『経済ジェノサイド: フリードマンと世界経済の半世紀 』

『経済ジェノサイド: フリードマンと世界経済の半世紀 』(平凡社新書) 中山 智香子・著 http://www.amazon.co.jp/dp/4582856667/ref=cm_sw_r_tw_dp_Z6Uarb00H7HVE からの斉藤賢爾さんによる引用ツイートを中心にまとめました。 ※更新ありそうです。
ショック・ドクトリン フリードマン 経済 新自由主義
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Kenji Saito @ks91020
経済学についての本ですが、私たちにとって必要な知識が書かれていると思いましたのでご紹介します。 -----あとがきから-----... http://t.co/ugGUYQlV
Kenji Saito @ks91020
『この五〇年余り…「経済」はしばしば大義名分であった。そのことによって「経済」は、人間にとって何かかけがえのないものを切り捨てる口実となってしまっている』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.13
Kenji Saito @ks91020
アントロポス(anthropos)=「人間の経済」の人間(諸動物の中の人間)。フマニタス(humanitas)=近代の人間。『フマニタスという知の主体がアントロポスという対象を支配するという構図である…支配や統治、権力の問題という軸…』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.22
Kenji Saito @ks91020
『…仕事を辞めなければ絶対にアントロポスになれないという意味ではない。フランクの場合…発展・開発を援助…すると…信じて…きた仕事が、まさにフマニタス的な「支配者からの視点」であったと…気づいて…みずからを…変革する必要に駆られた…』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.35
Kenji Saito @ks91020
『いわゆる発展途上とされる国や地域は…先進国がそこに入り込み、自国本位の都合で政治・経済上の政策的意思決定を行ってしまうため…途上国・地域の当事者は自分たちにとって不都合な低開発状態に「発展」させられ、そこから抜け出すことができない…』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.36
Kenji Saito @ks91020
『…世界中に農産物を輸出するといえば聞こえはいいかもしれない…質のいい生産物が生産者の手元に残らず、輸出生産物を優先…ほかのものの生産が圧迫…グローバリゼーションに当たるその事態は…産出国チリの人びとに豊かさをもたらすことはなかった』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.38
Kenji Saito @ks91020
『ジェノサイド…大量虐殺とは、銃剣や爆撃で身体を傷つけ…生命を奪ったりすることだけ…ではない。人びとの暮らしの糧を奪い、あるいは過酷な労働を強いて生活を破壊し、健康な心身を失わせること…も、間接的とはいえやはり「虐殺」の一種といえる』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.40
Kenji Saito @ks91020
『…新自由主義のもとでは一般に、ある種の監視社会が形成されていく傾向がある…新自由主義のめざす「自由(市場)」の原則に忠実な適用が、自然に行われるのはおよそ不可能だからである…国家は廃止…されるどころか強大になる…』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.51
Kenji Saito @ks91020
『新自由主義…は…国外との貿易の自由を原則とするため…国民の手中にあったものをあえて外国資本に売り渡すことが、むしろ国家の役割となる。したがって、外国資本の参入を阻むもの…は、たとえ自国民であっても国家の手で除去されなければならない』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.51
Kenji Saito @ks91020
『…チリの人びとは国際的銀行家や先進国の多国籍企業に支払いをするために飢えに苦しんでおり…フリードマンはその政策のイデオローグだということですね。…一言でいえばそうです』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.57
Kenji Saito @ks91020
『通常、経済学の教科書では、「経済学をはじめ社会科学…では、対象が社会や人間であるため、実験を行うことができません」と記述…実験が失敗して…だめでした…とするには…ダメージが大きすぎる…しかし、チリで行われたのはまさにそういうこと…』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.67
Kenji Saito @ks91020
『…表向きは「かけがえのない自由」、実質は「狭量な私利」への擁護というスタンスこそフリードマン主義、新自由主義の基本的信条であり、また多くの人をとらえるものであった』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.79
Kenji Saito @ks91020
