一遍上人絵伝に見る刀の佩き方などについて

一遍上人絵伝に見る刀の佩き方などについてまとめました。
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俵屋玄蕃 @tawaraya_genba

一遍に対して太刀を抜き掛けようとする武士と従者。従者は太刀を返して帯刀式に抜こうとしている。解説を読むと吉備津宮の神主の子息と従者らしい。 / 一遍上人絵伝(1299?) http://t.co/5py4D9lA1S

2013-03-27 09:24:15
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俵屋玄蕃 @tawaraya_genba

前段の絵図に描かれた吉備津宮の神主の子息とその従者。先程、帯刀式に抜こうとしていた従者は柄が強く反り返った黒漆の太刀を佩いています。 / 一遍上人絵伝(1299?) http://t.co/d988nHKjFq

2013-03-27 09:30:56
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俵屋玄蕃 @tawaraya_genba

本堂に集まる徒歩の絵。当時は普段から太刀を佩くことは稀だったらしく、従者に持たせたり、肩に担いだり手に持って携行したようです。刃が上に返っていることから、帯刀の意識が始まったいたことが分かります。 / 一遍上人絵伝(1299?) http://t.co/42w1qaUKDH

2013-03-27 10:02:01
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俵屋玄蕃 @tawaraya_genba

館に控える武士の絵①。座法は分かり辛いが、正座ではないようです。右足が見えるので居合膝と考えられます。武士が左手に太刀を返して構えているのは抜刀への備えでしょう。 / 一遍上人絵伝(1299?) http://t.co/4dIGRbZGSE

2013-03-27 10:16:12
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俵屋玄蕃 @tawaraya_genba

館に控える武士の絵②。門の前で警固する武士。左足を折り敷き、右足を寝かせた「居合膝」(当時の歌膝の範疇か)をしています。また、左手と尻鞘の関係から、太刀を返して構えていることが分かります。 / 一遍上人絵伝(1299?) http://t.co/sDYdtL9ErZ

2013-03-27 11:10:54
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俵屋玄蕃 @tawaraya_genba

これら『一遍上人絵伝』の絵図が、中世における抜刀術の黎明と変遷を紐解く鍵になると思うわけです。中世の抜刀術に関する資料などありましたら @bubunken までお知らせ頂けると幸いです。 #居合 #古武道 #剣術 #柔術 #抜刀術

2013-03-27 11:21:38
俵屋玄蕃 @tawaraya_genba

ちなみに「館に控える武士の絵①」では近世〜現代と同じく下緒を鞘から垂らす方法が取られています。さて「犬招き」に通す作法はどうなったのか。もう少し古くなりそうですね。

2013-03-27 11:24:56
ちていのき @baritsu

明確には知らないんだけど、こういうの「反りを打たせて」って言ったらいけないの?  RT @bubunken: 一遍に対して太刀を抜き掛けようとする武士と従者。従者は太刀を返して帯刀式に抜こうとしている。http://t.co/jH5GcIDQ8d

2013-03-27 18:24:55
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俵屋玄蕃 @tawaraya_genba

「佩刀状態から刃を上に返す」の意義があったんですね。ただし、逆に「帯刀状態から葉を下に返す」という意味でも使われているようで混乱を誘いますね。 / 「反りを打つ」について http://t.co/bi79WontPN

2013-03-27 20:28:54
俵屋玄蕃 @tawaraya_genba

私見ですが、「館に控える武士の絵②」に近いのは中山博道先生の座姿勢ではないでしょうか。 http://t.co/SH6LN68C6W

2013-03-27 20:58:55
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