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umedam @umedam
憲法改正の難易度に関して@sunaharay 氏が政党規律の影響について関心を持っておられるようなので追加.どう考えてもtwtrでやるネタじゃないと思うけど,論文にするほどの話でもないし,ブログもやってないのでこちらに投下.
umedam @umedam
では党議拘束があるのとないのではどっちが楽なんだろう?答えは残念ながら「状況次第」.それを決めるのはa + (b+1)/2がkより大きいかどうか.大きい場合には無いほうが楽.小さい場合にはあるほうが楽.
umedam @umedam
例としてM=100,k=67とする(つまり可決には2/3以上の賛成が必要).党議拘束が無い場合にはy=a_y + b_y >=67で改憲案は可決される.
umedam @umedam
まず党議拘束がある場合のほうが難しい例を挙げてみる.例えばa=50, b=41, c=9の場合(a+(b+1)/2=71>67).この場合は政党Bが改憲に賛成するのはb_y>=21である場合なので,a_y+b_y=70でも政党Bが党全体で反対するので改憲案は否決される.
umedam @umedam
逆の例としてはa=40, b=35, c=25の場合(a+(b+1)/2=58<67).この場合はb_y>=18で政党Bは改憲案賛成に回るので,y=a_y + b_y>=58で改憲案は可決されることになり,党議拘束はむしろハードルを下げる.
umedam @umedam
というだけでは現実へのインプリケーションがよくわかりにくいのだが,直感的に言えば冷戦時代の自民党と社会党のような二大政党&党議拘束というのはハードルが高いような気がする.
umedam @umedam
逆に二大政党でも党議拘束が弱い(例えば米国連邦議会とか)場合にはそれほどでもないし,ドイツのような穏健な多党制+政党規律の組み合わせは政党規律が無い場合よりも楽なのかもしれない.
umedam @umedam
まあ以上は「他の条件が等しい場合」の頭の体操である.二大政党制と多党制を生みやすい状況の違い(例えば異なる選挙制度)はそもそも異なる選好を持つ候補を選ぶかもしれない.また党内の意思決定制度,例えば極端な選好を持つ執行部を選びがちな選出手続きもここでの計算に影響してくる.
umedam @umedam
モデルにすると単純化しすぎとか文句言う人もよくいるけど,別に考えていないわけではなくて話が複雑すぎになるので含めてないだけなのだ.
umedam @umedam
ただ他国と比べて「実質的な意味で」改憲が難しいかどうかは,こういう政党の意思決定制度とかいろいろなことが関わってくるので,楽だとか同じとかいうのは結構難しい.「手続き的」ならばもっとわかりやすいし,結局はどこまで話に含めるか,という問題でもあるけど.
umedam @umedam
僕は普段からこういうことやっているわけでもないので,間違いなどあればご指摘ください.以上連投終わり.

コメント

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