- Hika_Rarala
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0. はじめに
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この物語はフィクションです。
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女王ヒミコや、うちの猫(続編SQ)など、実在の人物・動物も(これから)登場しますが、「冒険物語」としてお読みください。
INDEX
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- はじめに
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- 本編 (※)
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- 登場したキャラクター紹介
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- 次回の第2話は‥
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- 今回(第1話)の註釈っぽいもの
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- 画像化のとりやめについて
※第1話-1~60 ← イマココ
1. 本編
「す、すぺーど‥クエスト??」 未咲(みさき)は、目が点です。 「ハート・クエストが終わったら、 次はスペードよ。きのう言ってたじゃない」 少女は、くすっと微笑んでから、言いました。 (なんか‥大人っぽい子‥) 『ハート・クエスト ~未咲たちの冒険』 第1話-1
2013-03-17 17:44:45でも、優しかったよと、未咲は後に 琴子(ことこ)に語っています。4歳のとき、 2人は、親友になりました。 ――自分がまるでゲームのように剣と盾を持ち、 ふわりと浮かび、空中にしっかりと立っている のが、不思議でなりませんでした。 全員が、そうでした。 HQ 第1話-2
2013-03-17 23:38:20さざ波のように揺れ‥それでいて 真っすぐに安定して立っている自分の全身。 未咲には、難しいことはわかりませんが、 心身のすべてが、それを感じていました。 そして、マントが垂直にめくれ揚がる強風が、 ふしぎに吹きすさんでおりました――。 HQ 第1話-3
2013-03-18 09:45:13「『さざ波のように』? 私には 炎のきらめきのように思えたけど‥」 そう語る少女と未咲が初めて出会うのは、 未咲の15歳の誕生日の3日前。 ――まだ先のことです。 HQ 第1話-4
2013-03-18 15:57:54「彼女は、あの少年の関係者ですか?」 「!?‥はい」 合わせた掌に乗るほど小さな人が 不思議そうに尋ねると、相手は一瞬 驚いてから返事をいたしました。 2人ならんで腰かけると、 髪の長さも身長も、同じずつでした。 「未咲ちゃん‥!」 HQ 第1話-5
2013-03-18 16:06:48「≪ひの間≫にいるのですね‥」 未咲は、ハッとしました。 (向こうに浮いてる2人‥) 「しかしな‥」 「あの子の心の中みたいだね‥」 後ろ姿ですが、聞き覚えのある声です! 未咲は、そーっと、顔を見ようとしました―。 HQ 第1話-6
2013-03-18 23:30:54まだ翼の無い、未咲の背中を さきほどの≪小さな人≫たちが見つめます。 「わたくしは、可能性を感じます!」 「可能性‥ですか」 ―― 3つの背中をそっと見守っていた ラファエルの表情が変わりました。 (あの黒いものは‥一体?) HQ 第1話-7
2013-06-20 15:09:10それは、渦に似た 禍々しい≪何か≫でした――! 3人の視線より斜め左下。森の木々の間。 少しだけ、木の間隔があいたところに その≪何か≫は蠢(うごめ)きます。 その存在に気づいた他の11人が、 瞳を閉じて、心に呪文を唱えました。 HQ 第1話-8
2013-06-20 15:56:46それは、古(いにしえ)より伝わる ≪撃退魔法≫の一つで、未咲がすっかり 忘れてしまった術のひとつでした。 そんなこととは知らず、 未咲は、まっすぐに立ったまま水平移動し とうとう、自分の両肩がぶつかりました。 頭上から、ふしぎな声がしました。 HQ 第1話-9
2013-06-20 16:43:36「時速15キロ!?」 「表示を見て。距離、500m。それを ちょうど2分間で移動したわけだから」 「ふつうの人の時速って‥」 「徒歩だと、4.2キロくらいだから‥」 「3.571倍!?」 鏡の雫を手にした天使は、驚きました。 HQ 第1話-10
2013-06-20 17:04:30今、未咲の身に起きたことだからです! そーっと顔を見ようとした瞬間に 未咲の水平移動が始まり、2分後に 肩がぶつかったのです。 2人が瞬時にふり返ったのは、 肩がぶつかった瞬間から2秒後! ―― 時空がゆがんでいます。 「あれれ?」 HQ 第1話-11
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