《「UNSCEARの文書」の間違った「利用」に対応して》
- karitoshi2011
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まずは、先行するまとめを確認してください。
で、雑誌「Forbes」の元記事です。
それを翻訳した「日本経済新聞」の記事はこちら。
で、UNSCEARの文書ですが、ありかはここの A/67/46 をクリックしてください。
すると、この文書が出ます。
関連して、白書はこちら。
以下は、私のツイートです。
1 「『UNSCEARが今回の事故では健康被害は出ないと言った』と書いたForbesの記事が出た」と日本経済新聞が書いた。それを有名人がツイートし、そのツイートを東京大学の教授がりツイートした。
2013-01-18 15:26:182 これだと、最初のUNSCEARの文書の引用が間違いでも、十分に政治利用の価値があると思う。チェルノブイリ事故の後でも、こういう形は後日、「国連機関のお墨付きが出てる」みたいな形で利用されたはず。
2013-01-18 15:28:093 当該記事が「LNT仮説」について、全く間違った引用の仕方をしていることは、利用する側にとっては、むしろ好ましい。なぜなら、引用する側にとっては、閾値なしの直線モデルは「ゼロに近づける限りない努力」を肯定する、邪魔なものだから。望ましいのはたとえば「年100ミリが閾値」のグラフ
2013-01-18 15:30:394 でも、UNSCEARやICRPやIAEAが、いまさら年100ミリで急カーブするようなグラフを書いてくれるとは思えない。ならば、グラフがなくても何とかなるように、文章で既成事実を作ってしまえば良い。
2013-01-18 15:36:565 既成事実としては、世界的に有名な「Forbes」という雑誌に、調べないと原発推進側だとわからないような人間が記事を書き、日本国内で有名な「日本経済新聞」がそれを翻訳したものを記事としてネット上に置けば良い。
2013-01-18 15:39:046 そうすれば後は、「安全だ」と思いたい有名人がだれか、気づいてくれるだろう。その有名人がツイートしたものを、「安全かどうかは計測すべきだ」と立場が明確でなかった日本の最高学府東京大学の教授がリツイートする。これで、何重にも権威付けされた「既成事実」の一丁挙がりだ。
2013-01-18 15:41:467 留意すべきだと私が思うのは、この権威付けられた文章の細かい内容ではない。「東京電力福島第1原発事故では健康被害は出ない」という趣旨の文と「安全だから住民は安心して帰れ」という趣旨の文と、「さあ、原発再稼動の準備だ」という趣旨の文がセットになっていることだ。
2013-01-18 15:44:188 国連機関。フランスの有名な雑誌の署名記事。それを知らせる日本経済新聞社。テレビでおなじみのタレント。そして東大の理学部の教授。これを全部「信用できない」と言ったら、普通は変わり者か、ひねくれ者か、過激派か、独特の思想の持ち主か、どれかの扱いを受けるだろう。
2013-01-18 15:46:489 だけど、日本の過去の公害に関しても、同じようなことは過去にあった。一見科学的に見える結論の文章と、それを支持する有名人と学識経験者、さらには政治家。「嫌なことを忘れて前向きに生きろ」と言われてるうちに、嫌だけど大事な経験だったことも忘れさせられる。
2013-01-18 15:50:2010 忘れない。「権威」は間違う事を。場合によっては、権威は権威だからこそウソをつくことを。「燃料物質の外部漏出はない」と言った権威の言葉はウソだった。「メルトダウンしてない」と言った科学者の言葉もウソだった。2011年3月12日にウソをついた科学者の言葉は、信じる価値がない。
2013-01-18 15:53:1611 「いつまで過去のことにこだわっているんだ?」などという人の言葉も信じる価値がない。重要だった過去のことを、忘れさせようとする言葉だ。私たちが失ったものの大きさを、忘れさせようとする言葉だ。
2013-01-18 15:55:27