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5/18の勉強会 http://t.co/puDEEm8A2V に向けて, 摂取量から臓器等価線量を求めるまでの手順を簡単にまとめておきます.
2013-05-06 23:06:43臓器等価線量を求めるために次の3つの基本的な量が必要となる: (1)どれだけの量が身体に入ったか? つまり放射性核種の摂取量. 単位はBq=壊変/秒で表す. http://t.co/btQh3uYCT4
2013-05-06 23:07:30(2)核種1個あたりで考えるとき, 体のどこに平均でどれだけの時間とどまるかを表す量--平均滞留時間(Mean Residence Time). 略してMRT. 単位は秒. http://t.co/ntZvoyPjtq
2013-05-06 23:08:19(3)各器官での1壊変あたりで考えるとき, どの器官が平均してどれだけの吸収線量になるかを表す量--比実効エネルギー(Specific Effective Energy). 略してSEE. 単位はSv/壊変. http://t.co/9cgloSZMcD
2013-05-06 23:08:58(1)-(3)が分かっていれば臓器等価線量を求められる. 例えばI-131の甲状腺等価線量が知りたいときは...
2013-05-06 23:10:05[1]ある器官Xで壊変が起こる回数を得るには摂取量[Bq]と器官XのMRT[秒]を掛ければ良く,
2013-05-06 23:11:54[2]器官Xから来る放射線の甲状腺での吸収線量は, 壊変数にSEE(甲状腺<-X)[Sv/壊変]を掛ければ求められる.
2013-05-06 23:13:03[3]これをすべての器官Xについて足し上げれば, 全身から来る放射線の甲状腺での吸収線量が分かる. これが甲状腺等価線量である.
2013-05-06 23:14:201本の式にまとめると, 甲状腺等価線量[Sv] = 摂取量[Bq]*MRT(X)[秒] * SEE(甲状腺<-X)[Sv/壊変] のすべての器官Xについての和 http://t.co/4qRQ5rGKbi
2013-05-06 23:16:35[4]摂取量以外の部分を先に計算しておけば, 摂取Bq->等価線量Svの換算係数が得られる. つまり, 「MRT(X)[秒] * SEE(甲状腺<-X)[Sv/壊変] のすべての器官Xについての和」が換算係数になる. http://t.co/lrVDGU3jZl
2013-05-06 23:17:42参考資料として次の2つを挙げておきます.
田崎晴明『内部被ばくのリスク評価について(放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説)』
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/details/Internal.html
波戸真治・本間俊充『原子炉事故時放射線影響解析で用いるための内部被曝線量係数』
http://www.iaea.org/inis/collection/NCLCollectionStore/_Public/37/022/37022170.pdf