-08-26 16:10:25
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

@Whoraibow まあ正義は勝つ、という手法の方が万人受けはしやすいのではないかと。怪盗ものも、結局は「義賊」というくくりで正義の端っこに引っかけてある訳ですし。

2010-08-26 16:16:25
ふーらいぼー @Whoraibow

@ichiro_sakaki 反体制だと、ラノベでなくてもなかなか難しいかもしれませんね。抑圧する管理社会に対するレジスタンスとしての盗み……も結局は「義賊」というくくりになってしまいますか。盗賊ものがなかなか出てこないのも、このあたりの動機付けの難しさがあるような気がします

2010-08-26 16:19:59
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

@Whoraibow まあ、単純な格好良さとして、「一つの信念を貫く」というパターンがある訳で、義賊ではないんだけど、自分を律するハードボイルド的な格好良さ、面白さで引っ張ってる作品もちょこちょこ見ますけどね。

2010-08-26 16:43:15
よしぞー(webライター/お仕事募集中・お気軽に) @yosizo777

@ichiro_sakaki 今まで普通のキャラだった。→でも怒ったときにちょっとどぎついことを言った。これぐらいは気にしなくてもいいレベルでしょうか。

2010-08-26 16:46:40
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

@yosizo777 それがドラマを書く上で意味が在るなら、むしろやるべきでしょうし、意味がないならやめておいた方が無難ですよね。これは――勝手に引用しちゃっていいかどうか分かりませんが、まあいいか、ごめん、許して――物書き仲間の五代ゆう嬢の名言ですが、

2010-08-26 16:49:54
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

「全ての描写、設定、台詞は物語そのものに奉仕する」――物語を語る上で、ありとあらゆる部分が影響を与えます。つまり、その主人公がそこで毒を吐く事によって、彼の精神的な葛藤を示し、最終的にそれを乗り越える事で彼の成長を描く、という意図の元に行われるならそれは良い悪い以前に必要な描写。

2010-08-26 16:51:21
榊一郎@新たなる旅立ち? @ichiro_sakaki

逆に、物語を語る上で何の効果も果たしていない、ただの思いつきであるならば、そんな描写をしている暇があれば他の、もっと読者を楽しませる仕掛けを仕込むべき、と思ったりします。

2010-08-26 16:52:45
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