川喜田二郎『創造性とは何か』まとめ

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読書メモ @masashy_log

この本は、今や「没我」つまり「われを忘れて」という文明が必然になる、ということを訴えている。自我などというものは初めから存在せず、方便として持てばよい概念だ、と主張している。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 16:53:34
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創造とは何かを、観念的でなくとらえれば、それは「ひと仕事やってのける」ということで、創造性とは「ひと仕事やってのける能力を持つこと」であると言える。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 17:59:22
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保守性と創造性という二つの原理はつねに対立ばかりかというと、そうではなく、相補う面、――保守なくして創造なし、創造なくして保守なしという、いわゆる補完関係がある。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 18:04:22
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生きることとはどういうことかというと、…保守と創造の対立と循環関係によって成り立っていることがわかる。…創造とは必ずどこかで保守に循環するもので、保守に循環しなければ創造とは言えないということである。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 18:09:52
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合理的ということだけでは、生きることは全うできない。では、その反対の不合理ならいいかというと、これもまたちがう。しかし、もうひとつ「非合理」がある。…創造につきまとう本性を、私は非合理(irrational)なものと考えている。(川喜田二郎『創造性とは?』)

2013-04-19 18:13:16
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すでに人々が論理的に納得していること、初めから合理的だとわかっていることは決して創造的なことではないのである。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 18:24:08
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創造というものは、本来、実践を離れてはありえない。そして、実践とは言うまでもなく具体的な行為なので、必ずあるとき、あるところという固有の状況・条件のもとに行われるものであって、一般論としては成り立たないものなのである。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 18:41:08
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【メモ】創造を検証するためには具体的な現場に赴くほかない。フィールドワークが重要になる。

2013-04-19 18:42:08
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人知の「計らい」に固執する浅はかさを捨てた角度から物事のなりゆきを見てみると、そこには自然の流れというものがある。じつは、これこそが一人ひとりの人生にとって大切なものであり、現代文明にとっても大事なものであることがわかるのである。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 19:13:33
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今度やった仕事は創造的だったと思うような体験をしたとき、それを達成した人に、自らが生み出したものに対して…所有の感覚がけっして生じない…。その人は何らかの暗示によってこれを生み出さざるをえないという情熱と必然性を感じている。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 19:23:16
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創造的行為というものは、…自分が生み出したものとの間に強い連帯感を抱くものであり、それによって自分自身が変わっていくのを感ずるのである。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 19:25:25
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絶対的受け身とは、状況が自分に要求するから立ち上がるというもので、このほうが、じつは主体性が高い。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 21:00:45
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自分がやりたいからやるんだというほうが、いかにもかっこいいように見えるけれども、そのほうがじつは精神的に消耗が大きい。無理に自分を燃え立たせているという、何か不自然さがある。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 21:02:57
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価値あるものを生み出すことではなく、心情陶酔を煽ることを目標にしていると、これはだんだん「ええじゃないか」的運動、人々を陶酔のなかに誘い込んで狂奔させる、一種の宗教的エクスタシーの状態に似たものになる。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 21:22:52
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このような傾向は、言うならば自己満足のなかに逃げ込むという心情的解決であり、何も問題解決に寄与するものはなく、すこしも創造的ではない。しかし対社会的には、かっこよく身構えたいものだから、心情陶酔によって、これこそが真実の自分であるという顔をしたがる(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 21:31:20
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したがって、ここで私が確認できたひとつの結論は、人間が自らを変えるとか、人間同士で相手を変えるという「人間改造」などといった傲慢なことを言うな、ということである。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 21:33:22
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自己変革を目標にするよりも、物を作って、結果的に自分も脱皮するというように考えるべきなのである。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 21:34:56
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「ふるさと」とは、子どもから大人になる途中で、子どもながらに全力傾注で創造的行為を行い、それをいくつか達成した、そういう成功体験が累積した場所だから、「ふるさと」になったのだ(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 21:39:51
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ひとつの創造的行為が達成された場合、そこには「主体」と「客体」と「場」の三つが生み出されるということで、その「場」というものが、第二の、そして第三の「ふるさと」となるということである。(川喜田二郎『創造性とは何か』)

2013-04-19 21:47:17