読書案内:フッサール現象学入門
若手現象学者 @uemurag さんによる、フッサール現象学に関する入門的な読書案内です。
※ツイートの流れを見やすくするため、一部ツイートの順序を入れ替えています。
gu
@uemurag
分析系フッサール研究書といえば、David Woodruff Smith, *Husserl*という大著もあるけど、恥ずかしながらごく一部にしか目を通していないので評価は保留。この本も最近話題のフッサール倫理学に一章を割いている。
2010-09-14 22:05:05
gu
@uemurag
ブレンターノ学派とフッサールの関係については、Robin D. Rollinger, *Husserl's Position in the School of Brentano*が基本文献の一つ。とにかく情報量が凄いので、文献の森で迷わないための地図として有益。
2010-09-14 22:09:04
gu
@uemurag
ブレンターノ学派とフッサールについての哲学的な議論により重きをおいた研究書としては、なんといってもArkadiusz Chrudzimski, *Intentionalität, Zeitbewusstsein, Intersubjektivität*が一押し。
2010-09-14 22:13:49
gu
@uemurag
日本のフッサール研究者による入門書・研究書には個性が強いものが多いので、とにかく数をこなすといいと思う。いろいろ読むことでフッサールが立体的に見えてくるはず。
2010-09-14 21:38:15
gu
@uemurag
@reader502 ぱっと思いつくのは、貫『経験の構造』、浜渦『フッサール間主観性の現象学』、門脇『フッサール』、谷『意識の自然』の前半、斎藤『フッサール起源への哲学』あたりです。日本語のものは片っ端から斜め読みするのもありだと思います(外国後でそれをやるのはなかなか難しい)。
2010-09-14 22:20:26
gu
@uemurag
フッサール関係の読書案内おしまい。最後に繰り返しておけば、翻訳でも構わないからとにかく本人の書いたものを読みましょう。特に『論理学研究』(のとりわけ第一巻)を。
2010-09-14 22:24:00