【エアミス研名物】お玉さんの生島治郎マラソン
『片翼だけの天使』 ヒロインの働くトルコ風呂と作者が小説執筆を行うホテル、の二ヶ所ぐらいしか舞台もなく、実質的な登場人物は三人ぽっきり。 これで小説に起伏が作れるくらい人物造詣が上手い! 会話が上手い! 事実と体験を脚色する。自伝のときも思ったが、こういうのベラボウに上手いんよ
2013-01-28 00:41:40『片翼だけの天使』 だけど、片翼シリーズ、この後どんどん悲惨になっていくんだよなぁ……\(´Д` ) きれいな思い出の小説化という側面もあるんだよね、コレ。 生島マラソンではシリーズ追っかけないけど、続編もいずれは読もう。何本か抜けてて、読んでないものもあるからね
2013-01-28 00:47:16また一冊、生島治郎を消化したのだが、シリーズの次の作品『世紀末の殺人』が趣向や傾向面で関連しそうなので……、明日にまわそう( ´ ▽ ` )ノ
2013-01-29 01:47:02生島マラソン、終わりが見えてきた! ふぅ、終了後、読みたい本もいっぱいあるし…… アレも再読したいね。未読のアレも潰したい。ぷひひ
2013-01-29 02:59:13さて、生島治郎マラソン・志田司郎編その8『人生最後の殺人事件』読了。 1991年刊行。 生島治郎初の文庫書き下ろし作品でもあり、著者にしては珍しい本格ミステリΣ(゚д゚lll) でもある。 解説・郷原宏と併せて不安要素がいっぱいだ……。
2013-01-30 01:17:05『人生最後の殺人事件』 不安要素的中! 1967年『追いつめる』で誕生した時35歳だった志田司郎。91年の段階での年齢が、45歳Σ(゚д゚lll) えっ、サザエさん時空。 それともドカベン・プロ野球編方式?
2013-01-30 01:23:13『人生最後の殺人事件』 あれれ、『友よ、背を向けるな』のときも40半ばだよなぁ……。70年代風俗が結構書かれていたよ……。 『殺人者は夜明けに来る』も40代。 えっ、志田司郎って永遠の45歳。 超人ロックかよ?
2013-01-30 01:27:50『人生最後の殺人事件』 ストーリーは二部構成。クリスティの『ナイルに死す』のような感じで、前半は登場人物たちの背景や関係性を描いており、後半は殺人事件が発生して志田司郎が解き明かす、といったそんな内容。
2013-01-30 01:30:10『人生最後の殺人事件』 第一部にあたるパートが、なかなかに読ませる。 とある推理作家から、彼の愛人の素行調査依頼を受ける志田司郎。愛人を尾行していると、何とその女性が麻薬を購入している光景を目にしてしまう。
2013-01-30 01:34:30『人生最後の殺人事件』 おいおい、コカインの密売かよ……\(´Д` ) とやれやれなツッコミをいれつつ読んでいたのよ。 でも、そこからの展開、作家と愛人との関係性とコカインに隠された意図が明らかになると、これがなかなかキレイな構成で、うん、これは予断申し訳ないと思ってしまったよ
2013-01-30 01:39:35『人生最後の殺人事件』 そして、このコカインが後半の殺人事件の小道具として使用されるのだよ……。おーっΣ(゚д゚lll) 生島治郎、本格ミステリ、わかってるじゃん!
2013-01-30 01:41:11『人生最後の殺人事件』 1991年の段階で、氷入りの毒薬トリックって……、時代を何週も周回遅れしているんじゃないのかしら? ミスディレクションが天井から垂れ落ちる毒薬装置って……
2013-01-30 01:48:57『人生最後の殺人事件』 あぁ、殺人事件の動機が「見栄のため」とか、タイトルに込められた意味合いとか、部分部分はそんなに悪くないし、第一部はかなり秀逸な出来なのに……、もうショボいトリックとあまりに不自然な証拠やデータの提示に、あゝ……、うげぇ\(´Д` )
2013-01-30 01:52:08『人生最後の殺人事件』 しかも、このトリックで犯人、何故、ドヤれるの⁇⁇ コカインをワインに入れるように仕向ける、って、ど、どんな状況なの(´Д` )⁇⁇
2013-01-30 01:53:43『人生最後の殺人事件』 いちおう……、隠し部屋とか出て来る館ものなんだよ……\(´Д` ) あと、志田司郎ってかなりモテモテなんだけど、この作品のモテ度は不自然すぎる……。ハードボイルド作家なんだから、もっと男女の機微とか書こうよね。
2013-01-30 01:57:54さて、その9の『世紀末の殺人』もあと10ページくらいで終わりなのですよ。 だけど、これは明日かな? うふふ、やっぱりビミョーなの\(´Д` )
2013-01-30 02:00:47生島治郎『世紀末の殺人』を読了。明日の仕事中に感想を考えよう。 あと二冊で生島マラソンお終いだ〜( ´ ▽ ` )ノ
2013-01-30 02:20:33さて生島治郎マラソン・志田司郎編その9『世紀末の殺人』読了。 1992年発刊。 初刊行がスコラ社。へぇー、スコラって文芸も出版してたのね。で、文庫が日文文庫。おーっ、日本文芸社。漫画ゴラク以外の文庫事業なんてのもやっていたのね〜。
2013-01-30 23:23:26『世紀末の殺人』 これも一応、本格ミステリっぽい内容。おおーっ、密室殺人Σ(゚д゚lll) 二枚しか存在していないカードキーで入手不可能な状況。そんな鍵のかかった部屋に忍び入る……、殺し屋。
2013-01-30 23:27:06『世紀末の殺人』 あゝ、このカードキーの扱いはヒドイわΣ(゚д゚lll) 志田司郎とその恋人、二人以外の事件関係者全てが、……共犯者だなんて……
2013-01-30 23:29:40『世紀末の殺人』 本格ミステリでよくみられる、「真犯人が自分に嫌疑がかからないように、偽の事件を起こして犯人に襲われるフリ」 と読者に思わせておいて、実は別件で本当に命を狙われている状態の真犯人、という趣向はちょっと新しいかもしれない……。
2013-01-30 23:35:01『世紀末の殺人』 動機が意味不明。 えーっ、どうしてソイツを殺したら利害が生まれるの? どうして殺し屋も殺しちゃうよ? だったらソムリエもその愛人も殺さなきゃならんよね?
2013-01-30 23:37:51『世紀末の殺人』 ミステリとしての読みどころは、やっぱりというか、何というか、ほとんどありません。 ただ、題材となっているバブル下での人々の饗宴の様子は異常に生々しく書かれているのが、やたら楽しい。
2013-01-30 23:40:11