これからこの会に出席。【4/27(土)科学史学校】「ソ連の物理学とイデオロギー」(金山浩司)http://t.co/9tbusweudD
2013-04-27 13:33:15「ソ連について。共産主義はソビエト権力プラス全土の電化(レーニン)。ソ連は科学礼賛国家。科学技術に気前がよかった。そして本当に全体主義だったのか?」
2013-04-27 14:11:22「ソ連イデオロギーは普遍的。社会科学だけでなく、自然科学にも影響。マルクスよりも、エンゲルスが自然観に強い感心→レーニン、ソ連に影響」
2013-04-27 14:18:53「なぜ物理学か。ルイセンコ化を免れた物理学。それはなぜか。また世界的に物理学が発展する中で、イデオロギー国家のソ連はそれをどのように受け止めたか。これらは面白いテーマ」
2013-04-27 14:31:20「ソ連物理学の環境。国家管理。国際孤立の中で緊張感の中で資源を集中。科学アカデミーの統制。五カ年計画で研究も成果を求める」
2013-04-27 14:39:58「19世紀来、世界中で様々な哲学物理学論争が加熱。しかし1930年代ソ連で最も盛んに。なぜか。マルクス、レーニンが物理学に言及。国家が養っていたイデオローグが議論を喚起。また世界的に物理学が盛んだった時期に当たる」
2013-04-27 14:51:14「1920年代のソ連における論争。この時点では科学者は巻き込まれず。イデオローグもそれほど育っていなかった。1925年、エンゲルスの自然弁証法が刊行。弁証法論者が勝利。還元主義は認めず。一方、相対性理論が認められるなど、先進的な面も。」
2013-04-27 15:18:13「1930年代。イデオローグと科学者らの論争。間違ったイデオローグ対正しい科学者というイメージを持ちがちだが、イデオローグの方が科学的に正しかったという例も。」
2013-04-27 15:28:17「1930年代の論争は政治的に結びつきやすく危険。スターリン時代の大粛清。→沈静化。30年代後半にオフィシャルな見解が登場」
2013-04-27 15:39:25「これまでの研究:イデオローグにより物理学が抑圧されていたという見解。しかし、実際はイデオロギーが物理学の進歩を妨げず。1930年代の論争を通じて、科学者が学習。」
2013-04-27 15:44:24「物理学は生物学と違い戦争にダイレクトに影響するため、イデオローグもあまり手をつけなかったという面もあるにせよ、1930年代の論争のおかげで物理学への抑圧が回避されたという経緯もある」
2013-04-27 15:54:01昨日は金山浩司さんの講演会@日大理工学部→同会の懇親会→明大の講師懇親会@駿河台リバティタワー→ふたたび金山さん講演会の懇親会という流れだった。
2013-04-28 07:53:10金山浩司さんのご講演ではソヴィエトでの「物理学とイデオロギー」という問題が概観されるもので大変に勉強になった。物理学者・科学哲学者たちを巻き込む論争のなかで〈遠隔作用〉の概念が問題になったことなど興味が尽きない。終了後の懇親会では意外な出会いもあり、こちらも有意義だった。
2013-04-28 08:00:02