まあ小説版ふまえて小五の時かな、出会う訳だよ そんであんまり浮かないようにとか気にしてもらったりするんだろうね 再入院ともなればお見舞いにも来たんだろう 幼馴染にゃちと短いが、って奴だ
2013-05-15 16:26:23旧世界でワルプルギスに比定される災厄があって、そのさなか彼女は契約を決意する。空を穿たんと構える弓引くその肩から添えられる手を、この時の彼女はまだ知らない。
2013-05-02 04:24:55父の記憶、と云うものがない。今でこそ日常に差し障りない程度の健康を享受出来てはいるものの、幼いころのわたしは病弱、と云うよりも心臓の辺りに難病を抱えており、その日々の大半は病床の上にあった訳だが。ただ、使いの者、と称する人がよく来てくれたことは覚えている。
2013-05-04 05:13:57現代の、知られている範囲の医学では何ともならないかも知れないと云われたものだが、賭けてみるだけの価値のある治療法がある、そう云われて母の郷里でもあるこの街に転院して来たのだそうだ。まあ、体のいい実験台のようなものではあったのだが、お蔭で歩ける程度までにはなったのは事実。
2013-05-04 05:22:39むろん、胸許にはそれなりに目立つ傷痕が残ったが、それは生きると云う意味を見つめ直す証と、そう思っている。だから、その契約を越えてもなお残すことにした。契約に伴い身体の不都合を治すことなど造作も無い、らしかったが。薄い胸に、すこしだけいびつな、蒼白い線が走っているのだ。
2013-05-04 05:29:52慎ましいとは云え双丘はあるのに。それでも少年はいびつな罅を指でなぞるのをやめない。焦らす意図など無いことは、多分誰より知っている。それだけに、わたしは焦れる、いやきっと焦がれているのだろう。そう云う子だからこそ、されるに任せて居られるのに違いなかった。
2013-05-04 05:39:52その名前を共有出来るただ一人が、腕に凭れて微睡むこの子だ。髪を梳く指を止めて、その頭を掻き抱く。吐息に擽られて上げそうになる声を、必死の思いで呑み込んでみるものの。呟くような寝言が、その唇が。最も敏感なところに触れて震わす度におかしな声が漏れるのは止めようがなかった。
2013-05-06 06:11:59持説「三周目だけは解禁」
自分で触れてみて、おかしな感覚の走ったところを同じ躯なのだし、となぞってみる……みたいな稚拙さ 知識など、あろう筈もなく 小鳥が啄み合うような音を立てて触れるのは歯
2013-05-09 03:35:00とりあえずまず前提として知識は無いよね。基本的に勢いだけで、きっと触れられて電流の走ったところを触り返すだけの、戯れにしてもあまりに蒼い
2013-05-09 03:40:38