生物化学2課題の解答例
【リボヌクレオチドレダクターゼ】は、チオレドキシンの酸化反応に共役して4種類の【リボヌクレオシド二リン酸】の【2’-位】を還元し2’-デオキシリボヌクレオチドに変換する反応を触媒する。
2013-05-08 21:22:17チオレドキシンレダクターゼはFADを補欠分子属として含み、【NADPH】を最終的な還元剤としてチオレドキシンを還元する。
2013-05-08 21:22:33リボヌクレオチドレダクターゼ活性はがん組織など、DNA合成が盛んな組織で高い。 ヌクレオチド濃度による複雑な【フィードバック調節】を受ける。活性は細胞内のデオキシリボヌクレオチド濃度に強く依存し、【dATP】は全てのリボヌクレオチドの還元反応を阻害する。
2013-05-08 21:24:53チミジル酸シンターゼは【5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸】を炭素源として【デオキシウリジル酸】の5位にメチル基転移反応でチミジル酸とジヒドロ葉酸を生じる反応を触媒する。ジヒドロ葉酸レダクターゼは【NADPH】を還元剤としてジヒドロ葉酸を【テトラヒドロ葉酸】に還元する。
2013-05-08 21:25:57【10】に還元する。【セリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼ】の反応で5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸が再生される。
2013-05-08 21:26:30チミジル酸合成阻害により細胞周期が止まるため、チミジル酸の合成経路は抗がん剤の作用点となる。 【メトトレキサート】はジヒドロ葉酸レダクターゼを阻害し、テトラヒドロ葉酸の再生を妨げるため【葉酸拮抗剤】とよばれ、チミジル酸の合成とプリン塩基新規合成を低下させる。
2013-05-08 21:27:09【5-フルオロウラシル】とそのプロドラッグである【テガフール】はチミジル酸シンターゼを阻害するピリミジン拮抗薬である。
2013-05-08 21:27:37ヌクレオチドの分解により生じたプリン塩基のほとんどは【サルベージ経路】を経てヌクレオチド合成に用いられる。一部は異化され【尿酸】として排泄される。
2013-05-08 21:28:17ピリミジン塩基はチミンは【メチルマロニルCoA】として糖代謝経路へ、シトシンとウラシルはマロニルCoAから【脂肪酸合成】系路に入る。
2013-05-08 21:28:37血中尿酸値が男性では【7mg/dL】、女性で6mg/dLを超える状態を【高尿酸血症】という。プリン塩基のサルベージ経路の異常が原因となる。HGPRTの欠損は【Lesch-Nyhan症候群】の原因である。
2013-05-08 21:29:37痛風は母趾のつけ根の関節に【尿酸】の針状結晶が生じることで【痛風性関節炎】を起こす。特効薬として【コルヒチン】が用いられる。高尿酸血症にはキサンチンオキシダーゼ阻害剤の【アロプリノール】が投与される。
2013-05-08 21:30:14DNAの 主鎖は【リン酸化ペントース】の重合体である。塩基が内側に向いてワトソンクリック塩基対を作って【水素結合】で対合する。常にプリンとピリミジンの組み合わせとなる。
2013-05-15 21:00:28G-C塩基対は水素結合3本、A-T塩基対は水素結合2本で、【G-C塩基対】の方が安定である。二本のポリヌクレオチド鎖は【逆向き平行】の関係である。
2013-05-15 21:01:01生理的な条件で、二本鎖DNAは【B型】の立体構造をとる。2本のポリヌクレオチド鎖が共通軸の周りを【右】向きに取り巻いて直径【2nm】の二重らせんを形成する。塩基対はらせんの中心部を占めて面はらせん軸にほぼ直交する。
2013-05-15 21:01:49リン酸化糖の骨格は【主溝】と副溝を形成する。 らせんのピッチが【10】塩基対(bp)であり、塩基対あたりらせんは36°回転する。塩基のファンデルワールス厚さは【0.34】nmで、らせんのピッチは【3.4】nmとなる。
2013-05-15 21:02:56ゲノムとは【半数染色体】の一組の呼称である。真核生物ではゲノムは分割され【染色体】に含まれる。染色体一つが1分子のDNAに対応する。ヒト核ゲノムは【32億】塩基対程度の大きさで、男性は【24分子】、女性は23分子の直鎖状DNAよりなる。
2013-05-15 21:04:09遺伝子は塩基配列により【タンパク質】の一次構造を記録しているゲノム上の領域をいう。転写により【RNA】に置き換えられる部分(狭義の遺伝子)を【構造遺伝子】とよぶことがある。
2013-05-15 21:05:45広義には特定の制御機能をもつ部分を含める。転写される領域はゲノム全体の【20】%程度だが【イントロン】が大部分を占め、タンパク質をコードする部分はせいぜい【2】%程度である。
2013-05-15 21:06:23遺伝子間DNAは非反復配列と【反復配列】に区別され、反復配列は【縦列反復配列】と【散在反復配列】に区別される。散在反復配列のほとんどを【トランスポゾン】が占める。
2013-05-15 21:07:52縦列反復配列は繰り返しの長さにより、【マイクロサテライト】(2-3bp程度の塩基が数十回程度繰り返す)、【ミニサテライト】(10〜50bp程度の単位)サテライト(数百bp程度でセントロメア、テロメア領域に見出される)に区別される。
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