「小説と脚本」の違いと、更に曖昧な「キネティックノベル」＠榊一郎
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yukiminagawa
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榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪
@ichiro_sakaki
延々と一つの文章を喋り続けるのは声優さんに無意味な負担を強いる上に、聞いていても段々理解しにくくなります。なので、文を二つに区切った上、実際に声優さんに喋って欲しいテンポを考慮、ここは一呼吸置いてもらってもいい、という処に句点を入れる。 #sousaku
2010-09-05 23:58:10
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪
@ichiro_sakaki
勿論……声優さん達もプロですから、先の小説型の台詞でもちゃんと喋ってくださるんですがね。でも、これ、聞いていてもやっぱり辛いんですよ。また、同じ単語を複数一つの台詞に入れると「聞いていてくどくなる」とあるアニメ監督から教わりました。 #sousaku
2010-09-05 23:59:45
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@ichiro_sakaki
細かな事の様に見えますが、こういう微細な差は、積み重なるとでかいです。先の例文でいえば、あの短い中で、「句読点の位置調整」「文を二つに分ける」「『家』という語を二回から一回に減らす」という事をやっとります。 #sousaku
2010-09-06 00:01:30
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@ichiro_sakaki
ちなみに、台詞と台詞の間とか、シーンの間にどれくらい時間をとるか（秒数）は、実は絵コンテとか演出さんの領域っぽいので、殊更に「この間、●秒」とか書く必要は無いよーです。というか越権行為？ お話の上で、その秒数でないとトリックが成立しないとかなら別でしょうが #sousaku
2010-09-06 00:05:28
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@ichiro_sakaki
では。多くのギャルゲとかエロゲとかと、アニメの脚本――両者にどういう差が出るか？ （まあこれも私見ですので、話半分に見てください） #sousaku
2010-09-06 00:08:12
西住エリカ
@eternalsisters
@ichiro_sakaki よく、脚本を書く時は、基本的に登場人物の心理描写（感情のト書き）のような画面に映らないことを書かないと言いますね。それらを描写する時は、感情を表情の変化や体の動作で簡潔に書かないと、絵コンテや演出をする人が逆に困ってしまうから。
2010-09-06 00:09:37
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@ichiro_sakaki
@eternalsisters ああ、それも基本ですね。モノローグで内面描写をする場合もありますけれども。それは実質的には台詞で喋ってるのと同じだからト書きじゃないですよね。以前、弟子の一人がそれを分からず、延々キャラの内心をト書きに書いていたものがありました #sousaku
2010-09-06 00:17:06
わいえむ@東亰にはもう何度も行きましたね
@YM530
@ichiro_sakaki こんばんは。初めて質問させていただきます。時々アニメ等でセリフの一部が書き言葉ぽいというか、日常的な話し言葉としてしっくりこないと感じることがあるのですが、これも小説の書き方で脚本の台詞を書いてしまっているということなのでしょうか？
2010-09-06 00:11:22
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@ichiro_sakaki
@YM530 そのアニメの方向性にもよるのですけどね。あえて、小説の台詞っぽく――妙にぎこちなくも気取った言い回しをする場合もあるので、一概に「間違ってやった」とは言えない処が難しい #sousaku
2010-09-06 00:18:23
わいえむ@東亰にはもう何度も行きましたね
@YM530
@ichiro_sakaki 返信ありがとうございます。現実での会話のリズム（あるいは声に出したり聞いたりしたときの感触というか印象）とフィクションの台詞のそれが異なっていることに違和感を感じることがあって質問したのですが、そもそも双方のそれが一致している必要はないですよね。
2010-09-06 00:28:52
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@ichiro_sakaki
ギャルゲやエロゲの類は基本的に、物語が一人称視点な上に、多くの場合、「画面」＝「主人公の視界」である事が多いです。そこまではっきり特化していなくても、主人公を第三者的に眺める場面は少ない。プレイヤー＝主人公の図式。 #sousaku
2010-09-06 00:20:10
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@ichiro_sakaki
まあギャルゲやエロゲの類が疑似恋愛を楽しむためのゲームだとすればこれは当然の事です。たまに例外は在るんでしょうけども。いずれにせよその場合には、あくまで、「主人公の体験する時間軸に沿って作品の世界観情報を提示する」事になります #sousaku
2010-09-06 00:22:15
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@ichiro_sakaki
逆に、アニメ等の場合は、主人公の存在を画面の向こう側に、視聴者は第三者として眺める事になりますから、実は脚本レベルで見た場合、ギャルゲやエロゲの方法論をそのまま持ち込むと、微妙に視点が揺れるような印象を受けたりします。 #sousaku
2010-09-06 00:24:25
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@ichiro_sakaki
自分を鏡の向こうに、他人として見ている違和感というか、何というか。 #sousaku
2010-09-06 00:25:08
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@ichiro_sakaki
情報もアニメの方が多面的に、視点をぽんぽん変える事が可能なので、やはりギャルゲやエロゲ系のゲームとは微妙に話運びやらシーンのツナギやら何やらが変わらざるを得ません。#sousaku
2010-09-06 00:26:37
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@ichiro_sakaki
結局のところ、それぞれの媒体にはそれぞれの特性があり、それに沿ったベストな形式が在る為、同じ物語でも見せ方を微調整して変えねばならない、という話。 #sousaku
2010-09-06 00:28:00
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@ichiro_sakaki
アレはどっちなんだ？ との事ですが。まあノベルとついている以上、小説として見て貰っても構わないとは思うのですが、媒体の特性として、ゲーム的な進め方でも読み手はそんなに違和感を感じないでしょうから―― #sousaku
2010-09-06 00:29:33
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@ichiro_sakaki
小説の地の文の表現能力に、自信が無い、という場合はいっそ、そこは放棄して会話のテンポや世界観設定、物語のダイナミズム、の部分で勝負すればいいのではないか、という推測が成り立ちます。 #sousaku
2010-09-06 00:30:47
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@ichiro_sakaki
まあ、その後に文庫化する可能性を考えれば、小説としての表現力は全くいらん、て事もないのでしょうが、そこはそれ、他の人（小説家）の手によってノベライズ、という手があるしなｗ #sousaku
2010-09-06 00:33:07
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@ichiro_sakaki
また――アニメの脚本の手法をそのままギャルゲなどに持ち込むと、今度は「第三者視点」過ぎて、感情移入が阻害される可能性も出てきたりとか。 #sousaku
2010-09-06 01:05:28
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪
@ichiro_sakaki
メディアミックスの隆盛によって、同じ物語をアニメ、ゲーム、漫画、小説、とか別の媒体に持ち込む事が在りますが、これも実はかなり難しい。 #sousaku
2010-09-06 01:05:39
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@ichiro_sakaki
デキが良い作品（人気があってメディアミックスの対象になりやすい作品）は、しばしばその媒体での表現に最適化されていたりするので、本質レベルで読み解かないと、表面をなぞっただけではバランスが崩れる可能性も。 #sousaku
2010-09-06 01:08:05
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@ichiro_sakaki
まあそれでも、限られた予算や時間、各種しがらみといった制限の中でメディアミックスをやろうとすると、たとえ関係者が理解していてもバランスを崩さざるを得ない場合もあっったりする訳ですが。 #sousaku
2010-09-06 01:09:18