さかなさんぺいさんの江戸川のうなぎのはなし

江戸川の河口のハゼに比べて何故うなぎは高濃度のものが検出されたのか???
53
一ノ瀬修一 @ichinoseshu

近畿大学 山崎教授報告。 江戸川産のうなぎ 基準越え。 Cs > 100Bq/kg http://t.co/ZbvIUApRmS

2013-05-18 09:22:17
さかな-さんぺい @SSanpei

@ichinoseshu このウナギの採取場所は江戸川下流に2か所ある堰http://t.co/oiqEqYc91d よりも上流なので「淡水」です。ウナギは汽水域や一部海にもいます。堰で淡水化した霞ヶ浦より涸沼の方がCs低い傾向 http://t.co/V8OdE46Z3a

2013-05-19 22:09:33
拡大
さかな-さんぺい @SSanpei

@ichinoseshu 一報を見た時、採取場所が分からなかったので、淡水の場所か汽水なのか気になってドキドキしました。同じ江戸川でも堰下流のハゼは自治体、市民測定所、つり情報誌が測定を行って10Bq/kg以下だったので、状況が変わってしまったのか?と心配だったからです

2013-05-19 22:15:38
さかな-さんぺい @SSanpei

@ichinoseshu 江戸川のすぐ西側に中川があります。中川には堰が無いので、かなり上流まで塩水が上る汽水域になってます。そこで釣れたウナギを柏のベクミルで昨年測定した方がいてCs合計約25Bq/kg http://t.co/AdeB8MEv2p

2013-05-19 22:30:09
さかな-さんぺい @SSanpei

@ichinoseshu ちょっと細かくて、ややこしいのですが説明します。陸地に降下し、そして雨で河川に流入したCsは、主に降下した直後からの短い期間と思われます。そうでないと土壌表面数センチにCsが留まっている事と整合性が取れず。また一旦土壌と結合したCsは簡単に水に溶けず(続

2013-05-19 22:59:33
さかな-さんぺい @SSanpei

@ichinoseshu その事を説明している論文はこのPDFの二つ目の論文http://t.co/x8ROFDeLUD「…事故由来の放射性セシウムの環境中での移行挙動…」事故後の比較的初期では、粒子と反応しなかった成分が溶存態として河川へと流入した可能性を示唆

2013-05-19 23:09:34
さかな-さんぺい @SSanpei

@ichinoseshu 解釈すると、事故後初期には、水溶状態のまま河川や海に入ったCsは食物連鎖の中に取り込まれ、一旦土壌粒子と結合としたCsは生物に取り込まれにくい(論文中では、2M塩酸で4%溶出と記述)。つまり、川底のCsがウナギに与えた影響はハッキリしません

2013-05-19 23:27:40
さかな-さんぺい @SSanpei

@ichinoseshu 文中の「今回の江戸川の鰻は堰より上流の場所で淡水側。江戸川の堰より下流は汚染程度は低い」の箇所は、そうだと思うのですが、他の箇所は表現の難しいところだと感じています。

2013-05-19 23:33:47
さかな-さんぺい @SSanpei

@ichinoseshu 江戸川中流のウナギは、事故初期に食物連鎖の中に取り込まれたCsの寄与と、一旦土壌粒子に結合したあと僅かずつだが食物連鎖の中に入ったCsの寄与の割合が不明。しかし霞ヶ浦のウナギのCsは少しずつですが低下傾向です。昨年江戸川ウナギを測定したらもっと高かった?

2013-05-19 23:41:44
さかな-さんぺい @SSanpei

@ichinoseshu 昨年のNHKの番組で東京海洋大学の石丸教授が、海底土壌から生物への移行係数を0.5~1程度と解説する場面があり衝撃的だった訳です。しかし教授の番組以外での発言を検証すると、土壌粒子と結合したCsは生物に移行しにくいという事も同時に発言していました(続

2013-05-19 23:53:41
さかな-さんぺい @SSanpei

@ichinoseshu つまり「事故前までの研究では底土→魚へ移行しにくいとなっているが、事故後の実測値で比べると、必ずしもそうではない事例もあり注視している」という意味だった様子。結局、江戸川や荒川の河口域のハゼは10Bq以下など移行係数の低い事例も多数みつかり(続

2013-05-20 00:03:09
さかな-さんぺい @SSanpei

@ichinoseshu 石丸教授も最近は移行係数の話をする事も無くなっており、山崎教授も底土→魚へは移行しにくいと度々発言しています。しかし、昨年のNHKの番組中の底土→魚への高い移行係数の箇所は、ネット上で流れ続けており、NHKもフォローが無い状態が続いています。以上

2013-05-20 00:09:57
一ノ瀬修一 @ichinoseshu

@SSanpei さん ありがとうございます。整理すると :放射性セシウムは原発から飛散し、陸地に降下し、雨で河川に流入し、河川底土壌に取り込まれ、土壌と共に下流に流れてゆく、堰が有ると凡そ留まる。今回の江戸川の鰻は堰より上流の場所で淡水側。江戸川の堰より下流は汚染程度は低い。

2013-05-19 22:42:00
さかな-さんぺい @SSanpei

@ichinoseshu 追加。水産経済新聞3月11日に掲載。江戸川と荒川の下流域における底土の状況と時間的な変化の図を引用します。図中の河口からの距離は河口から上流に向けての距離。時間経過に伴い低減傾向。江戸川河口上流10キロに堰 http://t.co/NzM7FWLJUx

2013-05-20 02:41:04
拡大
さかな-さんぺい @SSanpei

@ichinoseshu ウィキペディアによると堰(江戸川水閘門)の位置は旧江戸川河口から9.3kmの位置との事。荒川は河口から30Km以上上流に秋ヶ瀬取水堰があり、その堰まで塩水の遡上がみられるとの事。先程の図の情報はもっと一般に周知されるべきで、情報発信のあり方に議論必要かと

2013-05-20 02:59:18