真柄直隆誕生秘話

さき @masakishibata

真柄十郎左衛門一号・二号。(大太刀系お笑いコンビ)

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とりあえず、真柄直隆・直澄に富田長繁まで投入しても勝てなかった姉川の反省会を始めますね。

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北陸の名門・ASAKURAファミリーが誇るハイパー人型SATSUGAI兵器『真柄直隆』。その巨体から繰り出される圧倒的なパワーとスーパー刀型SATSUGAI兵器『タローブレード』との超絶合体によりASAKURAに仇なす敵を打ち砕く、SENGOKU最強の陸戦兵器である。

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ASAKURAは1570年に勃発したTOKUGAWAファミリーとのANEGAWA抗争において、真柄直隆を初めて実戦投入。その威力を存分に発揮するに至った。しかし、TOKUGAWAが伝説の剣『マガラスレイヤー』を持つSAKISAKAブラザーズを前線に配備したことで、状況は一変。

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タローブレードを無力化された真柄直隆はマガラスレイヤーの前に屈し、弐号機『真柄直澄』もTOKUGAWAの最終兵器『タダカツ』との死闘の末に秘刀『マゴロクソード』によって撃破される。そして、ASAKURAは戦線を支えきれずに壊滅。ICHIJODANIキャッスルに敗走したのである。

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規格外のボディとパワーを誇る真柄直隆の誕生は決して偶然の産物によるものではなかった。今からおよそ35年前、4代目総帥・朝倉孝景によって極秘に進められていたASAKURA補完プロジェクト。それが【MAGARA計画】である。

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MAGARA計画の全容を知る唯一の人物、真柄甚内は語る。「あれは孝景公による恐るべき人体実験計画であった」、と。

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（と、ここまで書いて「真柄のお秀」の話に繋げようかと思ったが最早ナニを書いているのか分からない・・・）

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直隆・直澄・隆基が一直線に連なって突撃してくるジェットストリームナントカな姿しか想像できなくなった責任を誰がとってくれるというのですかっ！！！

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というわけで、朝倉孝景の命日にこんにちわ。越前朝倉氏10代当主。曽祖父に同名の人物がいるため混同しないように法名から「宗淳孝景」と呼称されることが多い。というか、その曽祖父にあやかって「孝景」と名乗ったという説もあるので本人としては混同されたほうが本望であろう。

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唐突ですが、そんな孝景の代の朝倉家中を題材にした講談『真柄のお秀(超訳：さきさん)』をご紹介します。

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ファミリー随一のイケメンといわれた真柄勘内は、敦賀は気比の旅館で一人の女性と出会う。身の丈2mはあるかと思われる巨漢の女性・お秀である。お秀は大の男が数人がかりで運んでいた越前産コシヒカリ120kgを軽々と持ち上げるほどの腕力を持つ旅館の女中であった。

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その夜、勘内は宴会の席でお秀を呼び止め、「ネーチャン、(別の意味で)えぇカラダしとんなぁ。ワシに丈夫な子を産んでくれへん？」とイケメンらしからぬオヤヂモード全開でからかった。が、「え、え・・・わだすでよげれば喜んで・・・(ぽっ)」などと本気にしたお秀に逆に迫られてしまう。

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ヤバイと思った勘内は夜のうちに旅館を抜け出して一乗谷に逃走。時は過ぎ、旅館でのことなど記憶の彼方に消え去った頃、勘内邸のドアを激しくノックする大きな人影が現れる。そこには嫁入り道具一式を背負ったお秀の姿があった。

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慌てた勘内は裏口から抜け出し、ボスである朝倉孝景に事情を説明して匿われることになる。お秀は何度ノックしても反応がないためドアを自力で蹴破ると、逃げ遅れた勘内の舎弟たちを一喝。「主人の留守もロクに守れんのかねっ！勘内様の『嫁』であるわだすが鍛え直してやるとねっ！」

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そうして勘内邸に住みついた(自称)嫁・お秀。しかし、何ヶ月経っても帰らぬ勘内に、さすがのお秀も不信感を募らせていた。そこでお秀は舎弟の一人から(手段を選ばず)勘内の居場所を聞き出し、一乗谷城へと足を運ぶ。

さき @masakishibata

「孝景様っ！勘内様はどことねっ！」「いや・・・あの・・・そう、勘内はここにはおらんっ！」「いくら孝景様でも勘内様とわだすの愛を引き裂くことは許さんとねっ！！！」「いや・・・ホント、おらんおらんおらん・・・って、勘内ぃぃぃ～っ！！！」

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後世に『朝倉中興の祖』と讃えられるほどの名君・孝景であったが、お秀を前にしては何とも無力でちっぽけな存在である。旗本一個隊が(物理的な意味で)壊滅したところで奥に隠れていた勘内を丁重に差し出す。

さき @masakishibata

「ちょ、ボス・・・待ってくださいって、約束が違いますって」「いいから行けっ、勘内」「ホント無理ですって、やめてぇ～っ！」「オマエ、戦場でロクな働きしてないのやから、せめて丈夫な子を産んでもらって朝倉に貢献しろっ！」「そんなぁぁぁ～っ！！！」