ジョアン・マグレッタ『エッセンシャル版 マイケル・ポーターの競争戦略』

備忘の読書禄。経営学の大家・ポーターが唱える企業の競争のあり方について、マグレッタ氏がその要旨を書きつづっている良書です。シェア争いよりも差別化を重視した企業戦略が有効かがわかります。
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いなげ @inageojisan

たいへん面白かった。企業競争のあり方を把握するうえで参考になる。ポーターは言葉の使い方が独特で、著書の内容を理解するのに手間取るけど、このエッセンシャル版では、彼の考えを噛み砕いてわかりやすく表現している。

2013-03-11 20:59:16
いなげ @inageojisan

更に活動の一貫性は、他のメリットも生み出す。IKEAの例では、サービスの絞りこみで一層の低コストも実現しているし、他社からの模倣の余地を狭めてもいる。

2013-03-11 20:47:04
いなげ @inageojisan

ただし、差別化ではトレードオフが伴う。たとえばIKEAでは、客が自ら商品を組み立てられる仕様で販売することで、手厚いサービス(と完成品を望む顧客)を犠牲にして、客の多様なニーズに応える販売方法をとっている。何をやらないかを明確にし、貫徹することが、特定のニーズをつかむミソ

2013-03-11 20:40:25
いなげ @inageojisan

あるレンタカー会社の例:車のない地元住民を標的とし、用途別料金という価値提案を行う。これに合わせ、営業では事業所を置かずネットで手続きを行い、あちこちにある専用駐車スポットから配車するという活動の差別化を実施している。

2013-03-11 18:52:28
いなげ @inageojisan

ポーターは分析結果を踏まえ戦略を練るにあたり、2つの留意点を挙げる。1つ目は価値提案。「どの顧客を選び、どのニーズを汲み取り、どう価格をつけるのか?」 を具体化することである。2つ目は価値提案に合わせて企業のあらゆる活動を特化させること。

2013-03-11 18:35:25
いなげ @inageojisan

ポジションの分析では、各企業が行う無数の活動(研究や製造、販売など)のうち、業界の中でどの部分を主に利益の源泉ているのかを把握し、より掘り下げりたり新たな活動に着手したりと、他と異なる戦略を練るのに寄与する。

2013-03-11 18:18:58
いなげ @inageojisan

業界構造とは、収益を下げる5つの要因①新規参入者②サプライヤーの交渉力③買い手の力④代替品⑤既存企業間の価格競争である。分析を通して、業界の変化をいち早くつかみ、戦略の策定に繋げることができる。

2013-03-11 18:07:52
いなげ @inageojisan

他の企業との差別化を図るうえで、ポーターは業界構造と自社のポジションの分析の必要性を説く。

2013-03-11 17:58:09
いなげ @inageojisan

独自性を目指す競争では、他と異なる戦略をとることで、小さなシェアでも特定のニーズを確実につかみ、十分な利益を得ることになる。そのため、必ずしも他の企業の排斥を伴わない

2013-03-11 17:50:20
いなげ @inageojisan

No.1を目指す競争では、以下のデメリットがある。①市場に多様性がなくなり、消費者は画一的なものを購入することになる②最終的に価格競争に陥り、合併を通して事態を打開する動きを招きかねない

2013-03-11 17:44:29
いなげ @inageojisan

ポーターは競争戦略について、No.1を目指す競争ではなく、独自性を売りにするような、いわゆるニッチ戦略の有効性を唱えている。

2013-03-11 17:38:38
いなげ @inageojisan

ジョアン・マグレッタ『エッセンシャル版マイケル・ポーターの競争戦略』

2013-03-11 17:34:30