伊東乾先生@itokensteinの「絶対音を音楽で使う局面は一切ないという書き込みをみて思わず微笑。私たちは指揮台の上のみならず、ありとあらゆる所で随時絶対音を使っている。」

例えば東大寺二月堂の中で不思議な倍音が聞こえるとしましょう。ピッチは絶対音でおおよその周波数がわかるので音速と割り算して距離を暗算したりするよ by 伊東乾
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Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

絶対音を音楽で使う局面は一切ないという書き込みをみて思わず微笑。私たちは指揮台の上のみならず、ありとあらゆる所で随時絶対音を使っている。例えば東大寺二月堂の中で不思議な倍音が聞こえるとしましょう。ピッチは絶対音でおおよその周波数がわかるので音速と割り算して距離を暗算したりするよ

2013-03-18 23:50:39
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

音感なんてものは、あればあるなりに日常的に使い倒すし、なければないで、それはまたそれなりに工夫をし、何にせよ日常的に磨き続けてこそ、というもの。以前はソルフェージュのレッスンで生徒を凍りつかせたりしてしまいましたが、耳というのはいくら研ぎ澄ませても磨耗したりはしないもの^^

2013-03-18 23:52:05
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

絶対音があったほうがいいと思うのは、例えばオルガンのストップ選定でアクシデントがあったり、金管楽器(とくにホルン)の座り位置、背景の壁との距離などが問題になったりするようなときとか、外から見てるだけだと想像がつかないような局面で、主に響きのために計算するのに役立つ場合が多いですね

2013-03-18 23:54:52
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

アンサンブルでの耳の使い方の大半は移動ドでいいから純正調や微細なうなりにセンシティヴである音感、差音を聞いたりとか研ぎ澄まされた耳を持って損することは絶対にありません。逆に小手先、指先だけで音出してる奴はクラス分け試験とかですぐにわかるので、悪い癖をつけぬような指導が老婆心^^

2013-03-18 23:56:58
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

@Gkner 生前のJ.S.バッハはこうしたオルガン鑑定で知られていました。 どうぞバッハさんにもエンジニアって言ってあげてください^^

2013-03-18 23:58:38
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

生前のバッハがオルガン奏者とどもにオルガン鑑定人として重きをなしたのは周知の通り。音楽家の仕事を曲芸のように矮小化してみる傾向がある気がする。私は作曲家として音の構造を聴くし、指揮者あるいはアンサンブルリーダーとして奏者や歌手の空間配置も決定する。そこに必要な叡智の一つが音感。

2013-03-19 00:02:34
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

@hanagahirakutki 音痴かどうか、わからないですよ^^ 大体、世の中の 多くの人は「絶対音感音痴」という悲惨な病的症状のことなど ご存知なかったりするでしょう? 音痴と絶対音は対極にある と誤解されている。ちがうんですね、ぜんぜん。

2013-03-19 00:04:10
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

ちなみに絶対音感音痴というのは、自分の中にある固定された「ラ」なら「ラ」の音の記憶が強すぎ、全体の音程が下がったようなとき、それにあわせることが生理的にできず、結果一人だけ素っ頓狂な音程を引き続けるという職業上の疾病で、大変優秀なのに音楽家として食えず転業したりするシリアスな病

2013-03-19 00:06:35
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

音感とかソルフェージュという言葉が一面的に安っぽく捉えられることがありとても残念。芸大の入試とか1年生に教えるようなソルフェージュは音楽作りの本質の入り口以前の初歩のテクニカルな段階で、学生の粒が揃わず三善さんの時代の桐朋なら中学以前で卒業しているレベルしか現実には教えられません

2013-03-19 00:09:02
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

@nagoyoko よくさまざまな専門の職人について「動物的な勘」なんていったりしますが 実際にはきわめて考えつくされ、計算された鋭意であることが大半 であるわけです。 曲芸なら、けむにまいてればいいわけですが・・・

2013-03-19 00:10:27
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

@hanagahirakutki 仕事でクラシック系統の音楽やっていれば、すぐに直面する 現象です

2013-03-19 00:11:28