就業構造基本調査のデータから海老原(2011)の記述を検証する
1:以下の件につき、関係者の方々よりアドバイスいただければ幸いです。就業構造基本調査2007年(平成19年)による大卒男性の正社員比率の算出方法について、です。質問は2つあります。(以下、20まで連投)
2013-01-29 14:19:40(1)課題
(誤):(2)で → (正):(3)で
2:こちらのまとめhttp://t.co/4dAOQ9vuの(2)で私は、2007年就業構造基本調査という一時点での調査結果が、あたかも同一年齢集団の加齢による変化を表しているかのように読み取るのはおかしい、と書きました。
2013-01-29 14:19:533:それに対して、そういう批判に対するあらかじめの反論とも言える内容が海老原嗣生『就職、絶望期』のp.157-158に書かれていることを見つけました。
2013-01-29 14:20:054:【こう書くと「いや、今の30代は恵まれているので、現在20代の人が10年後、95%まで正規率をあげられる保障はない」と反論が出るかもしれない。ただ、それなら言おう。今の30代の人こそ、「ロスジェネ」と呼ばれ、最悪就職期を過ごした人たちだ。】
2013-01-29 14:20:125:【1997年・2002年の就業構造基本統計調査で見ても、当時の20代前半の正規率は今と大差ない(02年度調査では今より悪い)。にもかかわらず、加齢によりここまで延びている。】
2013-01-29 14:20:256:【今の20代大卒男性も30代中盤になる頃には、曲折を経て、95%近い正社員比率となっているだろう。】(海老原(2011)p.157-158】
2013-01-29 14:20:347:仮に1997年、2002年、2007年の就業構造基本調査の大卒男性の正社員比率の年齢カーブがすべて一致するのであれば、2007年の結果だけを見て、それが年齢による正社員比率の変化の未来予測を近似的に表していると見てもさほど問題はないということになります。
2013-01-29 14:20:43(2)紆余曲折(スルーしてOK)
10:このうち、「統計表一覧」→「結果表(全国編)」→「全国編:人口・就業に関する統計表」→「第10表:年齢,教育,男女,従業上の地位,雇用形態,起業の有無別有業者数」から、求める値が算出できるのではないかと考えました。
2013-01-29 14:21:1011:こちらの第10表「年齢,教育,男女,従業上の地位,雇用形態,起業の有無別有業者数」です。http://t.co/Due8mAWN
2013-01-29 14:21:2212:第10表から男性の各年齢層の卒業者「大学」の者の数値を抜き出して計算した結果は表の通りです。 http://t.co/QkSKd9DY
2013-01-29 14:22:1213:正社員比率の分母を何にするかが問題ですが、分母を「役員を除く雇用者」とすると(正社員比率B)、25~29歳、30~34歳、35~39歳の3つの年齢層の正社員比率は海老原(2011)の記述とほぼ一致します。しかし、20~24歳の正社員比率が一致しません。
2013-01-29 14:22:5314:内閣府の資料でも、次のツイートに示すように、大卒男性20~24歳の正社員比率は8割を超えているため、海老原(2011)の算出方法がおかしいのではなく、私の算出方法がどこかでおかしいのだと思います。
2013-01-29 14:23:1216:そこで質問1です。私の計算方法はどこがおかしいのでしょう?そもそも、参照すべき表が間違っているのでしょうか?何らか、見落としている点があるのでしょうか?どういう計算をすれば大卒男性の正社員比率は8割強(海老原(2011)によれば83.1%)になるでしょう?
2013-01-29 14:29:2717:さらに質問2です。先ほど作成した表をみていただければお分かりだと思いますが、正社員比率の分母を雇用者とするか(正社員比率A)、役員を除く雇用者とするか(正社員比率B)で、30歳代以降の正社員比率は大きく値が異なってきます。
2013-01-29 14:29:3618:役員を除く雇用者を分母とする計算は日常的に見られますが、「当初正社員ではなかった若者は正社員になっていくのだろうか?」という問題設定で数値を見る際には、分母の雇用者数から役員を除いてしまうと、加齢による正社員比率の変化が過大に評価されると考えます。
2013-01-29 14:29:4419:「当初正社員ではなかった若者は正社員になっていくのだろうか?」という問題設定で分析する場合には、30代になって役員になっていく者も含めて、分母は雇用者全体とすべき(正社員比率A)と考えますが、いかがでしょう?これが質問2です。
2013-01-29 14:29:5220:この問題がクリアされてから、就業構造基本調査のデータの経年比較をしたいと考えています。よし、一緒に検証してみてやろう、という方、コメントお待ちしています(このあとtogetterにまとめますので、そちらへお願いします)
2013-01-29 14:30:06(3)「就職四季報プラスワン」さんからの助け舟(スルーしてOK)
表中20-24歳(4)正社員が336,400になっていますが、エクセルでダウンロードした表では366,400みたいです。 @mu0283: 12:第10表から男性の各年齢層の卒業者「大学」の者の数値を抜き出して計算した結果は表の通りです。 http://t.co/h0n8FoKA
2013-01-29 16:15:40