mikageさんところのテキストオンセ手法

mikage(@bluevon)さんが、ご本人の環境をもとにテキストオンセで快適に遊べるノウハウを語ってくれました。 テキストオンセ、GM視点ということですが、オフセでも使える部分も数多く(まとめ側視点)。 なお、文中に公式シナリオのネタバレになりそうな部分をわずかに含んでおりますのでお気をつけください。
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劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

そういった「自由度の阻害」を感じる方のための対処として、最初に提示した情報項目、その中に「・その他」という項目を入れておく、という手法があります。「その他」とは、その名の通り、「PLの機転によって、提示された物以外の情報を調べたい、行動を起こしたい時にGMに宣言するもの」です

2013-02-12 21:21:01
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

ある程度のGMの慣れが必要になりますが、PLの宣言が適当であると判断した場合、GMは判定をさせ、他の項目で開示するはずだった情報を公開、その事を「では、君の行動によって本来○○で公開される予定だった情報が公開されたよ」などと言うといいでしょう。

2013-02-12 21:22:19
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

3:戦闘 戦闘はセッションの華です。世の中には「戦闘がないセッションがあってもいい」という人もいますが、それは通常のセッションに戦闘が「必ずといっていいほど」存在するからこそできる主張だと、個人的には思います。毎日肉まん食ってるから、たまにはあんまんでも喰うか、みたいな

2013-02-12 21:24:05
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

ああ、事前に言い忘れましたが、今言っているのは「シーン型」のシステムのノウハウであり、「ダンジョンハック型」のノウハウはまた別にあります。それはまた機会があれば

2013-02-12 21:25:06
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

さて、時間の都合上、かなりきつきつになる……と言う方もいますが、僕はシーン制シナリオの場合、戦闘はミドルに一回、クライマックスで一回、計二回行うようにしています。ミドルでの戦闘、クライマックスでの戦闘は、当然ですがそれぞれ果たす役割が違います。

2013-02-12 21:26:12
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

ミドルで戦闘を行う理由は様々ですが、その大きな要因の一つとして、「PC同士が合流し易い」という点が挙げられます。どんな理由があるにせよ、実際に戦闘となればPCとしては舐めてかかるわけにはいきません。なんだかんだと理由をつけて戦闘に参加してくるPCは、やはり多いです。

2013-02-12 21:27:18
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

「とりあえずミドルの2、3シーン目くらいで戦闘起こしておきゃ合流するだろ」くらい適当な目測で戦闘を起こしても、はっきり言えば問題ありません。シーン制において、PC同士の合流シーンを考えるのはなかなか難儀なものなので、「戦闘にみんな立ち会っちゃえばいいじゃん!」というわけです。

2013-02-12 21:28:35
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

その他にも、ミドルで戦闘を起こす理由はあります。それは、「PCの見せ場を作る」為です。

2013-02-12 21:29:22
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

こう言われると、不思議に思われるかもしれません。「PCの見せ場はクライマックスじゃないの?」と。それは勿論そうです。PCは、クライマックスで見せ場を獲得し、最高潮に盛り上がります。PC1は、です。

2013-02-12 21:30:17
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

逆に、PC3、4といった、ハンドアウトで言えば下手のPCは、クライマックスでメインを張るわけにはいきません。何せ、そのシナリオの主役であるPC1がカッコヨク活躍しなければいけないのです。大してボスに縁も無いPC4が無双して、銃を撃ったらボスが死んだ、という事態は、できれば避けたい

2013-02-12 21:31:30
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

しかし、PLの心情として、PCの見せ場も創りたい。そこで、ミドルの戦闘です。ミドルの戦闘で登場する敵は、基本的に攻撃が当たれば一撃で死ぬような雑魚です。彼ら相手に、PC3や4を無双させましょう。雑魚共にPC3や4を持ち上げる台詞を精一杯吐かせ、いい気持ちになってもらいましょう。

