若島正先生(@propara)の洋書千一夜part3
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そういうわけで、中1の頃、「テレスク」とか「ステレンキョウ」といった得体の知れない言葉がわたしの頭の中でグルグルと渦巻いていた。この影響は後にまで尾を引き、河出の<今日の海外文学>シリーズで最も印象が強烈だったのは、ルーチョ・チェーヴァの『テスケレ』である。テレスク、テスケレ…。
2013-04-26 15:35:19それでなぜか思い出したのは、ナボコフの『プニン』。第1章の冒頭にMadame Rouxというのが出てきて、同じ章の最後にはMiss Herringが出てくる。なるほど、2つ足したらred herringか、という反応をするようになったのも、元をたどれば郡司利男のせいかもしれない。
2013-04-26 15:51:54GM2人の接待が終わったと思ったら、今度は文学系(というかナボコフ系)の接待。こういうお務めは自分みたいな人間にはまったく向かないのに、いつの頃からかそうなってしまった。まあいいや。こういう人たちとおしゃべりするのがいちばん楽しいから。というわけで、またヘロヘロになって帰宅。
2013-05-01 01:22:44自分が考えたアイデアの中でご自慢は、クリストファー・プリーストの傑作『魔法』を読んで、「透明駒」という新しいフェアリー駒を思いついたこと。小説を読んだのが着想のもとになったわけ。http://t.co/EeXGNnHpHm
2013-05-17 03:04:24ナボコフの『ローラのオリジナル』についての論集が、出版元のサイトに11月刊行予定として出ました。わたしも翻訳をめぐるラウンドテーブル・ディスカッションに参加しています。この遺作に興味のある方はぜひお読みください。http://t.co/5a8NumXQAE
2013-05-17 03:21:14【洋書千一夜0108】S. T. Joshi, The Evolution of the Weird Tale (2004)。おなじみJoshi 先生が英米怪奇作家18人を論じたもの。L. P. Davies論を読みたくて購入。 http://t.co/X7tYCBbc07
2013-05-19 12:28:40【洋書千一夜0109】Trevanian, Hot Night in the City (2000)。息抜きにTrevanianを。中篇が多いのでお得感あり。 http://t.co/wEdzPrXQop
2013-05-19 14:22:45小学校時代の同級生が、京都でライヴをやるからというのでハガキをくれた。それで調べてみたら、彼は名曲「ダンシング・オールナイト」の作詞家でもあり、ちあきなおみのために何曲も詞を書いていると知って、びっくり仰天。
2013-05-20 03:11:45「愛のために死す」はそのうちの一曲で、彼が訳詞したもの。まさかと思ったら、やっぱりあの映画の主題歌であったか。たしか大学生のときに観た、アニー・ジラルドが出ているしょうもない映画だったが、たしかに主題歌はよく憶えているのだ。http://t.co/gwjUrKasEv
2013-05-20 03:15:48L. P. DaviesのThe Artificial Man (1965)を読了。期待に違わぬおもろさ。どんでん返しの連続で、最後はとんでもないところに着地する大技がみごとに決まる。ジャンル不明(いちばん近いのは近未来SFですが)の怪作で、こんな作家がいたのかと驚く。
2013-05-24 12:26:01プロパラの解答を点検していたら、elimination of pawnsと書くべきところをどういうわけかelimination of pornsと書いている解答者がいた。ポルノの撲滅というのが頭のどこかにあったのでしょうか。
2013-05-25 15:02:21gialloのお勉強ということで、Edwige Fenech姐さんが出ているSergio MartinoのLo strano vizio della Signora Wardhを鑑賞。いやあ、やっぱりおもろいわ。この過剰の美学というか、やりすぎ感がなんともよろしい。
2013-05-25 15:38:38【洋書千一夜0110】L.P. Davies, Psychogeist (1966)。というわけで、俄然興味を覚え、個人的なL.P. Davies祭りを開催することに。現在読んでいるのはこれ。またしてもSFもどきのケッタイな話。 http://t.co/aE7fXSpJ43
2013-05-25 15:52:21【洋書千一夜0111】L.P. Davies, The Shadow Before (1970)。その次に読む予定なのは、Joshi先生イチ押しのこれ。 http://t.co/3JWnLB9hC2
2013-05-25 15:54:20【洋書千一夜0112】L.P. Davies, Twilight Journey (1967)。これも机の上に積んで用意してある、Joshi先生オススメ本の一つ。 http://t.co/Dp1IIFYwUB
2013-05-25 15:56:14【洋書千一夜0113】L.P. Davies, Who Is Lewis Pinder? (1965)。第1回Davies祭りの最後に用意しているのは、デビュー作The Paper Dolls(邦訳あり)に次ぐ第2作目の本書。 http://t.co/G9ETyaSToW
2013-05-25 16:02:14うちの嫁さんから聞いた話。近頃の高校生は、教師の板書を写メに撮るのだそうな。友達に「後で送っといて」とたのむ子もいるとか。手間のかからない学習というのはたいていダメとしたものだが…。
2013-05-26 12:04:42エバート大先生によれば、クローネンバーグの『コズモポリス』は「血の気のない人物たちに、単調な会話」の映画で、デリーロ小説の映画化としてはこれ以上のものは想像できないが、どだいあまり想像したくないという。ハハハ、痛快なけなし方だな。http://t.co/cI2j3CAV6H
2013-05-27 21:06:28gialloのお勉強の続き。Your Vice Is a Locked Room and Only I Have the Keyも、Martino/Fenechのコンビ。ゴシックホラー風の珍品と言うべきか。しかしなんと言っても見所は、Fenech姐さんのショートカットにした髪!
2013-05-29 23:32:35さらにgialloのお勉強。もう一本、MartinoのLa coda dello scorpioneは、Dario Argentoの初期作品と似た作りだが、やはり失敗作か。なにしろ人が殺されすぎて、終わり近くになるともう容疑者がほとんど残っていない。
2013-05-29 23:38:08【洋書千一夜0114】Paul Russell, The Unreal Life of Sergey Nabokov (2011)。ナボコフの弟セルゲイを語り手にした小説。予期せぬおもしろさ。ナボコフ愛読者は必読。 http://t.co/Gvlc5s7EOt
2013-05-30 13:52:42http://t.co/Gvlc5s7EOt - 題名からも容易に想像できるように、この小説は『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』の本歌取りという趣向。それを言うなら、『セバスチャン・ナイト』はもともとセルゲイの物語ではないのかという説(ジョン・ホークス)もある。
2013-05-30 13:56:11