翻訳者、コミュニケーションを語る　～マイク兄さん編～

Mike Sekine @mikesekine

まず、コミュニケーションが成立しない原因として「受け手に幅がない」というのは考えられないと僕は思います。というか、片方だけを語っても全く意味がない。コミュニケーション行為は相手があってのことなので。

Mike Sekine @mikesekine

キャッチボールに例えるとしたら、投げ手は受け手が「きちんとキャッチ(解釈)してくれる」と信頼しなければボールを投げることはできません。受け手も投げてを信頼しなければいけない。コミュニケーションが不成立する背景には、この信頼の認識においてズレがあるからだと考えます。

Mike Sekine @mikesekine

例えば差別用語のniggerとかwhite trashだって、普通に仲間内で発せられて、それが日常化している現実がある。それは人々が同じ文脈を共有しているから成立する。

Mike Sekine @mikesekine

「投げっぱなしはダメ。受けてが受けられなかったら投げてがボールを取りにいって、投げ方を変えるなりしてもう一度投げるべき」という意見もあったが、僕はこれに賛同できない。なぜなら、これは受け手偏重の考え方だから。

Mike Sekine @mikesekine

投げ手が求めているのはコミュニケーションで、受け手のメンタルケアをしたいわけではない。投げ手としては数回投げてキャッチしてもらえなければ投げるのをやめるか、向こうから投げてくるのを待つしかない。

Mike Sekine @mikesekine

それに根本的なレベルで考えた場合、「コミュニケーションは本質的に可能か」という問題がある。つまり、人間は頑張れば必ず分かり合えるのか？という問題。コミュニケーションに携わる人間としてこんな事を言うのは不思議かもしれないが、僕は頑張っても分かり合えない人はいると考える。

Mike Sekine @mikesekine

だからといって積極的に敵を作るような発言・行為をしろというわけではない(まあ何をしてもそう受けとめられる場合はあるけど)。ただ言いたいのは、きちんとした考えをもった人が全ての人に好かれるなんてありえない話だし、むしろ敵を作ったり、離れていく人がいるのは当然の事。心配する事はない。

Mike Sekine @mikesekine

僕は僕なりのやり方で、これからも皆さんとコミュニケーションしていきたいと思うのです。僕に発言に違和感を覚えたら遠慮なく意見・批判をどうぞ。ただ感情論とかは低レベルで何の発展もない議論になるのでマジ勘弁。即リムーブ・ブロックもご自由に。

cooni @co_oni

@mikesekine 「受け手がボールを受け損ねたら投げた側がボールを取りに行って云々」と書いたのは私ですが、それは受け手のメンタルケアをせよという意味ではありません。関根さんが書かれていたように、受け手と投げ手の信頼関係の構築における1つのプロセスだと捉えています。（続く）

cooni @co_oni

@mikesekine 「数回投げてキャッチしてもらえなければ投げるのをやめるか向こうから投げてくるのを待つ」というのは全くその通りで、どうしても分かりあえない相手もいますが、自分の球がどうすれば相手に届くのかを一所懸命考えることもコミュニケーションの要点じゃないかと思うのです。

Mike Sekine @mikesekine

@co_oni それには同意するし、考え続けなければいけない。ただ本質として、分かり合えない人はいるし、コミュニケーションを一方的に拒否する人もいるわけで。そういうタイプの人間には投げ続けても意味がない。投げ方を考え続ける事自体が「メンタルケア化」してしまうので。

Mike Sekine @mikesekine

もちろん僕のコミュニケーション観が絶対的というわけではない。ただハーバーマスやデイビッドソンのコミュニケーション論を自分なりに研究・解釈し、辿り着いた結論です。

cooni @co_oni

@mikesekine なるほど。それは、「この人は何を言ってもダメだな」とどこで線を引くかという問題になってくるんですね。その辺り私は諦めが悪いのかもしれません。もちろん、誰でも分かり合えるとか綺麗事を言うつもりはありませんが。今日はお話してくださってありがとうございました。

Mike Sekine @mikesekine

@co_oni でもまあぶっちゃけ、小学生2人育ててたら、それこそ毎日コミュニケーションの授業ですよねw コミュニケーションはやはり理論ではなく実践ですから。

Mike Sekine @mikesekine

まあでもコミュニケーションとは不思議なもので、殺したいほど憎い相手でも、時間とか何かのきっかけで和解・復縁できたりするもの。線引きはするものの、対話のチャンネルはやはり開いておきたいものです。だから僕は誰かをリムることはあるけど、ブロックは絶対ない。