2013-02-12 21:33:55
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

このミドルの戦闘は、長引いていけません。ミドルの戦闘で現われた敵が、お互いにお互いをかばいまくり、PCがものすごく疲弊した……などということになっては、元も子もありません。ミドルの戦闘は、「こんな雑魚出していいのか?」というくらいの雑魚を、しかし大量に出すのが理想です。

2013-02-12 21:35:11
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

そういった雑魚を、範囲攻撃で一網打尽にする……そこでPC3(or4)のキメ台詞! これです。ここが重要なわけです。

2013-02-12 21:35:49
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

さて、それに対してクライマックスでの戦闘は、というと、これは逆に、ボスが雑魚では興ざめです。思いっきり強くし、因縁のある相手(PC1や2といった「セッションの主役」)に思わせぶりな会話をしまくり、最終的にはお涙頂戴的な感じで倒されましょう。

2013-02-12 21:37:12
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

ミドルとは逆に、クライマックス戦闘で登場する敵の数は、余り多くない方が好ましいです。何故かというと、クライマックスは物語が最高潮に盛り上がるシーンなわけですが、そこが変に間延びすると、セッション全体が興ざめしてしまうからです。

2013-02-12 21:38:30
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

ボスが一人……では少なすぎるかも知れませんが、強めのお供が一人か二人、くらいが理想だと個人的には思います。クライマックス戦闘で重要なのは、戦闘プランではなく、「クライマックスがそのシナリオにおける最後の障害、セッションの決算だ」という事実です。

2013-02-12 21:40:48
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

障害に適度な高さは必要ですが、必要以上の高さはいりません。

2013-02-12 21:40:51
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

時折、戦闘の厳しさを自慢するようなGMがいますが、それは果たして、PLが本当に苦しい戦闘に満足しているのか? ただの自己満足ではないのか? ということを考えなければいけません。無論、TRPGの戦闘に歯ごたえを求めるPLも多いですので、これは一概には言えませんが。

2013-02-12 21:42:20
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

4:その他、全体の考えとして 何度も言いますが、GMの仕事は「プレイヤーに快適なセッションを行ってもらう事」、ひいては「セッション全体に対する(プレイヤーの)満足度を上げる事」です。

2013-02-12 21:46:24
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

これは、GMが「自分がPLだった場合、セッションでストレスに感じる事」を想定し、それを排除していく事によって実現できる、とボクは考えます。

2013-02-12 21:48:02
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

この結果として、先に話題になった「レスポンス時間の短縮」などの「時間短縮テクニック」などを用いることがありますが、それは僕の場合、あくまで「プレイヤーの満足度を高める」ために必要な手段だから用いるわけであり、「楽しさとトレードされる時間短縮」は本末転倒である、と感じるわけです

2013-02-12 21:49:30
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

「セッションに不必要な時間を省きに省き、それでも残ったプレイ時間」は、「セッションを楽しむ上で絶対に必要な時間」だとボクは考えます。いくら無駄を排したとしても、セッションの時間は長くなってしまうかもしれない。しかし、それはセッションを実りあるものにするためには、仕方ない物なのです

2013-02-12 21:52:11
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

逆に、この「必要な時間」にまで手をつけてしまっては、セッション自体を行う意味が無い……「ボクは」そう考えます。GMに出来る事は、「PLが最大限にセッションを頼むことが出来るよう、最大限の準備を行う事」。例えば、キャラクターの絵であるとか、マップであるとか、小ネタの画像であるとか

2013-02-12 21:54:36
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

そういったものを、待ち時間なくすっと出せるよう事前に全て揃えておく事、それがGMが果たすべき義務であり仕事です。だから、僕がGMの時には、自分のシーンの長さを気にかけるPLにはいつもこう言います。「気にしないでやってくれ」、と

2013-02-12 21:56:43
劇場版脱税の刃vs増税メガネ @bluevomb

ともあれ、これは「僕の」やり方ですし、他の卓には他の卓の千差万別のやり方があるでしょう。楽しさはそこそこに時間は短く、それで大満足! という卓だって、勿論世の中には山ほどあるのです。

2013-02-12 21:58:08