supercell「君の知らない物語」のタイトルの構造について考えてみた

アニメ化物語のEDであった同曲には、ryoさんの作詞の傾向として「あれが」→「あるたいる/べが」のような押韻のふんだんな採用が見られます。 タイトルもなんらかの音楽的な構造があるように感じたので書いてみました。
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料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

「きみ/の/しらない/ものがたり」って母音イでみると脚韻かもしれない。「きみの」でとるか「きみ/の」でとるかのちがいはあるけど。あるいは、「きみの」の頭のイ音を「しらない」で頭脚で重ねて、「ものがたり」の脚でさらに受ける感じかな。

2013-03-25 16:13:53
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

「君がしらない」ではなく、「君のしらない」という結合のしかたを選んでいるのは、「ノ」音を「ものがたり」と重ねたいのかとも思った。だけどそれなら「君が」でも「ガ」音を重ねることはできる。

2013-03-25 16:21:40
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

そうすると、「きみが」「ものが」という強勢のおきかたりよりも、「きみの」「もの」という強勢のおきかたのほうが美的だと判断されたか、もしくは母音でみて「iia」「ooa」よりも「iio」「oo」のほうが好まれたと考える仮説も立てられる。

2013-03-25 16:26:32
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

単独に「iia」「ooa」対「iio」「oo」という対比では価値判断っぽいものがどこで働いているのかは見えにくい。

2013-03-25 16:29:55
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

「きみが/しらない/ものがたり」対 「きみの/しらない/ものがたり」 で考えてみると、 「iia/iaai/ooaai」対 「iio/iaai/ooaai」となり、母音のパターンで分節すると前者は「A/B」という二項構造になりそうで、後者は「A/B/A+B」という重層性になりそう

2013-03-25 16:32:38
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

ぜんぶ仮説なんだけど、音楽的な「テーマの提示」と「再現」という形式的なことについて考えるに、あとでつかう「o」の母音をいったん「きみの」で先触れとして引き出しておくほうがよい。そう判断されたと推定される。

2013-03-25 16:34:16