- Kontan_Bigcat
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勘違いしている人が多いようなので、東電のやろうとしている、第1原発港湾の魚類対策について簡単に解説しておく。
2013-03-01 17:54:07まず、第1原発港湾の防波堤の構造が、こちら(pdf) http://t.co/eZoPQbvHgI で公開されているのだが、1Fの防波堤はブロックを積んだ「透過堤」で、汚染水はもちろん、魚のすり抜けが可能な構造である。
2013-03-01 17:54:26 佐伯正治「福島原子力発電所土木工事の概要(2)」(「土木技術」22巻10号)
著者は、東電福島原子力建設所土木課長(当時)
こちらが防波堤の断面図。中心に積んでいる「捨石」は1個100kg以上あるもので、小魚は常時すり抜けが可能だし、潮位の高いときは、大きな魚でもその上の「巴型ブロック」の間をすり抜け可能だ。 http://t.co/KR65JDStpN
2013-03-01 17:55:01こちらが巴型ブロック。1個 7.5tと 9tのものがあり、主に 9tのものが使われている。 http://t.co/eosgkdGICh
2013-03-01 17:55:39こちらが東電の「第1原発港湾の魚類対策」(出典 http://t.co/aI4fv5ixj1 ) これによれば、防波堤の内側に網①を張って、魚の移動防止をする計画になっている。 http://t.co/6o8HqdOqvb
2013-03-01 17:56:17つまり断面で書くと、こういうことなのだが、これでは防波堤のブロック根の魚は外洋側に移動するだけだろう。 http://t.co/VLcxrC7qjx
2013-03-01 17:56:59東電もこのことはもちろんわかっているから、現在は網を張らずに、まずかご漁での魚の捕獲を進めているわけだ。
2013-03-01 17:57:16注) 刺し網漁も予定されている。
しかし私見だが、防波堤の「外洋側のテトラに根付いた魚」も、当然、港湾内と同程度の汚染があるのではないだろうか。 原発周辺の根魚をもっと徹底的に採取しないと、高濃度の魚が見つかる可能性はまだまだあるだろうと思う。
2013-03-01 17:57:48 ちなみに、防波堤の下部を魚が通れるということは、別に東電が隠していたわけではなく、
12月頃の記者会見でも、そういう内容の説明をしていたと記憶している。
(こうした記事 http://www.asahi.com/special/10005/intro/TKY201212030655.html
が出た頃に、なぜ防波堤の内側に網を張る必要があるのか、という説明をしていた。)
(資料)20km圏内の魚介類
2/28東電公表 http://t.co/0tGFM8QZ22 RT @EXSKF 時事ドットコム:アイナメから51万ベクレル=福島第1の港で、放射性セシウム-東電 http://t.co/swaAhztOJK … これまでで最高。
2013-02-28 17:20:52(2/28更新)「東電による20km圏の水産物調査まとめ(xls)」 http://t.co/VAK37lFLYz (Ag-110m、Sr-90も更新あり)
2013-02-28 20:08:15「20km圏のアイナメのグラフ」 http://t.co/8n0adDo7NR 25,800Bq/kgでさわいでいた頃がなつかしい…。
2013-02-28 20:09:40「20km圏のメバル・カサゴ・ソイのグラフ」 http://t.co/cJmPxTmTTr こっちのほうが概してアイナメより高め。
2013-02-28 20:11:02港湾内の魚はなぜこんなに汚染が高い?
[メモ]水産物における放射性物質についてhttp://t.co/olrTrX5VE1 水銀や有機塩素化合物などと異なり、 食物連鎖を通じて魚体内で蓄積しつづけるわけではない。
2013-02-28 20:19:03いわき~広野沖の海底土のCs濃度は数百Bq/kgで、底魚の汚染は数百~最高数千Bq/kg。 1F港湾内の海底土のCs濃度は数万Bq/kgで、底魚の汚染は数万~最高数十万Bq/kg。似たようなもの?(参考)1F港湾内海底土→ http://t.co/vE5Bd1cqLx
2013-03-01 00:59:37ちなみに私は、現在も高い汚染の底魚が見つかるのは、「海水」よりも「底質」起源ではないかなぁと想像している。 https://t.co/nCUQaywOfd
2013-03-01 20:18:24