ならまち、幻の「南極」秘話

ならまち、旧木辻遊郭付近にあった食堂「南極」の小さな歴史。
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寮美千子 @ryomichico

京終の美容室「きゃん」で髪を切った。その後、お隣の朝日湯温泉へ。先日、メガネを紛失した銭湯。まだ発見されない。もうあきらめたほうがいいな。湯舟で「いい湯ですね」と話しかけてきたおばあさん。なんと90歳だという。70代にしか見えない。このおばあさんから、思いがけない話を聞いた

2013-01-18 22:03:05
寮美千子 @ryomichico

おばあさんは、西木辻の遊郭のそばで、小さな甘味店をしていたという。遊女やお客さんが、真夜中に食べに来たりしたそうだ。遊郭が廃止になって、それでもまだ「アルサロ」や「お座敷」などがあり、しばらくは甘味店を。「何か食べるもの」との要望があり、丼物など出し始めたそうだ

2013-01-18 22:03:18
寮美千子 @ryomichico

それから、店は食堂に鞍替え。しかし、元遊郭もだんだん寂れてお客が少なくなったので、こんどはお弁当を中心に仕出しをするようになったという。「新大宮の南都銀行なんかに、ぎょうさん運んだやで」とおばあさん

2013-01-18 22:03:43
寮美千子 @ryomichico

店の名は「南極」。ああ!あのお店!いつか入ろう思っていたのに、引っ越してくると同時くらいに閉店にあってしまったあの店だ。そこのおばあさんだったのだ!「なんで南極なんですか」と訊ねると「奈良市の南の端っこにあるから」と。そうだったのか!

2013-01-18 22:03:53
寮美千子 @ryomichico

「南極」は入口は小さかったけれど、中に入ると5部屋もあるような大きなお店だったという。家賃は3万円だったそうだ。おばあさんはいま、近所のマンションに息子さんと二人で住んでおられるとのこと。こんど、ぜひお話をお伺いしに行こう! お風呂屋さんって、いいね!こんな人に会える

2013-01-18 22:04:02