「絵は感じらるものであるべきじゃないかと思う」と呟く奈良美智( @michinara3 )

奈良美智(@michinara3)の「絵」に関するツイートまとめ
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yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

ホイットニー美術館でクリスチャン・マークレー展を観ているなふ。

2010-09-06 01:15:16
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

ホイットニー美術館に来ると常設の部屋でPeter Blumeの絵の前に、5分くらい居てしまう・・・エレベータの扉が開いて目の前に現れるロスコの絵も素晴らしい。孤独と絶望を塗り込めたロスコの絵にはコビが全くなくて、時々涙が出たりする。

2010-09-06 04:21:25
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

ロスコは死を選んだけれど、芸術家の魂を持っていた真の作家だと思う。

2010-09-06 04:23:33
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

僕はやはり、絵は感じらるものであるべきじゃないかと思う。絵を観る時に「どうやって描いてるんだろう?どんな技法なんだろう?」と、真剣に見ている研究熱心な人もいるし、それもいいと思う。けれども、僕はそんな観方をしている自分に気づくと、必ず2,3歩下がって「感じろ!」と自分に言う

2010-09-06 04:32:24
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

日本で美術表現教育を受けた人は、技術や上手さがとても大切なことだと思っている節がある。それは、大切なことのひとつにしかすぎない。大切なことは、割と平等にいっぱいあったりする。

2010-09-06 04:35:28
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

・・・だから、絵自体ではなく、絵具の塗り方や技法なんかをじっとみている美大生もいいのかもしれない。それがその人にとって大切なら。けれども、絵の前に立って、絵を感じている一般の人に憧れるなぁ。

2010-09-06 04:39:20
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

しかし!自分の絵に関して言えば、描く!という衝動を心に感じるのは大大大前提で、制作中は絵全体を冷静に見ようと努力する。自作に関しては鑑賞者になってはいけないのだ!自分の場合。描き終わった時に、ゆっくり鑑賞者モードになっていくのがいい。

2010-09-06 04:53:16
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

今回の展覧会で自分が昔に描いたいろんな絵に再会して、妙~に鑑賞者モードになって旧作を観ている自分に泣ける時がある。どんな下手くそな絵でも今はかわいいと思える自分に驚く・・・

2010-09-06 04:57:46
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

鑑賞される絵は、鑑賞者を映す鏡でもある。色使いが美しく感じられたら、それは画家だけの力ではなく、鑑賞者の色感性によることのほうが大きい。

2010-09-06 05:02:41
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

なんか、めちゃ絵について語っている自分に気づくなふ・・・やっぱ一人になる時間は重要だす。

2010-09-06 05:06:08
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

MOMAでマチス展なふ!シャギャーンの血が騒ぐ!

2010-09-10 05:57:21
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

それにしてもマチスは良かった。初めて観る過激に責めてる絵がけっこうあって、あの時期の他の作家もそうだけど、何かしら命をかけて絵を描いている感がある。

2010-09-10 06:49:55
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

また、マチスの場合は、オーディエンスを意識することなく、絵画を研究し、試行錯誤の実践から生まれた絵が多いのが特徴だ。そして、こんな失敗作もあったのか!というような絵もあって、不謹慎ではあるけど、やっぱ神ではないのだということで、嬉しかった。

2010-09-10 07:05:34
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

明日どうなるかもわからない・・・と、そんな気持ちで今目の前に在るものを、精一杯に描きとめようとした画家たち・・・今日観たモジリアーニの一枚には泣かされた。

2010-09-10 07:39:32
yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3

マチス大明神のような才能が、自分にはないってのはよくよくわかってるが、モジリアーニの造形性と情熱には近づきたい。雑誌のインタヴューでも語ったけれど、タイムマシンがあったらあの頃のパリに行ってみたいぜよ・・・Foujitaは僕に優しいかなぁ、意地悪かなぁ・・・

2010-09-10 07:44:48