『…フリードマン…の徴兵制反対論…「個人の自由」や「自己責任」の名のもとで、実際には貧しい若者が志願兵になっていく。これがフリードマン主義のやり方であり、ヴェトナム反戦運動の抑え込みの論理の実態であった』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.91
Kenji Saito @ks91020
『おそらく当時の実業界は、社会的にかなり追い込まれていた…他方で彼らには…対抗して手を打つだけの潤沢な資金があった…みずからに有利な展開に向けた「投資」に用いるのは当然…特定の経済学に投資することは、ビジネスとして理に適っていた…』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.99
Kenji Saito @ks91020
個人の自由を擁護すると見せかけ企業の中心部を擁護。『…ガルブレイスは、企業は利潤の極大化につとめるものだ…と…述べることが、実質的には中心部にいる人びとだけを擁護する…戦略として有効…に機能してしまうとして、フリードマンを批判した…』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.111
Kenji Saito @ks91020
『ガルブレイスは…主張する。誰も単独で意思決定をできない構造…にもかかわらず先進技術がその実権を単独で握っている。経済活動はすべて、その先進技術が求める方向に従って組織され決定されるので、市場という調整力が入り込む余地はまったくない』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.112
Kenji Saito @ks91020
『…テクノストラクチュア[企業]は…みずからの利益のため…まるで「政府の一省庁のように」国家に依存する…国家は「成長」を標榜するかぎり、テクノストラクチュアとその構成員、すなわち「社会」をみずからの側につけることができた…』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.117
Kenji Saito @ks91020
『…学術的な議論や教科書では…高度な国策…が求めるかぎりは軍事支出への肯定的態度を甘受…ガルブレイスは…人間の安全、まして人類の生存すらかかっている…と反撃…人の生存、命こそ真理であり、それをリスクに晒してはならないということである』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.119
Kenji Saito @ks91020
『…多くの経済学者たちは、一方で…政治への関与から遠ざかり、他方で…先端技術者であるかのようにふるまい、さらに「知識人」としてテクノストラクチュアの知的堕落を嘆くのである。つまり経済学者には二重、三重の欺瞞がある』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.123
Kenji Saito @ks91020
『…そもそもアントロポス的な知のあり方は、フリードマンの経済思想のように「主義[イズム]」、教義として単純化されることになじまない』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.140
Kenji Saito @ks91020
『…フマニタスはどこかでジェノサイドが起きている場合には、それを阻止する手段として、戦争すらも辞さない。「正しい戦争」である…独裁をやめさせ、自由化・民主化をはかるという…大義を掲げて…しかしその暴力性は…人びとが知るところとなった』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.142
Kenji Saito @ks91020
『若者たちがほんとうに反戦を訴えるのであれば、志願兵で戦うこともやめさせなければならないはず…ところが…志願兵は…自己責任であるというロジックにのせられ…自分が志願兵にならなければ…自分は権力に巻き込まれなかった…と…満足して…』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.143
Kenji Saito @ks91020
『「個人的に反対」であれば十分に人間的で…他方でそれでも国家がみすみす戦争を拡大させ、なんなら間接的に自分がその一翼を担っていたとしてもとくに問題はなかったということになるのだろうか…このような「反戦」…は…統治の…力に屈している』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.144
Kenji Saito @ks91020
『フリードマンは、教育バウチャー制度を導入すれば、親や子どもは気に入らない学校から「離脱」できると主張した…そこには、その学校にとどまって「発言」し、問題を改善していくこともできるという視点が欠落している、とハーシュマンは指摘した』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.147
Kenji Saito @ks91020
『ノーベル賞は圧倒的にフマニタス志向…まさにフマニタスが危機に陥っていた時期に経済学賞が創設されたことは…実業家による経済学への「投資」という点にぴったりと符合する』 #中山智香子 「経済ジェノサイド」p.149
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