メルダ・ディッツ少尉の休日

地球がガミラスとのワーストコンタクトを回避し、軍事同盟を締結した世界線。 ボラー連邦との戦争へと歴史が動いていく。
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hatigatu16 @hatigatu16

山本「失礼。少尉を一目見て、誰かに似ているなと思ったんだが、妹に似ている」 メルダ「妹さん、ですか」 山本「玲という。年の頃は……たぶん、あなたと同じくらいか。戦闘機のパイロットを志望していて、なんだか雰囲気が似ている」 メルダ「いつか妹さんと翼を並べる日が来るかもしれませんね」

2013-05-04 02:45:55

hatigatu16 @hatigatu16

高級士官用社交クラブ『秤動点』で、沖田はディッツと寛いだ雰囲気の中、話が弾んでいた。

2013-05-04 02:47:11
hatigatu16 @hatigatu16

沖田「バーガー少佐の戦隊を発見したのは、こちらの艦上偵察機です。パイロットの山本明一尉は偵察隊の名物男で、非常に目がいい。彼の働きで先手を打たせてもらいました」 ディッツ「あれには驚いた」 沖田「幸運に恵まれただけです。我が軍は彼のように優れた技量を持つ将兵を多く擁しております」

2013-05-04 02:51:48
hatigatu16 @hatigatu16

ディッツ「そのようだな。羨ましい」 沖田「だが、それが我々の弱点かもしれません。個人の技量に頼り過ぎている。もっとシステムとして運用し、誰もが可能な技術にしていかないと。ガミラス軍の指揮統制を大いに見習いたいと考えております」 ディッツ「この演習で得るものはあったかな?」

2013-05-04 02:54:50
hatigatu16 @hatigatu16

沖田「はい、大いに」 ディッツ「貴国の艦隊とともに戦える時を楽しみにしている。それは、そう遠い未来の話ではないかもしれない」 沖田「では」 ディッツ「帝国軍は銀河系方面でボラー連邦に対して我が同胞ガルマン人の解放をもとめていくことになる」

2013-05-04 02:57:34
hatigatu16 @hatigatu16

沖田は頷いた。 星間国家ボラー連邦は地球圏にも圧迫を加えてきている。 ガミラスの戦争に地球がまきこまれる事は外交関係を結んだ当初から予想されてきた事だが、ついに現実になろうとしている。

2013-05-04 02:59:50